研究員ブログ

一日人材力活性化研究会in愛媛…のあとは近代化遺産ニュースvol.6(愛媛県庁の謎を解け!)

皆さん、こんにちわぁ~☆研究員川渕です(^◇^)

いや~ホントに冬が到来してきましたね~(^_^;)朝、起きるのがつらくなってきました…(汗)いやいや、そんなんじゃあか~ん(`´)気合いを入れねば!!!

まぁそれはさておき、本日は先月(まだ先月かい!)20日に開催されました「一日人材力活性化研究会in愛媛」での様子をアップしますのでご覧ください(^_-)

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この日は愛媛県美術館で13時から開催されました☆

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参加者も80~100名ぐらいだったのかな?

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開会あいさつを総務省人材力活性化・連携交流室長の澤田史朗氏が行いました。(澤田さ~ん☆掲載が遅くなりまして申し訳ございません(^_^;)また愛媛に来てくださいね~☆)

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続いて開催地より、愛媛県市町振興課長の進 龍太郎氏が挨拶をされました。

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続いて、総務省人材力活性化・連携交流室課長補佐の田中雄章氏より「人材力活性化」に関する概要説明をしていただきました。

ここでちょっと概要を押さえておきましょうかね~(^^)/

総務省「人材力活性化研究会(平成22年6月~)では、自治体や地域活性化に関わる団体等が、地域の人材を育成・強化する場合の参考として用いることや、各種取り組みの「気づき」となることを期待して、地域で求められる人材像や人材力活性化の取り組みにおける具体的な事例を数多く盛り込んだ『人材力活性化プログラム』を作成されると同時に、学習項目、学習方法、講師、参考文献、現地研修受入先等の学習体系のイメージを示した『地域づくり活動のリーダー育成のためのカリキュラム』も作成されました。(ちなみに、この総務省の研究会委員として愛媛県の前神さんが入ってるんですよ(゜o゜)スゴクないですか?いや~持ってるもんがちゃうとは思ってましたが…(^^))

今回、国としてははじめて『人』に着目されたようで、地域で取り組む時のキッカケに利用して欲しいとの事でした(^◇^)

この『人材力活性化プログラム』及び『地域づくり活動のリーダー育成のためのカリキュラム』については総務省のホームページにPDFにて掲載されていますので、地域づくりの際にお役立てください☆詳しくはこちら→http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/jinzairyoku.html

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続いて、「地域活性化における人材力の活性化について」と題し、慶應義塾大学准教授の飯盛義徳氏による基調講演が行われました☆

飯盛義徳氏のプロフィールはこちら(http://isagai.sfc.keio.ac.jp/profile.html

飯盛義徳研究会の活動としては、

・地域情報化

・伝統産業

・農業&食料

・商店街

・ファミリービジネス

などなど、「地域の元気の処方箋を探求」し、『経営学+ひとづくりの視点』に着目されているようです。

研究会の目的としては、

①人材力活性化の具体的な施策・目標の検討や人材力の相互交流とネットワーク形成の進め方等の検討を実施

②人材力の強化・活性化に取り組もうとしている様々な主体の指針となるプログラムを策定

③人材力活性化の事例の調査等を実施

このような目的の背景には『地域づくりには人材力活性化が不可欠』ということがあるようです。

また、人材力活性化における求められる人材とは…

■多様な個々の人材

・地域に暮らす一人一人がそれぞれに役割を得て、やりがいを感じながら活動する

・リーダーと共に地域活動を楽しみ、自信を持って前向きに取り組むことができる人材

■リーダーの役割を果たす様々な人材

・「地域を良くしたい」という情熱と信念を持った人材

・地域住民の様々な意見を引き出し、まとめ上げることのできる人材

■リーダーを支える人材

・能力、世代などが多種多様な、主体的に行動できる人材

・水平性・公平性を保ち、意見を言いあぐねている人をサポートできる人材

・中間管理職的な役割を担うことができる人材

などが挙げられていました☆

このほか、大学との連携や実際の活動事例など、参加者にわかりやすくご説明をしていただきました(^^)飯盛さん、貴重なお話をありがとうございましたm(__)m

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このあとは、パネルディスカッションが行われ、コーディネーターに飯盛氏、パネラーとして日本大学教授の沼尾波子氏、松山離島振興協会会長の田中政利氏、愛媛大学地域創成研究センター准教授の野崎賢也氏、NPO法人まちづくり支援えひめ代表理事の前田眞氏が「地域実践活動の現状と課題」について様々な意見が出されました☆(実は、今回パネラーである前田先生は、当センターが開催しております「地域づくり人養成講座」の指導講師でもあるんです(^_-))

飯盛氏から「人材がもたらす可能性について、思うことや感じる事」をお題にパネラーから意見が出されました。

沼尾氏は

・走りながら考える(行政の柔軟な発想)

