研究員ブログ

古民家宿「空音遊(くうねるあそぶ)」を訪問しました。

去る7月13日(金)、徳島県三好市で開催された「移住交流4県担当者会」に同行させていただいた際、西祖谷の古民家宿「空音遊(くうねるあそぶ)」を地元徳島県と三好市の担当者にご案内いただき、訪問しました。

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ご主人は千葉県のご出身で、リバーカヤックインストラクターとして訪れた大歩危の大自然に魅せられ、3年前にIターンされたそうです。
「食事なし、※風呂なし」の素泊まりの宿ですが、築80年の古民家の風情と、眼下に広がる景色は雨にもかかわらず壮大でした。
(※宿泊&周辺の温泉を利用するプランもあります。)

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※右下に見える道路は国道32号線です。

所有する土地内には何本か小川が流れているらしいのですが、まだ1本目までしか行ったことがないとのことで、スケールの大きな田舎暮らしをされていたことが印象的でした。
また空音遊では、日常の生活を体験することで地域文化に触れてもらおうと、所有する資源や地域資源を利用した体験プログラムも用意されており、ここに来れば年間を通して祖谷の魅力を体験することができます。

利用者はリピーターも多く、四国内外のほか、多い年は全利用者のうち4割~5割を外国人が占めるそうで、年間1,000人程度が利用されるとのことです。
移住した当初は地域住民との交流の機会も少なかったそうですが、地域行事などで積極的に交流を図ることで次第にご主人の決意を地域の方が認めてくれるようになり、現在では敷地内の草刈りや野菜の世話なども進んでしてくれるようになったそうです。
また不要になった生活用品や農機具を譲っていただいたり、時には夕食に呼ばれたりと、温かいご近所付き合いの様子もお伺いしました。

帰り際「たまには旅行など違う所に行きたくなりませんか?」との問いに、ご主人の「県外へ旅行に行っても、すぐ(ここに)帰りたくなる。帰って来るとほっとする」との一言。縁あって移住されたこの土地を心から愛し、地域の方と交流しながら自分のペースで田舎暮らしを満喫されている充実感が伝わってきました。

古民家宿「空音遊」のホームページはこちら。(ブログもあります。)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 坂本耕紀)