こんにちは!
愛媛大学 社会共創学部3年 東です。
今治(吉海)班は、12月2日(水)に「田園回帰1%戦略」の著書で有名な、持続可能な地域社会総合研究所の藤山 浩所長による地域分析ワークショップに参加しました。
藤山所長の「吉海地区の人口分析結果について」のお話では、現状のままで推移した30年後と何かしら手を加えた場合の30年後の差などがよくわかりました。
また、ここ5年間で20代後半から30代前半の男性が約100人流入しているのに対して、20代女性が約50人流出していて、30代、40代でも流出が続いていることがわかりました。
地元の方は、造船場関連の働き手として男性が増えたのではないかとおっしゃっていて納得しました。今後は女性の働く場所に注目して調べてみたいと思いました。
午前中は、藤山所長も一緒に、吉海地区を見学しました。
まずは廃園になった保育所をNPO団体の事務所として使っている「吉海南保育所」
敷地内で育てている黒ニンニクを試食しました。
保温機で2週間程度保温した物なので、プルーンのようなネチャっとした食感!
ニンニクの風味が強いのに、甘い、、、
なんとも不思議な味でした(笑)
パンなどに塗っておつまみにもいいというのを聞いて、納得しました。
味が濃いので何かにつけたほうがいいです◎
続いて、オリーブ園へ。
第一回フィールドワークで来たときは、オリーブの実がなっていたのですが、今回は収穫が終わっていました。
そしてまたまた試食♪
オリーブの実をいただきました。
うっすら塩味で美味しかったです。
オリーブの実を味わって食べたことはなかったので嬉しかったです!
最後に「善根宿 蔵」
お寺参りをする方たちが泊まれるように空き家を改良して作った宿で、昔の建築様式を見ることができます。
学生はここを訪れるのは2度目だったのですが、
井戸を新発見しました。
井戸を見るのは初めてで、覗いてみるとちゃんと水が見えて感動しました!
次回のフィールドワークも楽しみです。
こんにちは! 愛媛大学社会共創学部二回生の小幡です。
11月18日(土)今治市にある大島の吉海地区にて「集落活性化意識醸成支援事業」の第2回フィールドワーク実習を行いました
今回の活動の内容としては、
1. Aコープ吉海店でのAコープの店長さん、実際にAコープに出品されている農家と以前大学でも貴重な話を聞かせてくださった大島ご出身の竹田さんを交えて聞き取り調査。
2. 現地の方(吉海支所の方、竹田さん、地域おこし協力隊の方、地元住民の方)にそれぞれ学生が分かれて事前に用意した質問を中心に聞き取り調査。
以上の2つを行いました。
Aコープ吉海店では地域の農家さんの大半が出品されており、曜日によっては市場がパンパンになるほど商品が並ぶそうです。また、吉海地区としては人口も減少傾向にありながらも運営の経営努力や他者にはない“Aコープらしさ”を追求する姿勢によりここ4.5年は売上をキープしているそうです。ただ、そんな状況でも吉海地区の人口の高齢化、減少。また生産者の高齢化という部分も顕著であり事実、Aコープに出品される農家さんのうち96%以上が60歳以上という状況でした。
ここから、高齢化が進むにつれ従来の農業スタイル(たくさん作って売る、それで生活する、がっつり稼ぐ)から小規模な経営スタイル(自分たちに必要な量+αで作り副収入を得る)に現地は変化していることに気づかされ、それら零細な農家さんをいかにして守っていくかが地域の産業や耕作放棄地等の問題にかかわってくると考えました。
後半の聞き取りでは私は地域おこし協力隊の兵頭さんにお話しをうかがうことができました。兵頭さんは東京や大阪で20年以上働いて暮されていましたが、都会の家賃の高さなどから老後に対して漠然とした不安を感じたことから地方への移住を考えるようになったそうです。自分も東京の出身であり、都会と地方の家賃の差には共感する部分が多くまた、老後に対する漠然とした不安(特に家賃)がある点は自分の両親と重なる部分が多くとても共感できました。そんな兵頭さんは大島に公共交通機関の空白地域が多すぎることや前職での知識経験を生かした“タクシー事業”や島に運動施設がないことや圧倒的なクルマ社会であることから島民の健康面にも課題を感じ、趣味の総合格闘技を通じて運動する機会を提供しようと“総合格闘技の教室を開こう”と計画、行動しているそうです。
今回のフィールドワークを通じてたくさんの方とお話しする機会があり大島だけではない今後の日本の農業への在り方を考えさせられ、人の生き方、人生設計の多様化というのを肌で感じることができました。また、課題というのは悪いこと、改善すべきことであり、そういうものはすぐに見てしまいがちです。その数ある課題の中から優先順位をつけて、選択と集中をして解決にむけて動くことが我々に求められていると感じました。
最後までお読みいただきありがとうございました
こんにちは! 愛媛大学社会共創学部二回生の小幡です。
10月10日(土)今治市にある大島の吉海地区にて「集落活性化意識醸成支援事業」の第一回フィールドワーク実習を行いました。
地元NPO法人を運営し、大島を活性化しようと行動し続けている、矢野さんと一緒に大島を巡りながら、矢野さんの活動内容も勉強することができました。
最初に訪れたのが旧吉海南保育園です。
大島にはもともと保育園が二つありました。いまは合併し1つになり、いまはその潰れた方の保育園を矢野さんがほぼ無料で借りており、NPO法人の事務所として利用しています。保育園の頃の内装がそのまま残っており、高さの低い洗面台などが特徴的でした。
庭では現在ニンニクを栽培しているそうです。
2.亀老山展望公園
高台にある絶景がウリの観光スポットで自分が訪れた時にはサイクリストのお客で賑わい、車での観光客も多く大変賑わっていました。その人気の秘密は空と海と橋と四国が一度に見渡せるというところにあります。
また、展望台の建物も一般的な望遠鏡だけが備え付けられているようなものとは異なり、コンクリート造りで作られた非常に近代的な建物で学生一同は一気に引き込まれました!
とてもお勧めです!
3.わらべ
大島の町の至るところにわらべというものが置かれています。しかし、大島にあるわらべは一風変わっていて、すべてのわらべが笑った表情をしています。
これはすべて島に工房を持つ善明さんによる手作りでみな笑った表情をしていても全く同じもが一つもないのが特徴です。
4.耕作放棄地
大島には過去に田畑として利用されていたが今は作物を育てておらず、またその意志もない、いわゆる耕作放棄地が多くあります。この耕作放棄地をどうするかということに関して矢野さんもヤギを放牧して手間をかけずに除草したり、竹林になってしまった耕作放棄地に助成金を頂いて伐採、その竹を竹炭に加工するなど色々取り組まれているようです。
そんな多岐に渡る矢野さんの活動の中でひと際目を引いたのがオリーブ園づくりです。
もともと田んぼだった場所にオリーブの苗木を植え、オリーブ茶や苗木を販売をし、最終的には純国産にオリーブオイルを作ることを夢見て活動しているそうです!
いま紹介してきたように大島は非常に活気、パッションに溢れる街であると今回の実習で感じました。
それが一般の観光客にも伝わるよう可視化する、そんな手助けが自分たちにできたらいいなと今回思いました。
四国本土からも一番アクセスの良い島ですので是非皆さんも観光に訪れてほしいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。