研究員ブログ

<故山崎豊子さん遺作「約束の海」の舞台 伊方町三机(みつくえ)>

皆さま、お久しぶりでございます。研究員の水野です。

故山崎豊子さんの遺作「約束の海」(未完)の舞台となった伊方町三机に行ってきました。空は青く海は透き通り静かで綺麗な湾です。ここが、日米開戦にあたり真珠湾の仮想地として海軍特殊潜航艇の訓練場となっていたことを知る人は、少なくなってきたのではないかと推察します。

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ここには、「約束の海」に登場する花巻和成少尉のモデルとなった酒巻和男少尉を含む真珠湾特別攻撃隊10人の碑が2021年12月8日建立されてます。酒巻少尉を除く9人は戦死したことで九軍神と称えられる一方、自艇の故障・座礁により米国の捕虜第一号となった酒巻少尉は捕虜として銃無き戦いを続け、帰国後も企業戦士として懸命に生きたそうです。

九軍神と称えられる方々の死亡時の年齢は最年長で28才、最年少で21才と非常に若く、国家が戦争をすることの恐ろしさがひしひしと伝わるとともに、こうした方々の犠牲のうえに今の平和があることを改めて深く感じるところです。

また、一人生き残った酒巻少尉の苦しみと悲しみは我々の想像を絶するところで、捕虜時に読んだ歌として「約束の海」に掲載されている歌は「櫻花 散るべき時に 散らしめよ 枝葉に濡るる 今日の悲しみ」です。

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年が明けて間もないのに、話題が重すぎて困惑してかもしれませんので、この辺で終わらせていただきます。今年もよろしくお願いします。

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

所長の脇水と申します。

 

昨年は、新型コロナウイルス感染症のまん延により、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が断続的に発令されましたが、ワクチン接種が進むにつれ、秋以降になって、やっと新規感染者が減少し始めました。

 

しかしながら、愛媛県においても、1月4日に40日ぶりの感染者の発表に加え、鳥インフルエンザの感染も発表されるなど、緊張感のある年明けとなりました。

 

えひめ地域政策研究センターにおきましては、先月、ほぼ2年ぶりに東京と大阪で「愛あるえひめ暮らしフェア」を開催するなど、事業が本格的に動き始めたところであり、早期の収束を願うばかりです。

 

今後の主な事業としては、1月の「えひめ地域づくりアワード・ユース2021」、2月の「リモートワーク推進ウェビナー」や「愛あるえひめ暮らしフェアin大阪」などがあり、コロナウイルスの感染状況にもよりますが、予定どおり実施したいと考えています。

 

特に、2月9日(水)の18時30分からオンライン(Zoom)で実施予定の「リモートワーク推進ウェビナー」では、愛媛県に拠点を置くIT企業『サイボウズ株式会社』と、『株式会社システナ 松山イノベーションラボ』にご協力いただき、愛媛県のIT業界についての情報をお届けしますので、愛媛県でのワーケーションや2拠点居住、転職なき移住に興味がある方は、是非ともご視聴していただければ幸いです。

 

詳しい案内や申込フォームについては、近日中に、愛媛県及びえひめ地域政策研究センターのウェブサイトにアップしますので、もう少しの間、お待ちください。

 

(愛媛県ウェブサイト)

https://www.pref.ehime.jp/cgi-bin/event_cal/cal_month.cgi?year=2022&month=2

 

(えひめ地域政策研究センターウェブサイト)

http://www.ecpr.or.jp/information/center-info/

 

令和3年度も残り3か月となりましたが、所員一人ひとりが創意工夫を重ね、この難局を乗り越えていきたいと思いますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。