研究部長の野中です。
処暑も過ぎ、少しは過ごしやすくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
研究員ブログも2周目となりましたが、NHK大河ドラマ「いだてん」の「カッパのまーちゃん」のように、毎回、絶好調とはいかず、難儀しております。
(結局、代打を1人立ててしまいました。宮本研究員よ、申し訳ない!)
さて、先月27日に、ECPR主催「地域づくり人養成講座」が内子町で開催されました。
午前中は、「内子町町並みガイドの会」の方から説明を受けながら、内子座や八日市・護国地区の町並みを見て回り、午後は地域づくりに関する講義やワークショップを行う、という内容でした。
私にとって、内子の町並み歩きは3回目で、以前のことも思い出しながら歩くことが出来ました。
(それにしても、当日は、とてつもなく暑かったです。)
内子町から帰って、ふっと思い出されたのは、岡田文淑氏のことであり、岡田氏のことが書かれた 森まゆみ著『反骨の公務員、町をみがく』(亜紀書房 2014年発行)のことでした。
私は未だ読んでいなかったので、これを機に読んでみることにしました。
ご承知のとおり、内子町職員であった岡田氏は、当時の残された町並みを貴重な観光資源と捉え、保存に取組み、国の伝統的建造物群保存地区にまで選定させるなど、歴史的環境の保全に奔走された方です。
本書では、
・岡田氏は、妻籠(長野県)、高山市(岐阜県)、足助(愛知県)などの町並み保存に刺激を受けながら活動をはじめたこと
・関係者の理解を得るのに苦労されながら、町並み保存を進めたこと
これら以外に、
・石畳地区の村おこしのこと
・公務員に関する考察
等々が書かれてあります。
岡田氏と著者:森氏との対談形式で話が進められ、読みやすい内容となっています。内子の町並み歩きをする「前」や「後」に、是非、お読みください。
県内の町づくりに活躍された方々の活動内容が、書籍等により広く多くの方々に知られることは本当に大切なことだと、ECPR職員となった今、深く感じているところです。
PS.次回は安井研究員にリレーします。