研究員ブログ

地上デジタル放送

最近、「地デジ」なる言葉をよく聞きます。ちなみに我が家も地デジ対応のテレビですが、みなさんは単に地デジのテレビを見るだけでなく、地デジの魅力のひとつである「データ放送」などをちゃんと利用されているでしょうか?

たいていはテレビ番組を見るだけですが、ふと明日の天気は?とか気になったらすぐにデータ放送で確認することができますし、県内外の最新ニュースなども同様です。

そんな便利な「データ放送」ですが、ちゃんと使いこなせばたいへん重要な情報媒体になるということはこれまでも言われています。特にお年寄りなどは何といってもパソコンよりテレビの世代です。このデータ放送をうまく広報媒体に利用することができれば、けっこう新しい地域づくりの可能性がうまれるのではないかと思います。

たとえば、いわゆる「限界集落」と呼ばれるような地域に暮らす一人暮らしの足の不自由なお年寄りにとっては、地区内の回覧板を100メートル隣の家にもっていくだけでもしんどいですよね。それをかわりにしてくれる人がいればいいですが、行政でも財政難でそんなサービスをすることは非常に厳しい。

そんなときに、この「データ放送」を使って回覧の広報を見ることが出来るシステムなどがあると便利かなあと思ったりもします。

現在、地デジのデータ放送は県別単位に情報が発信されているので、それをもっと細かくして、たとえばケーブルテレビなどを利用して○○地区レベルといった自治会レベルまでの情報までいくことが出来れば、そこに市町村からのお知らせを掲載して情報を発信する、そんなことができれば、あたらしい広報媒体が生まれるのではないかと思うのですがどうでしょうか?

個人情報などクリアすべき問題が多々ありますが、検討に値するかもしれないなあと思っています。でも、ひょっとしたら私が知らないだけで、そういうことにすでにやっている自治体などもあるのかもしれないのですが(汗)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)