研究員ブログ

脱「お任せ」

愛媛新聞(1月20日版)の道標欄が目にとまった。西条市出身の國田博史さんという方が「NPO法10年」と題して書かれた文章である。

”阪神・淡路大震災の支援ボランティアの活躍を契機に特定非営利活動促進法(NPO法)が成立した。いままでは公共サービスは行政の仕事であったが 社会は様変わりし、行政に任せて安穏としているだけでは、幸せが保証されない時代になった。そこで必要なのは「自分たちでできることは自分たちでやる」と いう姿勢である。「お任せ」とは対極にある自助・共助の精神が、今こそ求められている。”という内容であった。

このところ母の葬儀や田舎の組内の 葬式事で、ずっと田舎に関わり続けている。皆が言うには、ミカンの価格が安くて伊予柑などは先も見えないという。確かに、今年のミカンは極早生の滞果が早 生・中生ミカンまで影響し、これが伊予柑以降の中・晩生品種に影響するのは必至である。ただ、この現状は他人任せで、じっと成り行きを見て いるだけでは、もう解決しない所まで来ている。

柑橘はいろいろな品種が百果繚乱の状態である。「品種や技術よりも仕組みづくりが大切である」というのは私の持論である。
農業などの一次産業など田舎に関わりのあるものは、脱「お任せ」でなければ再生しない。

(文責:まちづくり活動部門 研究員 清水和繁)