研究員ブログ

いいづなお山の発電所

 9月3日(木)に、長野県長野市にあります“いいづなお山の発電所”を視察してきました。この施設は、平成15年5月に設立された化石燃料を一切使わず、木質バイオマスのみを用いた発電施設となっており、長野森林資源利用事業協同組合が事業者となっています。発電量は年間10,920,000kWhとなっており、一般家庭の消費電力に換算すると2,000軒分の電力をまかなえる規模だそうです。
 このような木質バイオマスを用いた施設で、他の事例にもあります大変なところは、燃料となります木材等の確保であると思います。この施設においても、公園から排出されます剪定枝などの受入以外は、有償で購入しているそうです。地域における木質バイオマスの量には限りがあるため、今後は新しい施設が開設されることから、争奪戦が大変になるのではとのことでした。
 長野森林資源利用事業協同組合のホームページに、施設の紹介ビデオがありますので、興味のある方はご覧なってはいかがでしょうか。

長野森林資源利用事業協同組合ホームページ
http://www.mwwi.co.jp/hatsuden/

(企画研究部門 研究員 三好進祐)