研究員ブログ

舞たうんvol.96「若者よ、地域へ行こう」

舞たうん96号を発行いたしました。
今回の特集テーマは「若者よ、地域へ行こう」です。これだけでは何のことやら?と思われる方もおられるかもしれませんが、今回は「学生のインターンシップ」を利用して地域活性化や地場産業の活性化に役立てている事例を取り上げました。

地域には大学はおろか、高校すらないところがあります。ということは、子どもたちが高校や大学に進学してしまうと、地域と離れてしまう状況が生じます。卒業後に地域にもどってくれればよいのですが、就職難もあり、なかなかそういう状況にはなりにくいのが現実のようです。

そんな地方の若い人たちが離れていく状況のいっぽうで、若い人たちが集まっている都会では、都会では経験したことがない非日常の世界としての地方や地域コミュニティがあり、そこにあこがれをもつ学生も少なくありません。

そんな都市の若者(地方から行っている若者を含めて)と地方を結びつけるひとつの方法として、大学が実施している「インターンシップ」に注目しました。

いうなれば今回の特集の主人公は「学生」です。 しかしながら、やみくもに学生を地域に呼べばいいということではありません。そこには受け入れる側である地域にも、「どうやって主体的に学生の力を借りるのか」といった戦略的方法論が求められるなどの諸条件があるようです。

インターンシップもうまく活用すればひとつの「都市と農村との交流方法」になりうるものであり、また同時に「大学の地域貢献」ともからむテーマになります。ご意見・ご感想がありましたらセンターまでお寄せください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)