研究員ブログ

遠方の家族の無事を知らせるブログ

4月5日(土)付の日本農業新聞に、独り暮らしの高齢者といった遠くの家族の様子を携帯電話で知ることができるサービスを山口県岩国市のNPO法人がはじめたという内容の記事が掲載されていました。

「元気ブログ」と名付けられたこのサービスをはじめたのは、山口県岩国市にある特定非営利活動法人「ほっとにしき」。同法人は、過疎・高齢化の進む中山間地域の対策や高齢者の生活支援を行うことを目的に活動しています。

記事によると、元気ブログの仕組みはこうです。記事によると、同法人はこのシステム構築のために専用のソフトを業者に依頼して製作したそうです。

①都市部の家族と契約(月3,000円の予定)
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②毎月4回程度、同法人の地区担当者が高齢者の元気な姿を確認
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③写真や高齢者の日常や街の様子などのコメントを担当者が入力
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④情報が更新されると家族にメールで知らせる。
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⑤家族は携帯電話の専用ページに暗証番号を打ち込むと、画像とメッセージを見ることができ、コメントも書き込みが可能。

このサービスの大きな特徴は、中山間地などは携帯電話の通話エリアに含まれていないことが多いですが、高齢者が住んでいる地方が、必ずしも携帯電話の通話エリア内になくてもよいということでしょう。

現在、過疎化、少子高齢化などが言われていますが、この「元気ブログ」は携帯電話という現代の情報ツールを使った、あたらしい都市と地方の交流によるビジネスモデルとして注目すべき話題ではないかと思われますが、みなさんはいかが思われますか?

ちなみに、「ほっとにしき」さんのホームページはこちら

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)