研究員ブログ

マラソン(その3)

 6/14の“八幡浜トレイル”が終わると県内では秋まで大会がないので、夏場は自主練習で走り込みをする大事な時期なのですが、私はと言えば毎日暑くてなかなか走る気にならなくて、少し太めの体重をこれ以上増やさないように夕方10㎞くらいをちょこっと走るという、ゆるい練習しかしていませんでした。
 秋になり涼しくなって、いよいよマラソンシーズンに突入しましたが、練習不足の状態で10/4に“今治シティマラソン”の10㎞(ハーフはコースが面白くない)を走りました。結果は自分が予想していた以上に走れたので(今の私には出来過ぎ?)妙な自信がついてしまって、その勢いで 10/25の“久万高原マラソン”に臨みました。
 今治はフラットなコースで走り易い上に距離も短かったので、それほど練習していなくても走れたのですが、久万はハーフで距離も2倍の21㎞で、さらにアップダウンもあるというハードなコースなので(それだけに走り終ったら満足感があります)、チョット気合いを入れなくてはと思って今治の時よりは少し走り込みました。ここは5月にある野村の“朝霧湖マラソン”と同様にコースに変化があって私としては好きな大会の一つで、さらに走った後に大会事務局が準備してくれている豚汁とおにぎりがとても美味しいのです。
 当日の天候は曇り空で少し雨はパラついたのですが、大勢に影響はありませんでした。スタート前のアップで調子が良かったので最初の5キロを突っ込んでしまって、その後の上り坂で早くもしんどくなって、それからは我慢の走りでした。それでも残り4キロまでは頑張れたのですが最後は疲れ果ててしまって、やっぱり走り込み不足を痛感しました。それでも豚汁とおにぎりはやっぱり美味しかったので、来年も食べに行きます。
 次は11/23 の“坊ちゃん一緒にらんランRUN”ですが、この大会は重信川の河川敷を走るスピードレースです。本番は一週間後なので、しっかり走り込んで去年のタイム(一応、私のハーフのベストです)以上を目指します。
(企画研究部門 研究員 河野茂樹)

ダライ・ラマ14世

 先日、チベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世が来県され、講演を聴講した友人が、師の著書「ゆるす言葉」を購入していた。仏教の専門用語は使用せず、シンプルな日常用語で「生」や「愛」、「心」などについて深遠な教えがちりばめられている。

 知性や理性の確立だけでは成し得ないのが、自我のはたらきのコントロールである。師の境地については想像することすらできないが、自己を見つめ直す良いきっかけであった。

 なお、巻末のインタビューでは、「パソコンはちょっと苦手」とのコメント。おちゃめでカワイイ(=´▽`=)

(企画研究部門 主任研究員 高市孝一)

星空ミュージアム・ダンボールタウン

当センターの平成21年度まちづくり活動アシスト事業の採択を受けているNPO法人アジア・フィルム・ネットワークが主催する「星空ミュージアム・ダンボールタウン」が12月5日(土)・6日(日)に開催されます。

NPO法人アジア・フィルム・ネットワークは、愛媛県で撮影される映画・映像作品を支援する「フィルム・コミッション活動」や、子ども達の創造力、表現力などを育むワークショップ「こども映画塾」、地域のにぎわい創出を目的にした手づくり青空市「道後いっぺんさん」など数多くの地域づくり活動を展開している団体です。

12月5日(土)に開催する「星空ミュージアム」では、ユネスコなどが今年を「世界天文年」と定めていることから、88種類ある星座を増やし、89個目以降を創作します。6日(日)に開催する「ダンボールタウン」では、ダンボールで自分の家や街を自由に作り、市役所で住民票を発行したり、映画館で映画を見たりします。

詳細は、下記のHPからご確認ください。
http://www.asiafilm.info/

(まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)

預金の金利

 先日、約30年前の昭和55年(1980年)に1億円を拾って、一躍時の人になった大貫久男のことが、マスコミで報道されていました。

 1980年4月25日、トラック運転手をしていた大貫さんが、東京都中央区銀座3丁目の道路脇で現金1億円入りの風呂敷包みを発見し、これを拾得物として警察に届け出て、このことが全国に報道されました。

 11月9日が、落とし主は現れなかったため旧遺失物法にもとづき6ヶ月(当時。2007年12月以降、現在は原則3ヶ月)の届け出期間を経て、拾った1億円が、大貫さんに所有権が移った日となったため、過去のトピックとしての報道でした。
 なお、最終的に所得税法による所得税約3,400万円を国家に納付し、実質約6,600万円が大貫さんのものとなりました。

 当時、宝くじの1等が3000万円の時代。1億円は大金と呼ぶにふさわしく、落とし主として名乗り出ると、資金の出処を警察に明かさなくてはならず、名乗り出なかったのは問題のある金では?と推測され、落とし主の詮索も世間を賑わせたとの内容でした。

 このニュースを聞いて、1億円の預金があれば、預金利息だけでどんな生活ができたのだろうかと思い、少し調べてみました。

 現在の高齢者世代が働き盛りであった昭和55年当時、郵便貯金の10年定期預金の金利が、実に8%前後もあり、現在の銀行の10年定期預金の金利が0.60%前後であるのを考えると、隔世の感があります。

 この定期預金は、投資と異なり「元本割れしない」「預けておけば、何もしないでも金利分の利益が得られる」今でもある金融商品ですが、当時の金利(8%)で、1億円を10年定期預金にすると、何もしなくても毎年800万円、10年間で8000万円の利息を得ることができたことになります。

 その後、日本はバブル崩壊に見舞われ、長く不景気の時代が続き、定期預金の金利は現在では、銀行の10年定期預金の金利が0.60% まで低下しています。
 つまり、1億円を10年定期で銀行に預けても、利子はなんと年間60万円で、そこから更に20%の税金を引かれるため、年間の手取りは48万円にしかなりません。

 長く続いている超低金利時代の今からすると信じられませんが、昭和55年当時、定期預金は立派な資産運用であり、「億万長者」という言葉は、「働かなくても預金利息で生活できる人」であったことを改めて実感しました。

(まちづくり活動部門 主任研究員 小方 悟)