研究員ブログ

「ふしんせつ」お遍路マップ

現在、四国四県で四国遍路道文化を世界遺産化しようという動きがすすめられていますが、このたび宇和島市生活文化若者塾「拓己塾」のみなさんが、当センターの「まちづくり活動アシスト事業」の助成を受けて、宇和島市内のお遍路さん向けのマップを作成しました。

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この「ふしんせつ」お遍路マップと名付けられたこのお遍路マップは、愛南町の40番札所観自在寺から宇和島市三間町にある41番札所龍光寺、42番札所仏木寺までの道のりのうち、旧宇和島市街地の地図を中心に掲載されています。

このマップのコンセプトは、ズバリ「不親切(わかりにくさ)」。
お遍路さんが宇和島に来て、道がわからない時には、ぜひ宇和島の人に道をあえて尋ねてほしいという考えから、細かい道を記載せずに敢えて「わかりにくく(不親切に)」したマップになっています。

不親切といっても、お遍路さんが利用しやすいように無料休憩所やコンビニ、公共トイレ、ガソリンスタンド、コインランドリー、銀行、交番、自動販売機といった基本情報はひととおり網羅されていますし、地図の裏面には拓己塾がオススメする「時代を巡ルート」「裏通りをのーんびり 食と文化探訪ルート」「川沿いを行く静かで安全なルート」の3つのルート設定を行っており、途中よくお遍路さんが立ち寄る飲食店や喫茶店の紹介など、お遍路さんには役立つ観光情報なども入っています。

というわけで、「わかりにくく(不親切)」というよりは、むしろ「おせっかい(情報満載)」マップのような形式になっていると言った方が適切でしょうか。

現在、拓己塾のみなさんはマップの設置場所について、お遍路さんが立ち寄ることの多い市内各所で交渉中とのこと。宇和島市内でこのマップを見かけたら、ぜひ手にとってみてください。

なお、マップの入手方法については、拓己塾の事務局がある宇和島市生涯学習センター(0895-25-7514)までお問い合わせください(午前9時から午後5時30分まで。月曜日が休館)。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)