研究員ブログ

アンテナショップ香川・愛媛「せとうち旬彩館」

 6月19日(火)に東京出張の機会をいただき、当センターの越智研究員とともにアンテナショップ香川・愛媛「せとうち旬彩館」に行ってきました。まずは、「せとうち旬彩感」の概要について簡単にご紹介させていただきます。

 「せとうち旬彩館」は、香川・愛媛両県の特産品の展示販売、観光案内、郷土料理、食材の提供を通して、物産の販路拡大や観光情報を発信するなど、両県のイメージアップを図ることを目的として、平成15年3月にオープンした施設です。ちなみに、都内には約30余りの自治体などがこうしたアンテナショップを開設していますが、二県共同での開設はここだけだそうです。

 せとうち旬彩館

 実は私、約6年ぶりの東京でございまして、羽田空港から高層ビル群と人波に軽いカルチャーショックを受けつつJR新橋駅へ。野生の勘が機能せず、お約束どおり?出口を間違え裏街道を彷徨うこと約10分。間違いに気付き、駐車場の警備員さんに道を尋ねようやく「せとうち旬彩館」の看板を発見し、何とも前途多難な東京出張の幕開けとなりました。

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 旬彩館は、新橋マリンビル内に出店され、1階には各県ごとの物産コーナーが設けられ、うどん、みかん製品、干物類など、両県の特産品が並んでおりました。商品は、タルト、じゃこ天など愛媛ではメジャー級の商品から、地元でしかお目見えできない逸品なども数多く見受けられました。中には初めて拝見する商品もあり、日帰り出張ではありましたが、東京にいながら郷土を身近に感じることができ、何だか嬉しい気持ちになりました。

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 また、店内にはイベントコーナーが設けられており、当日は「愛南町特産品フェア」が開催されておりました。宇和島地方局農政普及課の橋岡係長さんをはじめ愛南町ビジネスモデル研究協議会のメンバーが、愛南ブランドの特産品や農家民宿などのグリーンツーリズム活動について熱心にPRをされておりました。このコーナーでは、今後も両県各地のイベントが予定されているそうです。

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 2階には、瀬戸内の郷土料理が味わえる食事処「かおりひめ」と観光交流コーナーが設けられており、せとうち旬彩館(えひめ観光物産プラザ)の本橋業務課長さんと愛媛県東京事務所の塩梅えひめブランド推進課長さんから貴重なお話を伺うことができました。お話によると、旬彩館の平成18年度売上高は、都内約30件余りのアンテナショップの中でも、北海道、沖縄県、鹿児島県などとともに上位グループにランクするそうです。好調の要因として、香川・愛媛の共同出店による商品の多様化やJR新橋駅前という立地条件、特産品ショップだけでなく郷土料理が堪能できる食事処があることなどが考えられるそうです。また、昨年夏に全国東宝系の映画館で上映された映画「UDON」が好評であったことも大きいとか。最近はテレビ関係の取材も多いそうで、当日も雑誌の取材が予定されていました。

 ちなみに、じゃこ天、ちりめん、タルト、六穀、うるめ丸干し、子いか、アジひもの、島いちごどら焼き、焼えび、松山あげ、玉ねぎサラダ、ゆずこしょう、みかんはちみつ、きざみめかぶ、わらび餅などの商品が売れているそうです。また、来館者の内訳は、県人関係者が約3割、一般が約7割とのことでリピーターも増えているそうです。

 昼食は食事処「かおりひめ」にて、私は鯛めしの定食、越智研究員は釜揚げたらいうどんとあられ丼の定食を注文し美味しくいただきました。店内は昼前にもかかわらず満席状態で、かなりの盛況振りがうかがえました。

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 夕方、他県のアンテナショップも拝見しましたが、店内は広く商品も都会的というか洗練された感があり、まるでデパートの一角を思わせる雰囲気でした。多少愛媛びいきかもしれませんが、「せとうち旬彩館」で感じた素朴さや純粋さ。今まで漠然と使っていた「愛媛産には愛がある」というフレーズ。少しだけ理解できたような気がします。

 (文責 企画研究部門 研究員 渡邊 赴仁)