2/19(金)13時30分から愛媛県美術館講堂で「トークサロン」を開催します。
今回の基調講演は、テレビでも話題となりました「四万十川新聞バッグ」などを制作・販売し、自然循環型企業として「『四万十川方式』地元発着型産業づくり」に取り組まれている株式会社四万十ドラマの畦地履正氏です。
また、パネルトークは、「地域資源を活かした販売戦略」と題して、実践者とともに考えるサロンとなっています。
パネリストは、「みかめ海の駅潮彩館」の山城辰紀さん、「ぎんこい市場」の向井京子さんと畦地履正さん。コーディネーターは、愛媛大学社会連携推進機構の村田武教授で、実践に基づいたトークを予定しています。
なお、サロン終了後に、実践者とともに語れる交流会も予定していますので、ぜひ、ご参加ください。詳細は、ホームページで。
(まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)
先日、反捕鯨団体「シー・シェパード」の妨害船「アディ・ギル号」が南極海で日本の調査船と衝突し沈没した事故がありました。調査捕鯨というものは世界的に認められた行為であり、国際法上何ら問題はない行為ですが、要は日本と欧米の価値観、文化の違いによって起こる摩擦であるといえます。
少し前までは、欧米でも捕鯨は一般的でした。主に鯨の油を原材料として使うためです。このことは過去に何度も映画化され、世界でも題名を知らない人はいないだろうと思われる有名な小説『白鯨』を読めば分かります。ただ、鯨を食べるという文化は世界でも稀ではあるでしょう。日本にとって鯨は文化史や産業において「動物」ではなく「魚」であり、この文化には日本人特有の畏怖や感謝の念があらわれている事柄があります。
日本全国各地には、昔から鯨を供養するための神社やお寺、鯨のお墓や碑などが数多く存在し、(イルカもある)愛媛県でも伊予市や西予市、宇和島市、伊方町、瀬戸町、愛南町などに存在します。そのほとんどは鯨に対する追悼や感謝の念からで、飢饉に苦しんでいた村に鯨が打ち上げられ飢えをしのぐことができたため、感謝の気持ちから建てられた話や、母と子の鯨を捕獲した際に母鯨の死骸に子鯨が母乳を飲むような姿で離れようとせず、結局子鯨まで死なせてしまい、その様を見て食べるに忍びずお墓を建てて供養した話などがあります。
ある話で、欧米で反捕鯨活動をしていた女性が訪日して鯨を祭る神社を訪れ、感極まって涙したことがあるそうです。反捕鯨国家のどこにも、これほど鯨を大切にする文化は無かった、と。彼女は後に、文化由来の捕鯨は認めるべきと立場を変えたとのことです。
お互いの価値観、文化を理解することも必要なのではないかと思います。
(企画研究部門 研究員 向井浩司)
「えひめ地域づくり研究会議」(昭和62年発足)では、発足以来、「情報交流の場・情報公開の場・学習と研究の場」を提供し、民主的・主体的な活動をおこなってきました。本年度のフォーラムは、1月30日(土)に松山市内で開催されます。
●テーマ:「地域の可能性を探るー自立・自律―」~これから私たちにできること~
●基調講演:「由布院は、今」由布市議会議員の小林華弥子さん
●パネルトーク:小林華弥子さん、上島町の「㈱しまの会社」兼頭一司さん、内子町五十崎の「亀岡酒造(株)」の亀岡徹さんがパネリスト
今すぐこの愛媛で、変えられること、やれることを考え今後の活動のヒントになるようなトークがあります。ご興味のある方は、ぜひご参加を!
1.日時 平成22年1月30日(土)13時30分~(受付13時~)
2.場所 リジェール松山 8階クリスタルホール(松山市南堀端町2-3)
3.参加費 1人1,000円(交流会に参加の方は、別途4,000円)
4.申込 当センターへ電話(089-932-7750)、FAX(098-932-7760)またはメールでお申し込みください。
(まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)
昨年11月に愛媛県南予地区を中心に開催した「地域づくり団体全国研修交流会」が、年明けの2月5日(金)・6日(土)に佐賀県で開催されます。
「地域づくり団体全国研修交流会」は、全国各地で自主的、主体的に地域づくりに取り組んでいる団体等を支援するため、全国レベルの研修、地域づくり団体相互の情報交換等を目的に、平成6年度から開催されています。
第27回を迎えるこの大会は、「『もやい』でつなぐ『協働のまち』~平成まちづくり維新は佐賀から~」をテーマに、全体会及び佐賀県内13会場の分科会において、地域づくりのいろいろな課題について議論と交流を深めます。
現在大会事務局では、参加者の追加募集を行っています。詳しくは、下記のURLからご確認ください。
http://saga-chiikinet.saga-cs.org/
今回の大会にも前年度開催地として多くの参加者を愛媛から送り込みます。是非、この機会に一緒に地域づくりについて考えてみませんか。
(まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)
『藁』という漢字をご存じでしょうか。
覚え方は、草・木の中で最も価値の高いもの!と書いて「わら」と読みます。私もつい最近「宇和わらぐろの会」の方に教えていただきました。昔は、藁を木炭やお米の入れ物としての「かます」や「俵」に使用したり、牛馬の飼料や茅葺屋根の下地、畳の中身、壁土の中にも使われ、私たちの暮らしに欠かせないものとなっていました。このため、私たちの生活が「わら」に囲まれて暮らしていたことで、草・木の中で最も価値の高いものだと言われてきたようです。その藁を乾燥貯蔵しておくために、田んぼで積み上げて置かれたものが「わらぐろ」で、米どころ宇和盆地(西予市宇和町)の原風景となっています。
今月の22日(火)と29日(火)には、松山市大街道中央商店街の火曜市で、「宇和わらぐろの会」がわらクラフトやしめ飾り、古代米などの販売をおこないますので、興味のある方はぜひお立ち寄りください。
(まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)