研究員ブログ

「葉っぱビジネス」の上勝ドラマ全国放送

料理に添える「つまもの」の葉っぱビジネスで有名な上勝町の取組みが、地域再生感動ドラマとして、TBS系で8日午後9時から、いわゆる「月9」のゴールデンタイムに「おふくろ先生診療日記2」として放送されます。

財政破綻で生きる希望すら失いかけていた“ゆうばり”の人々を、時に厳しく、そして優しく勇気づけたあの「おふくろ先生」(2008年2月25日放送)の第2弾。

ドラマのあらすじは、北海道・夕張の診療所が落ち着きをみせ、更に困っている人々がいる場所へ赴任することを決意した泉ピン子扮する医師・大田原花世の物語となっており、共演者も豪華で、野際陽子が後に「葉っぱビジネス」を始めることになるおばあちゃん・青田八重を、小林稔侍は「葉っぱビジネス」を軌道に乗せた実在する男性がモデルの横川圭一を演じています。

小林稔侍が演じる横川圭一のモデルは、葉っぱビジネスの営業を担う株式会社いろどりの横石知二代表取締役です。

横石さんには、当センターの事業にも色々協力をいただいており、昨年は愛媛に講師としてお越しいただき、当センターの講座で葉っぱビジネスによる地域活性化について講演いただきました。

徳島県上勝町は、かつて林業や、みかん栽培が栄えたこの町も、過疎高齢化が進み、日本の過疎地域のどこにでも見られるような課題を抱えていました。
しかし、現在、町は「葉っぱビジネス」で活気を取り戻し、今回のドラマには、そんな実際のサクセスストーリーが盛り込まれています。

また、上勝町の人々もエキストラなどで撮影に参加しながらドラマにひと役買っており、撮影の合間には泉が「おばあちゃんこの葉っぱいくら?」と尋ね、地元の人からレクチャーを受ける一幕もあったそうです。

ドラマの中に、地域が元気になるヒントが隠されているかもしれません。
興味のある方は、是非ご覧ください。

(まちづくり活動部門 主任研究員 小方 悟)

COP15サイクリングツアー

 530日(土)に今治において、COP15サイクリングツアーが開催されました。COPとは、国連気候変動枠組条約を受けて設置された締約国会議の略です。ちなみに、地球温暖化における数値目標を定めた京都議定書は、COP3で採択されました。今回開催されましたサイクリングツアーは、今年12月にデンマークのコペンハーゲンで開催されますCOP15の関心を高めるために、デンマーク大使が主催されたものです。ツアーは、東京、安城、福島、札幌、宮崎、広島、今治、和歌山、京都の9ヵ所で開催され、今治コースは、今治サイクリングターミナルを出発し、しまなみ海道を渡り、今治城公園がゴールとなる距離にして約32kmのコースだったそうです。

 COP15サイクリングツアーが開催されたとの記事が愛媛新聞に掲載されたのが、61日(月)でしたのでイベントが終わってしまっており、参加はできませんでしたが、同新聞によると大使が「これまでの開催地で、海道の景色が最も美しかった。大勢が参加してくれて感激した」と話されていたそうですので、是非しまなみ海道を自転車で渡り、最も美しかったと言われる景色を楽しみながら、12月に開催されますCOP15についての関心を高めることができればと思います。 

(企画研究部門 研究員 三好進祐)

 

 

箸墓古墳

国立歴史民俗博物館の研究グループより、放射性炭素年代法によって土器付着物から年代を測定し、箸墓古墳が240年~260年に築造されたことが発表された。邪馬台国の女王・卑弥呼の死亡時期と重なるため、邪馬台国所在地論争の畿内説を補強する発表であった。
邪馬台国所在地については九州説・畿内説など諸説あり、それぞれの説に徹底的なものがなかったが、今回の発表は、畿内説を後押し一歩前進したように思える。
放射性炭素年代法には、慎重な意見もあり、まだまだ、調査の必要がありこれからの進展を待ちたいと思いますが、九州説など他の諸説から、新たな発見があり巻返しがあれば面白いと考えます。今後の進展を楽しみにしたいです。
( 企画研究部門 研究員 近藤誠護 )

堀江-阿賀港フェリー来月で廃止

松山市堀江港-広島県呉市阿賀港間の定期航路廃止を検討していた呉・松山フェリーは同航路の営業を六月末で終了すると発表しました。三月から始まった高速道路利用料金大幅値下げで売り上げが急減し、業績改善の見通しが立たなくなったためということです。

しまなみ海道が千円で渡れるようになり、フェリー側としては高速道路通行料金の値下げに対応出来ず四十五年間の歴史に幕を下ろすしかなかったようですが、私個人も妻が広島出身で里帰りの時などはこのフェリーを利用することも多かったので、これから不便になるのはもちろんですが10年以上利用して思い出もあり、時代の流れとはいえ廃止になるのは非常に残念に思います。

      (企画研究部門 研究員 向井浩司)