研究員ブログ

箸墓古墳

国立歴史民俗博物館の研究グループより、放射性炭素年代法によって土器付着物から年代を測定し、箸墓古墳が240年~260年に築造されたことが発表された。邪馬台国の女王・卑弥呼の死亡時期と重なるため、邪馬台国所在地論争の畿内説を補強する発表であった。
邪馬台国所在地については九州説・畿内説など諸説あり、それぞれの説に徹底的なものがなかったが、今回の発表は、畿内説を後押し一歩前進したように思える。
放射性炭素年代法には、慎重な意見もあり、まだまだ、調査の必要がありこれからの進展を待ちたいと思いますが、九州説など他の諸説から、新たな発見があり巻返しがあれば面白いと考えます。今後の進展を楽しみにしたいです。
( 企画研究部門 研究員 近藤誠護 )