兵頭 肇さん

NO,6
兵頭 肇ひょうどう はじめさん

岩松町並み保存会 代表
企業組合いわまつ 代表理事

旧津島町の岩松地区には江戸や明治期の歴史ある家屋や酒造場が多数残っています。
明治期に建てられた西村酒造場には今では使われていない酒蔵と酒造りの道具が当時のまま残っており、ここを拠点に私達は活動しております。
メンバーは 5 人、活動を始めて十数年になります。

Q1現在の活動内容について

保存会発足当時から、町並みにある建物の文化的価値が引き立つような町並みに地区内外の人が集まるイベント、例えば、春には “岩松雛回廊”(雛様イベント)、夏には “ちょうちん行列”(夏祭り前夜祭)、そして岩松川での “さよなら夏休み花火大会” などを開催しています。

最近では、いわゆる特区を活用した “どぶろく” nasso(なっそ)を醸造しました。
年末には路上にこたつを置き、参加者が一緒になって nasso を飲む “ねんまつ いわまつ 大忘年会” も開催しています。

また酒蔵では地区内外の方の作品の展示や交流会を行うなど、地区の方も気軽に集まれるよう工夫をしており、町並みの保存活動を通じた地域コミュニティ再生などにも取り組んでいます。

Q2“どぶろく” nasso(なっそ)について

平成 19 年からどぶろく造りに向けて取り組みを開始し、国が宇和島市をどぶろく特区地区に認定したことを皮切りに進展しました。

どぶろくの名前の “nasso(なっそ)” は、地元の方言で “なぜ” “なんで” というニュアンスで使います。
どぶろくとしては稀な超辛口で、これを “ウリ“ にしています。今では全国のどぶろく愛好家からも高評価を得られるまでのレベルになりました。

また、地元の女性グループやお菓子業者が nasso を使ったさまざまな商品を開発、道の駅などでの販売といった展開もみられます。
さらに、nasso 目当てのツアーも組まれ、毎年、“nassoとなつかしい町並み散策” に地区外からも多くのお客さんが岩松に来てくれるようになりました。

nasso は造り始めた時の目的からぶれることなく町づくりの道具として大活躍してくれています。

Q3これから取り組みたいことは?

これまでの継続した取り組みで、大勢のお客さんがイベントに足を運んでもらえるようになり、地区の行事として認知されてきたと感じています。
これからも岩松の良さを残しながら、町の文化的価値が上がるようなイベントを工夫して行っていきたいと思っています。

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「津島郷、岩松のどぶろく NASSO(なっそ)」ホームページ
 http://nasso.exblog.jp/ をご覧下さい。