・ビジョンに対する柔軟な方向性をもつ

・人材を育成できるのが地域である

田中氏は

・地域の経済力

・人と人とのつながり=松山市職員

野崎氏は

・「場をつくる」+「人材」→両方必要である。場をうまくコーディネートできるかがカギ。

前田氏は

・地域の人に対し、どうしていくのか

・外から入る人間→試される→ずっと付き合える信頼関係を築かなければ…。

・自分が汗をかかないと分かってくれない

・地域に役立つポジション→『知恵は現場にある』

様々な意見が出され、とても勉強になりました(^-^)皆様、本当にありがとうございましたm(__)m

そんなこんなで研究会も終了~☆

と、この後前神さんによる「愛媛県庁ツアー」が急遽開催されることに…☆私も「おいで」とお誘いを受けたので同行しました(*^_^*)

愛媛県庁の建物といえば…そう!!愛媛の近代化遺産としても有名ですよね?よね?じゃあ、ここは近代化遺産のプロに愛媛県庁の謎を解き明かしていただいちゃいましょうよ~(^O^)/パチパチ

ってなことで、近代化遺産といえば…岡崎主任調査員ですが、あいにく出張のため、最近お弟子さんになられた土岐研究員にお願いしましょう(^◇^)ではよろしくお願いします☆

こんにちは!研究員の土岐です。

愛媛県庁に行ったことある人→↗ハーイ!・・・県庁職員は当たり前でしょ!それ以外で行ったことある人→↗!・・・

っということで、「愛媛県庁舎」について近代化遺産ニュースvol.6行きますよー。

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これこれ。中に入ったことのない人も、外観は見たことあるでしょう!

昭和4年2月完成で、今年で82歳。戦火もくぐり抜けたツワモノです。

愛媛県庁としては4代目。

「坂の上の雲」で有名な秋山好古(兄)も完成を見ていたことでしょう(当時は北予中学校の校長、現:松山北高校)。当時の秋山好古が見た県庁の姿と同じ姿が見れると考えると、何かジーンときますね。・・・っえ?こない!?それは観察力不足かも・・・。

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これは正面玄関ですね~。

愛媛県庁の設計者は「木子七郎」という人物。・・・ってあまり知らない!?今回、重要文化財に答申された「萬翠荘」も設計しました。まさしく名建築家です。

総工費はなんと102万円!うん?・・・乗用車より安い!?そうなのです乗用車よりも安いのです。実は精巧なミニチュア!?

いえいえ、現在の金額に換算すると・・・100~120億円!趣味でミニチュアができる金額ではありません。当然、乗用車よりも高い!(いちいち言わなくても、それは誰でも分かる)

当時の愛媛県予算が約650万円だったので、建設費102万円はその約15%。今の愛媛県予算が約6,000億円だから・・・そう考えると約900億円分!スゴすぎ。今の財政状態ではまず無理でしょう。

そして、愛媛県庁は国会議事堂(昭和11年)よりも古く、知事が執務する庁舎としては全国で3番目に古い庁舎なのです(ちなみに1番は大阪府庁、2番は神奈川県庁)。

太平洋戦争中は空襲を避けるために「まっ黒」に塗られていました。今でもその跡が良く見たら残ってる・・・!?

では、さっそく正面玄関から入ると・・・大理石の廊下や階段がお迎え。

その大理石を良く見てみると・・・

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!?アンモナイト!?・・・です。ほんまもんの大理石です。アンモナイトはあちこちに・・・。さあ、数えてみよう!1・2・3・・・やめた・・・

正面階段を上ると踊り場上に、ステンドグラス。私の心のようにキレイですね~。

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そして、エレベーター。エレベーターの内部設備は更新されているようですが、外観は当時のままのようです。

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3階には「貴賓室」があります。普段は立入禁止!皇族、外国の大使、総理大臣など、県の公式の特別なお客を迎える部屋です。

天井のシャンデリアは、建築当初からのガラス製です。

下の写真は廊下にある普通の照明です(写真がなかったので、とりあえず照明器具をのせとこって思っただけです・・・)。「貴賓室」にあるシャンデリアは別格です。

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・・・あと、この「貴賓室」には、どでかいアンモナイトが隠れています。でも、立入禁止なので、アンモナイトを数えに勝手に入ったら、まず怒られるでしょう。

そして、4階には「正庁」があります。

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この「正庁」は叙勲や県功労賞などの式典を行っています。

そして、4階上には「ドーム会議室」なるものがあります。正面中央の一番上にあるドームのあるところです。

そしてそして、この庁舎はあの有名な映画のロケにも使われました。

その映画こそ「世界の中心で、愛をさけぶ」。平成15年11月に本館2階「玄関ロビー」等で行われました。思い出しただけで泣ける~。

でも・・・県庁舎に入って、いろいろ見学したいけど、ウロウロしていたら不審者と思われるかもしれない・・・立入禁止もあるし・・・

そんな方にも心配ご無用!

なんと、誰でも予約さえすれば、たとえ1人でも職員が県庁舎を案内・説明してくれます。

「貴賓室」にも入れますよー。私は「知事室」を見せてくれ!と近くまで行きましたが・・・絶対ダメだと言われました。しかし、知事の美人秘書2名が「にこっ」ってしてくれました。なんかもうけ!

詳しくは、↓をクリックしてください。

http://www.pref.ehime.jp/020kikakujoho/020kenseikoho/00004119031003/kenngaku.htm