研究員ブログ

かやまち商店街お肉屋「うえだ」さんで学んだ大事なこと。

こんにちは、臨時研究員の徳永ですっ(*^_^*)

 

 

みなさんは、普段の買い物で「商店街」を利用していますか??

 

この問いに「Yes」という方も、「No」という方にも読んで欲しい今日のはなし。

 

今日は、センターから徒歩5分の場所にある【かやまち商店街】を訪ね、聞いてきた話を紹介したいと思います(^^)

商店街を通した地域づくりによって、どうしたら安心できる暮らしができるか、考えたいと思います。

かやまち商店街2012.12.12

かやまち商店街は、道後温泉で有名な愛媛県松山市の古町駅(坊っちゃん列車の始発駅)近くにある、戦前から市民に利用されている商店街です。戦後からは、生鮮食料品などが集まっていることで「市民の台所」とも呼ばれていたそうです。

写真のとおり、各国の国旗を吊り下げている、愛媛でも特徴のある商店街ではないでしょうか。

私も、当センターが近く、家も近いので、よく利用させてもらっています☆

 

 

そこで、40年以上お店を続けられている愛媛県産黒毛和牛専門「肉のうえだ」さんにお話を聞きました♪

うえだや 外観

こちらの店長さんは、お肉に対する愛情をとても持っておられる方で、お肉が好きじゃない人も食べられるようにと、丁寧に扱ったお肉を提供していますヽ(^o^)丿

うえだや 豚ロース スライス

愛媛県産のみが販売され、何年もファンでいてくれるお客さんもいるそうです☆なかには、営業開始当初、40歳代だったお客さんが、80歳代になった今でも買いに来てくれるということも!!

うえだや 豚ロース

コチラは豚ロース☆しゃぶしゃぶにして美味しく頂きました(*^_^*)

 

 

 

しかし、良いお肉を提供していても、お客さんは減ってきているようです。

 

冒頭のクエスチョン「商店街を利用しますか?」ということについて、お肉屋だけでなく、全体的に「No」のお客さんが増えているようです。

 

色んなものが揃っているスーパーでの買い物がラク。

人との付き合いが面倒くさい。

安く、簡単に買えるものが良いものだと思う。

 

様々な理由があげられるかもしれませんが、その社会の流れで、大事なものを失っているような気がすると、店長さんは感じているようです。

 

それは、どういうことかというと・・・うえださんの所に来ているお客さんは、なにかしらの”おしゃべり”をして買い物をしています。

 

「今日も寒いねぇ~。」

「今日は、しゃぶしゃぶをしたいんだけど、どのお肉がいいかねぇ?」

うえだや 陳列

 

お肉に詳しくない人でも、お店の人に聞けば、合ったお肉や調理方法などを教えてもらえます。

また、会話のなかで、地域のお祭りやお店の情報なども得ていくお客さんもいます。

さらに、他のお肉屋さんも行ってみたけど、やっぱりここのお肉が良い、と”良いものを見定める目”を養っていくお客さんもいます。

 

つまり、「商店街でおしゃべりをしながら買い物をする」ということは、ただ物を買うだけでなく、人との関わりや、料理の知識、地域の情報をも得ることができるのだと思います。

 

 

じつは私も、始めはお肉屋さんに行って、口で注文をすることに少し抵抗がありました。しかし、一度買い物をしてみると、鳥ささみの美味しい焼き方や、ハンバーグを作るときの見合ったミンチの量などを教えてもらえ、自分のお肉を調理するレパートリーが広がったり、お肉の知識が深まったりしました!

うえだや 鳥ササミ 調理

 

 

さらに、お客さんとの付き合いが長くなると、人と人とのつながりならではの関係ができます。

例えば、体の不自由になったお年寄りの方が、「配達しにきてくれんかね?」と言われると、無料で届けに行くそうです。

お宅まで行き、そこで世間話をしたり、病院の紹介や、生活のちょっとした困り事を手助けする場合もあります。

 

 

 

店長さんの言葉を借りると、「しゃべらんでも生活ができる時代」が、今なのです。

しかし、「生活を安心して過ごすために、しゃべる」ことも、大事だと感じさせられました。

日々生活をしているなかで、急な事故や病気など、小さな問題も含めて必ずと言っていいほど何かが起こります。

それらに対処するために、しゃべることを通して”自分のことを知ってもらうこと”と、”周りの環境の情報を得ること”も、生活していくうえで大切なのかもしれません。

お肉を見定める目を養うことで、自分に合ったお肉が分かるように・・・しゃべることは、自分のことを分かってもらい、地域がいまどのような状態なのか分かり、近所の人の様子が分かる等、安心できる暮らしにつながると思います。

「しゃべる」ことで、優しく身を包んでくれるハンモックのように、自分が危険なところに落ちることを防いでくれるのではないでしょうか。

 

 

 

お肉屋さんに取材をしに行ったのですが、ただの取材に終わらず、人と人が持ちつ持たれつの関係でつながって生活している姿をも感じることができました(@^^)/

商店街では、ちょっとしゃべってみることで、モノの交流だけでなく、ヒトの交流も広がっていくのです(^^)

 

みなさん、特に、私のように買い物をするときに「しゃべる」ことをあまり経験したことのない方に、商店街に足を運んでみて欲しいです♪

 

最後に、サザエさんから一言っ★

うえだや サザエさん

「鍋の季節ですよ~~~」

店長さんが描いた絵です(^-^)♪

美味しいお肉を鍋で食べて、寒い冬を乗り越えましょう~~~(^O^)/☆

”肱川あらし”を漁船に乗って見る?!<体験企画>

おはようございました(^v^)

研究員の川渕です。ここ数日、寒さが増してますね。。。山間部では雪も積もっているみたいですので、お出かけの際は十分に気をつけてください!

さてさて、大洲市長浜にあるお魚屋さん「濱屋」の濱田社長さんから面白い企画が届きましたので、皆様にご紹介しますね☆

なんと!

あの”肱川あらし”を漁船に乗って海から見てみようじゃないか!という企画です。

そもそも”肱川あらし”って何??

”肱川あらし”とは・・・

晴れた日の朝、上流の大洲盆地で涵養された冷気が霧を伴って肱川沿いを一気に流れ出すという珍しい現象です。その強風はゴォーゴォーとうねりをたてて可動橋として知られる長浜大橋を吹き抜け、大規模な時には霧は沖合い数キロに達し、風速は長浜大橋付近において10m以上が観測されます。
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この”肱川あらし”は冬の風物詩となっており、この時期になると朝早くから写真愛好家の方々が道路わきなどで撮影されています。

今回の企画は、地元現役漁師さんの御協力により実現したものだそうです。この長浜地域は、あの「坂本龍馬」が脱藩する際に出航した港であり、”龍”のごとく海へと出ていく霧が龍馬の出発(たびだち)を連想させます。

こういう地域資源を活かした取り組みを応援していきたいですね☆

詳しいお問い合わせは (濱田:0893-52-0147)まで

※注意…”肱川あらし”は条件が整ったときのみ発生するため、いつでも見られるわけではありません。

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