研究員ブログ

地域づくり人(びと)養成講座(第1回)

6月27日(水)、松山市三番町にあるコムズ(松山市男女共同参画推進センター)において、平成19年度の「地域づくり人(びと)養成講座」が開講されました。

この講座は、地域づくりに関心のある方を受講生として募り、地域の実態に即した実践的な研修を通じて、地域づくりのリーダーとしてのスキル向上を図り、各地域において活動の中心となる人材を育成し、また県内各地の地域づくり実践者との交流をはかり、将来にわたる幅広い地域づくりネットワークの構築を図ることを目的に、財団法人えひめ地域政策研究センターが主催して開講しています。

今年の受講生は18名で、県内各地からまちづくりに関心のある方が集まり、専任講師の指導のもとで合計6回程度の講座を予定しています。

この日は第1回目の講座ということもあり、開講式、オリエンテーションののち、アイスブレーキングによるグループ分けを行い、受講生同士の自己紹介などを行いながら交流を図りました。

開講式の様子

※開講式の様子(栗田所長のあいさつ)

昼食休憩の後、第1回目の講座がいよいよ行われ、この日は「まちづくり総論」ということで、最初に高知県馬路村農業協同組合代表理事組合長をされている東谷望史(とうたにもちふみ)さんによる講義が行われ、、「ゆずの里」で有名な高知県馬路村における「地域づくり」についてお話をいただきました。

東谷さんの講演

※東谷さんの講演の様子

この日は講師の東谷さんが受講生全員にゆず飲料「ごっくん馬路村」1本を用意していただきました。この場をおかりして御礼申し上げます。ちなみに、「ごっくん馬路村」のほか、馬路村の特産品につきましては、こちらを参照してください。

ゆずの村・馬路村(馬路村農協HP)

その後、平成18年度に当センターが活動資金の助成をした県内の地域づくり団体による4本の実績報告をしていただき、参加者から質問をうけつけたり、指導講師から助言などをしていただくなど、県内の身近な地域づくりに関する実践例をもとに学習を行いました。

若松進一さん

※若松進一さんによる実践報告の講評

なお、実績報告をしていただいた団体は以下のみなさんです。

1.特定非営利活動法人Good Will(新居浜市)

<事業名>
・自然と緑と花の島創生事業

<おもな内容>
・新居浜市の沖合いにある大島の地域活性化を図るため、桜の植栽、公園等の清掃、えひめAI普及・販売に向けての取り組み、看板の設定や「白いも」の収穫祭の実施

2.い~コーディネータNET(西予市)

<事業名>
・酒蔵コミュニティ・ネットワーク事業

<おもな内容>
・地元の町内会を巻き込みながら、八幡浜市にある梅美人酒造の酒蔵を利用した「蔵シックコンサート」を企画し、酒蔵をひとつのコミュニティの場として活用する方法を提案し、地元のまちづくりへの中間支援的な役割を果たす。

3.ゆげ女性塾(上島町)

<事業名>
・島の食文化再生事業

<おもな内容>
・島にある食文化を見つめ直すことを通して地域を活性化しようと、講師を招聘して、島の植生調査(摘み菜ウォッチング)、摘み菜料理の実施、摘み菜分布図の作成、配布など

4.大杉塾(大洲市)

<事業名>
・多目的憩いの場整備事業(名称 つくし)

<おもな内容>
・地区にあるJA販売所が委託点となったことを契機に、空き室の有効活用と、バス待合所兼コミュニティの場として、地域活性化をねらい多目的憩いの場の改修整備を行った。

※各団体の取り組みについて興味のある方、もっと詳しく知りたいという方は、それぞれの団体の担当者の連絡先をお教えいたしますので、(財)えひめ地域政策研究センター(担当:谷本)までお問い合わせください。

講座終了後、受講生や参加者は発表者や講師、センター職員たちとのオフライン交流会(いわゆる『飲み会』というやつです)を行い、各自が情報を交換しながら、受講生同士の交流を深めていたようです。

なお、来月は松山市三津地区へ行き、フィールドワークをしたのち、地元の人たちから地域づくりの実践活動の報告を受けて、専門講師による指導の下でまちづくりの基本における学習を進めていきます。

※今年度の標記講座の受講生募集は既に締め切っておりますので、来年度の募集をお待ちください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)