研究員ブログ

農林漁家民宿おかあさん百選

先日、郷土料理百選のベスト10に「宇和島鯛めし」と「じゃこてん」が発表されたとの記事をこの研究員ブログでお知らせしたところですが、今度は農林水産省と国土交通省が府省連携で行ってきた「農林漁家民宿おかあさん百選」のうち、第1弾となる20人の方が発表されました。

この農林漁家民宿おかあさん百選とは、「良質な農林漁家民宿を拡大していくには人材育成が必要であり、農家民宿を成功させている人に学ぶことは多い。自身の農林漁家民宿経営の安定に成功し、地域の活性化にも影響力を発揮している農林漁家民宿経営の女性を選定し、これらの人々の経営内容や活動実績などを紹介することを通して、農林漁家民宿経営者及び新規開業希望者への品質の維持・向上の参考にしていただくことともに、都市部へのイメージ戦略を検討していく上でその活用を図る」ことを目的に、7名の選定委員とオブザーバーで構成される選定委員会によって選定されています。

今回、第1弾の選定により愛媛県では内子町の「ファームイン RAUM 古久里来」を運営されている森長禮子さんが選定されました。

この森長さんが経営されている「ファームイン RAUM 古久里来」は、内子町五百木地区にある農家民宿で、RAUMとはドイツ語で「場所」とか「空間」という意味で、英語の「room」にあたります。

ここでは、食事(創作和食)は、自家で収穫された旬の農作物と近隣の生産者から購入した農作物・加工品(味噌など)を食材として提供され、農業体験として田植えと農業学習会、なし狩りとうどんづくり、しょく台やソーセージづくり体験やパン作りなどもされています。

ちなみに、「亀岡酒造」さんの杜氏さんがつくったオリジナルの地酒「古久里来」もあるそうです。

国土交通省が選定した「観光カリスマ」には、観光カリスマ塾と呼ばれる人材育成のための事業があったように、この民宿おかあさんたちによる「おかあさん塾」といったようなものもいずれは開かれるようになるかもしれませんね。

古久里来さんについては、こちらのHPを参照してください。
また、森長さんにはまちづくり情報誌「舞たうん」73号のツーリズムの特集記事として寄稿していただいております。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)