研究員ブログ

わらぐろ

 『藁』という漢字をご存じでしょうか。
 覚え方は、草・木の中で最も価値の高いもの!と書いて「わら」と読みます。私もつい最近「宇和わらぐろの会」の方に教えていただきました。昔は、藁を木炭やお米の入れ物としての「かます」や「俵」に使用したり、牛馬の飼料や茅葺屋根の下地、畳の中身、壁土の中にも使われ、私たちの暮らしに欠かせないものとなっていました。このため、私たちの生活が「わら」に囲まれて暮らしていたことで、草・木の中で最も価値の高いものだと言われてきたようです。その藁を乾燥貯蔵しておくために、田んぼで積み上げて置かれたものが「わらぐろ」で、米どころ宇和盆地(西予市宇和町)の原風景となっています。
 今月の22日(火)と29日(火)には、松山市大街道中央商店街の火曜市で、「宇和わらぐろの会」がわらクラフトやしめ飾り、古代米などの販売をおこないますので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。

(まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)