研究員ブログ

麻薬汚染

最近は連日ニュース、ワイドショーで酒井法子や押尾学の大物芸能人の覚せい剤の報道が取り上げられている。特に酒井法子は昔からの典型的な清純派アイドルで、今回の事件の内容と本人のイメージとのギャップの落差に驚いた人も多いと思う。

昔から芸能界と薬物関連のつながりを指摘する声は多いが、今回は警察庁長官が芸能界に再発防止を訴える異例の声明を出すなど社会的影響が非常に大きい。

昨年から今年にかけて、相撲界の麻薬汚染や、大学生の麻薬所持での相次ぐ逮捕、更には主婦層にも麻薬がまん延している事が取り沙汰され事態は深刻化している。警察庁のまとめによると、今年上半期の大麻の検挙数は昨年同期比13.4%増の1,907件、検挙人数も21.3%増の1,446人で過去最多、覚醒剤の上半期押収量も前年同期の6.4倍の約263キロに激増している事がわかった。

麻薬は人間を終わらせてしまう。警察の方々にはこれを機に、麻薬の流通ルートの全容解明に全力を注いで頂きたいと思う。

      (企画研究部門 研究員 向井浩司)