研究員ブログ

自転車通勤による二酸化炭素(CO2)削減効果

 昨今、温暖化防止のために二酸化炭素(CO2)の削減が必要です。今後50年間で温暖化により平均気温が3度前後上昇すると推定されていますが、そうなると愛媛県においても、名産である温州みかんの栽培ができなくなってしまうそうです。温暖化防止だけが理由ではありませんが、4月から自転車通勤を始め、実際に自分がどれくらい二酸化炭素を削減に寄与できているかを計算してみました。通勤距離はだいたい片道で5km程度となっています。私が乗っている車は、燃費があまりよくないので、ガソリン1L(リットル)で10km走行することができます。そのため、往復でガソリンを1L使用していることになります。ガソリン1L使用すると排出する二酸化炭素は、環境省の「総排出量算定方法ガイドライン」によりますと2.3587kgとなります。雨の日もありますので、1ヶ月で15日間自転車通勤すると35.3805kg、これを1年間続けますと424.566kgと約0.42t削減できることとなります。小さなことかとは思いますが、これからも自転車通勤を続けて二酸化炭素削減に努めていきたいと思います。皆さんも一度自分の生活から排出される二酸化炭素量を計算してみてはいかがでしょうか。

(企画研究部門 研究員 三好進祐)

富士宮やきそば

B級ご当地グルメで街おこしをしようという動きが全国各地で行われている。なかでもよく取り上げられるのが静岡県富士宮市の富士宮やきそばだ。

仕掛け人は富士宮やきそば学会の渡辺英彦氏で「やきそばG麺」「天下分け麺の戦い」「ミッション・麺ポッシブル」など軽妙なオヤジギャグによる情報発信を武器に無名だった富士宮やきそばを全国レベルの地域ブランドに仕立て上げ、6年間で217億円の経済波及効果を生んだ伝説の人物である。渡辺氏は地域ブランド戦略とはお金をかけず、おもしろい企画を考え、マスコミ等を使い、絶えず情報発信をすることと述べている。

愛媛県内においても八幡浜ちゃんぽんや今治のやきとりなどのご当地グルメが全国に向けて発信中で、第2・第3の富士宮やきそばになれるようがんばって欲しいと思う。

      (企画研究部門 研究員 向井浩司)

花街道

えひめ地域政策研究センターの事務所は松山市の三番町という町中にありますが、その周辺でも、この時期は花に事欠きません。堀端では、二月末くらいから梅、それに続いて三月末には、たぶんソメイヨシノでしょうか、桜が咲きます。堀端の桜は四月中旬には散りますが、三番町の通りの八重桜の街路樹は、先週くらいまで、文字通り桜餅のような花を咲かせていました。ビルや番町小学校の校庭の周りの花壇も良く手入れされ、年中色々な花が咲いています。今はハナミズキ通りでハナミズキが満開となっています。もうしばらくすると堀端の躑躅、更に少し暑くなるころにはハナミズキ通りでサルスベリの街路樹が咲くことでしょう。季節季節で目を楽しませてくれます。

これからの季節、ゴールデンウィークを中心に、周辺各地でも花のイべントが開催されます。広島県の世羅高原や九州の九重高原、鳥取花回廊、淡路島、高知のモネの庭、福山や吉海のバラ等、高速道路の値下げ効果もあり賑わうことでしょう。私も「安近短」ということで、どこか訪れてみたいと思っています。

しかしこの季節に思い出すのは、レンゲと菜の花です。今はほとんど見なくなりましたが、子供のころ今のハナミズキ通り周辺は、春には一面のレンゲ畑で、その中のところどころに黄色の菜の花が咲いて、それが当たり前の春の風景だったように思います。良く手入れされた花の庭園も良いのですが、そんな風景が残っている所が、どこかないでしょうか?

(企画研究部門 研究員 政木輝彦)

 

 

マラソン

市民ランナーたちに「あなたが走り始めたキッカケは何ですか?」と質問すると「ダイエットのためです。」と応える人がかなりいます。私の場合もご多分に洩れずキッカケはそれでした。3年前に、それまで一度も80㎏を超えたことがなかった体重が80.5㎏になってしまい、このままだと85㎏いや90㎏になってしまうという変な危機感が走り始めたキッカケでした。

  長距離を走るのは中学生の時の駅伝大会以来なので、80㎏の者がいきなり走ろうと思っても無理で、まずは歩くことから始めました。そして体重・体調と相談しながらジョギング、そして少しずつ距離を伸ばしつつ速く走るということを意識しました。そして、どうにかハーフは完走できるようになりました。おかしなもので少し走れるようになると走ることに自信がでて、次はフルだと思い始めました。そして去年と今年の2度愛媛マラソンに挑戦しました。結果は一回目が28キロ地点で、二回目が35キロ地点でどちらも途中でリタイアしました。ハーフ(21㎞)とフル(42㎞)とは違うなあというのが今の実感です。それでも来年は三回目に挑戦します。「三度目の正直」とか「二度あることは三度ある」とかと言われていますが、果たしてどちらになるかはこれからの練習次第だと思っています。

 そもそも走り始めたきっかけがダイエット目的だったので、7㎏ほど痩せたということはそれなりに成功したと言えるかもしれませんが、3年間走っているうちに目的が変わりました。それは今よりも少しでも早く走りたいという気持ちになったということです。タイムが良かった時は満足するし、逆にタイムが悪かった時はナゼなのと考えます。

 “ランナーズ” とか“ランニングマガジン”といった本を読んで参考になりそうなことは真似をします。これから夏に向けて暑くなってランナーには厳しい季節になりますが、この夏場にしっかりとした練習をすれば秋冬の大会でいい走りができると思って頑張っています。

 ちなみに今年参加しようと思っている大会は“まつの桃源郷マラソン(ハーフ参加済)”と“朝霧湖マラソン(ハーフ申込済)”と“今治シティマラソン(10)”と“久万高原マラソン(ハーフ)”と“坊っちゃん一緒にらんランRUN(ハーフ)”と“愛媛マラソン(フル)”を予定しているので、練習しては大会、練習しては大会というようなスケジュールです。

 全ては、来年の愛媛マラソンを『三度目の正直』で完走するために頑張ります。(企画研究部門 研究員 河野茂樹) 

草食化

 男性の年齢別殺人率は、10代後半から急ピッチで増加し20代前半がピークとなる。以降、加齢とともに徐々に減少しいき最終的に低率で安定する。この傾向は、どの国やどのような時代においても同様であるため、「ユニバーサル・カーブ」と呼ばれている。

 これはオスの繁殖行動の特性である自己顕示欲が一因とされており、同種生物間での競争・対立が激化する時期を顕著に表わしている。だが、唯一、このカーブを描いていない国がある。現在の我が国だ。

 高度経済成長期以降、日本の若者の殺人率は徐々に低下し、10代後半から20代前半の殺人率は他の年代とさほど変わりがなくなってきている。昨年から「草食系男子」という言葉を聞くようになったが、年齢別殺人者の比率の変化をみる限り、若者の草食化の進行はすでに50年以上前から始まっているのではと感じる。

 果たして、他の国に例を見ない進化を続ける日本の若者は、今後どんな文化を花開かせるだろうか。そして、私達はどのような将来像を描いていかなければならないのだろうか。

(企画研究部門 主任研究員 高市 孝一)