研究員ブログ

四国へんろ道文化フォーラム@東京

6月3日(日)「四国へんろ道文化」世界遺産化の会が主催する「四国へんろ道文化フォーラム@東京」が東京・吉祥寺の前進座劇場で開催されました。前日のお遍路パフォーマンスの効果があったのか、120名もの参加があり、なかには愛媛出身新潟在住の方や遍路傘を持参されている方など多くの人に集まっていただきました。

今回のフォーラムは、テレビ、雑誌などで「四国へんろ」が数多く取り上げられ、巡礼者も増えてきている昨今、“なぜ、いま、「四国へんろ」なのか”“IT化、リストラ、社会不安、核家族化、高齢化、いじめなどと関係あるのか”を、何らかの形で「四国へんろ」に関わってこられた方々にお話していただき、「四国へんろ」を一緒に考える機会を提供したものです。

テーマに「心の文化遺産『四国へんろ』」~その「癒し」「お接待」「交流」「自然」を語る~を掲げ、当日前進座劇場でみかん一座が行うミュージカル「夢へんろ」と同じ会場で、公演終了後開催されました。

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※ミュージカル「夢へんろ」のワンシーン

会場の準備は、前日のお遍路パフォーマンスに参加された方や朝一番の飛行機で愛媛から駆けつけた世界遺産化の会のメンバー、そして、みかん一座のスタッフで行いました。受付では、お接待として愛媛のみかんジュースも提供されました。

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世界遺産化の会代表である四国霊場五十八番札所仙遊寺住職の小山田憲正さんがコーディネーターを務め、パネリストに元朝日新聞論説委員の辰濃和男さん、NHKドラマ・チーフプロデューサーの鈴木圭さん、映画プロデューサー・作家の増田久雄さん、みかん一座座長の戒田節子さん、三味線奏者の月岡祐紀子さんの5名の方々がご登壇されました。

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※小山田代表とパネリストの皆さん

辰濃さんからは自身が3度体験した歩き遍路のことを、鈴木さんからはお遍路ドラマ「ウォーカーズ」をプロデュースしたことを、増田さんからは仙遊寺の宿泊体験から“再起動”に注目したことを、戒田さんからはミュージカル「夢へんろ」のことを、月岡さんからは若い女性として体験した2度の歩き遍路のことを、それぞれの視点で「四国へんろ」についてあつい想いを語られました。

パネリスト同士の話の投げかけもあったり、客席からの質問に応じたりと、コーディネーター、パネリスト、客席が一体となったフォーラムとなりました。

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最後に小山田代表から「はだかの自分に出会えるお遍路を空間として、子どもたちに生き方や価値観を伝えていこう」と呼びかけ、2時間のフォーラムは幕を閉じました。

フォーラム終了後には、12名の方が「四国へんろ道文化」世界遺産化の会へ入会されるとともに、たくさんの方々が署名にご協力いただきました。

世界遺産化の会は、6月16日にも宇和島市でフォーラムを開催するそうです。

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また、みかん一座もミュージカル「夢へんろ」を松山市で再度公演されるそうです。

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2日間、世界遺産化の会の方々と行動を共にしてきましたが、自分自身も「四国へんろ」について再考できる機会であったこと、多くの方々と汗をかいて活動したこと、そして何より多くの人との出合いがあったことに感謝とお礼を申し上げます。ありがとございました。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)