研究員ブログ

海のホタル

地域づくり人養成講座の第3回目は宇和島市遊子地区で行われ、受講生は遊子地区の景観を生かした地域コミュニティについて学習をした際に、地元の段畑を守ろう会の方から、段々畑を灯籠で照らすイベントの紹介がありましたが、その遊子地区に向かう道中にある宇和島市三浦地区でも、現在、養殖筏をイルミネーションで輝かせている取り組みをしています。

イカダ2 いかだ1

昼の養殖イカダ(左)と夜の養殖イカダ(右)

その取り組みをしているのは、三浦地区にある土居真珠さん。土居真珠さんでは、今年の夏から「海のホタル」と題して養殖筏をイルミネーションで輝かせています。この取り組みは養殖筏を使わない夏の時期しかできないもので、9月中旬頃までやっているそうです。

また、土居真珠さんでは、体験型観光ということで「真珠の核入れ体験」や「パールオーナー制度」など、宇和島真珠のブランド化とともに宇和島が誇る「真珠」を素材にしたさまざまな「地域おこし」の取り組みをされています。

この土居真珠の社長をしている土居一徳さんは、東京の大学やアメリカへ留学しているときに、宇和島の海と真珠の素晴らしさを知って、宇和島は世界にも通用すると思われたそうです。まちづくりの要素である「ヨソモノ」の視点を思い出しました。

また、地区の三浦漁協では、ブルーツーリズムで「シーカヤック」にも取り組んでいます。これは、宇和島市のすすめるグリーンツーリズム事業である「虹色ツーリズム」の一環として行われており、特に三浦地区や遊子地区のある三浦半島と離島をその重点地域に指定していることも影響しているようです。

このほかにも、三浦地区には地区独特の芸能である「鹿踊り」や、地域の人たちが農作物や水産加工品を出店する日曜朝市などもあり、遊子地区とともに地域活性化の要素や可能性をもっている地域だといえるでしょう。

なお、イルミネーションに関するお問い合わせは、土居真珠さんのHPを参照してください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)