研究員ブログ

第5回全国まちづくり交流会

6月9日(土)高知県馬路村で第5回全国まちづくり交流会が開催されました。

この交流会は、2003年愛知県足助町(当時)で足助町観光協会AT21倶楽部の設立10周年記念式典に、同倶楽部と日頃から交流の続く全国の地域づくり団体が集ったことをきっかけに、「全国まちづくり交流会」として、第2回は与論島、第3回は阿波勝浦、第4回は北海道オホーツクの地で開催してきたそうです。

第5回の交流会は馬路村活性化推進協議会が主催し、「村には価値が生まれる」のテーマで、人口1,114人の高知県馬路村で開催され、全国各地から90名もの参加がありました。

馬路村上治村長から歓迎のあいさつがあり、「村がブランドになるような地域づくり」を目指した実践の紹介がありました。特に興味深かったのが馬路村を応援してくれる「特別村民」制度を導入していることで、交流人口が35万人にまで増えてきているそうです。この人口は、高知市の人口に匹敵し、いかに元気な村かが窺がえました。ちなみに「特別村民」は、馬路村に行けば村長室で「ごっくん馬路村」が飲めるそうです。

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※村長さんと特別村民に送付される広報誌「こうほう馬路」

続いて、馬路村農協組合長の東谷さんから「馬路村農協の取組」が報告されました。ご存知のように東谷さんは、今日までのゆずづくりや商品開発、販売の仕組みづくりなど20年にわたる活動の中心的役割を果し、馬路村のイメージを作り上げた村おこしのリーダーです。 東谷さんたち馬路村農協の取組をスライドを交えながらお話いただきました。「ごっくん馬路村」などゆず加工品の売上は33億円を超えたようで、まだまだ進化し続ける馬路村農協のパワーに圧倒されました。

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※東谷組合長は夜の部も先頭で引っ張っていました。

続いて基調講演があり、「沈む夕日でまちづくり」をしてきた愛媛県双海町(現:伊予市双海町)の取組を人間牧場オーナーの若松進一さんが熱く語られました。オープニングでは寅さんばりのDVD紹介もあり、笑いの渦となった講演は、時間の経つのも早く、若松節炸裂・得意のハーモニカ披露と会場の参加者は若松イリュージョンへ引き込まれていきました。笑いの中にも、まちづくりを行う上で大事な「楽しいこと」「新しいこと」「美しいこと」の3つのキーワードを遺し、講演を締められました。

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※人間牧場主の若松さん

その後、参加者からそれぞれのまちづくりやイベントのPRが行われました。来年の開催地の発表もあり、第1回に開催した愛知県豊田市足助で再び会う約束をして会を閉じました。

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※「かがり火」編集長の菅原氏からも最近のまちづくり事情が報告されました。

前夜祭、大交流会と2日間続けての宴も催され、馬路村のうまいものに酔いしれた(お酒にも随分酔いましたが・・)交流会でした。

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※安田川天然レストランでの前夜祭

若松進一さんのブログでも、この全国まちづくり交流会の様子を伝えています。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)