研究員ブログ

夕日寄席?

現在、愛媛県には4人の観光カリスマがいます。新居浜市の森賀盾雄さん(第2回選定)、伊予市双海町の若松進一さん(第3回選定)、松野町の岡田春喜さん(第4回選定)、内子町の野田文子さん(第5回選定)の4人です。

観光カリスマとは、従来型の観光ではない魅力的な観光振興を成功に導いた人々のうち、、「『観光カリスマ百選』選定委員会(事務局:国土交通省)」が選定した人のことをいいます。

また、この観光カリスマに選定された人は、各地で観光振興に燃える人材を育成するために「観光カリスマ塾」と呼ばれる塾を開催することになっていて、観光カリスマの活躍した地域で、観光カリスマを講師に迎え、その成功のノウハウの伝授、活動の現場体験、受講者によるワークショップなどをセミナー形式で集中的に行うことになっています。

今回、愛媛県の観光カリスマ塾の講師として選ばれたのが、当センターもたいへんお世話になっている若松進一さん。以前、研究員ブログでも御紹介しましたが、11月15日・16日の両日に伊予市双海町を会場に開催され、会場のひとつとして「人間牧場」も使われます。

若松さんが行うカリスマ塾の研修内容の中で、もっともおすすめといえば、何と言っても「夕日寄席」です。若松さんのまちづくりの講演のお話を小噺にして落語にしてしまおうという全国にもたぶんあまり例をみない取り組みです。若松進一さんもその時には「落伍家 夕日亭大根心」師匠と名を変えて出演されるという気合の入れようです。はてさて、いったいどうなることやら? ちなみに、この「夕日寄席」については、寄席の支配人を当センターの清水研究員が、大番頭を松本研究員がつとめてと、当センターのバックアップ体制も磐石です。

すでに参加の申し込みについては定員も超えておりますので、追加の申込は残念ながらできないのですが、日本初の「まちづくり落語」である「夕日寄席」の様子につきましては、またこの研究員ブログで御紹介したいと思います。

観光カリスマ塾についてはこちらを参照してください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

地域づくり人養成講座(第5回)

10月24日(水)、地域づくり人(びと)養成講座の第5回目の講座が内子町大瀬東地区で行われました。この講座の現地研修はこれで最後となりました。

今回の講座のテーマは「地域資源の活用」。
現在、新聞紙面でも「限界集落」という言葉が取り上げられていますが、研修会場として「川登筏の里交流センター」において「中山間地の自立プログラムについて実践を通して考える」ということで森本純一さんにお話をおうかがいしました。

いかだや

※研修会場となった「いかだや(川登筏の里交流センター)」。もともとは小学校だったものが公民館の分館となり、それを町の方針で自治公民館(自治会が管理する公民館)となって、その後宿泊施設併設に改修したものだそうです。

森本純一さんは、かつて内子フレッシュパークからりの企画情報部長として「からり」を立ち上げに携わったひとで、現在は「おむすび会」と呼ばれる川登地区の住民の有志でつくった地域づくりグループで、研修会場となった「川登筏の里交流センター」を活用した地域づくり活動を実践されています。

講義の様子

※森本さんの講義の様子

森本さんからは、からりを立ち上げたときのきっかけや、当時の農家をとりまく状況などを説明していただき、からりネットと呼ばれるFAXを活用したPOSシステム(物品販売の売上実績を単品単位で集計する手法)の導入が大きく貢献しており、商品に専用のバーコードシールを貼って、レジでの情報と、生産者のFAXをネットワークで結び、販売や精算の「とれたて」の情報を生産者と運営会社双方が随時手に入れることで、「とれたて」農産物の出荷・販売を効率的に行うことが可能となったもので、農家にマーケティングの要素を取り入れたということで当時としては画期的な取り組みとして全国的に注目されました(現在の直販所ではそのほとんどが取り入れているシステムです)。

昼食①

※おにぎりと味噌田楽

昼食②

※大瀬のうどん(名物の「たらいうどん」です)

その後、受講生のみなさんは「おにぎり会」のみなさんが御用意していただいた昼食を食べた後、現地視察見学ということで内子町川登地区で造成・整備されている観光農園の視察を、「(有)エコファームうちこ」の明智さんに現地スタッフということで御同行いただいてお話をおうかがいました。

明智さん

※現地案内人の明智さん((有)エコファーム内子)

整備中の様子

※整備中の観光農園(ビニルハウスの中にはまだ何も作物はなかったです)

かき

※内子町の特産品の一つである「柿」 

現地案内をしていただいたのち、受講生のみなさんはさっそく②グループに分かれてグループワークを開始しました。2班ともに最初の頃よりたいへん議論も盛り上がりをみせ、できあがったワークシートもよく整理された内容となっており、受講生のみなさんのファシリテーターとしての力量もあがってきたことをうかがうことができました。みなさん、素晴らしいです。

グループワーク

※作業の様子 

作業終了後、会場をうつしてサプライズゲストである河野達郎さん(大洲まちなか再生館専務)から、地域資源を活かした地域づくりについてお話をしていただきました。このサプライズは清水研究員がよくやる手ですので受講生のみなさん、しっかりと覚えておいてください。物事の裏まで読みきることが大事とは清水研究員の言(普通、分かる人はそうはいないと思いますが)。

河野さん

※河野さんのお話

そして、いよいよ河野さんも交えての夕食交流会を行いました。今回は伊予の秋の名物といえば、そう。「いもたき」ですね。秋の味覚を十分に受講生のみなさんも堪能されていたようです。その様子や夕食のメニューなども御紹介したかったのですが写真撮影するのを忘れておりました。すみません。夕食でも十分に交流したのち、まだ交流しきれていないという受講生のみなさんも多かったため、今回は研修場所の「いかだや」さんが宿泊施設を併設していることもあり、一部の受講生のみなさんで「夜なべ談議」を行い、深夜まで交流を深めていたようです。

囲炉裏

※夜なべ談議会場の囲炉裏(夜なべ談議の様子はこれまた写真を撮影するのを忘れていました。ごめんなさい)

鮎 

※鮎を囲炉裏でやいていただきました!美味です!

囲炉裏には猫

※囲炉裏には猫も・・・。すいません(汗)、ぬいぐるみでした! 

現地受け入れをしていただいた森本純一さんをはじめ、おむすび会のみなさん、(有)エコファーム内子の明智さん、そして川登地区自治会のみなさん、たいへんお世話になりました。

受講生のみなさんは、これで現地研修はおしまいです。受講生のみなさんは、それぞれが地域づくりに関する自主課題を見つけて研究論文を作成して12月20日までに当センターの清水研究員まで提出してください。なお、研究発表会は平成20年1月24日を予定しております。

なお、前回の地域づくり人養成講座の紹介記事が文字ばっかりだったので、今回の記事は写真を多めにして様子を紹介するにとどめておりますので御了承ください(笑)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

「研究員ブログ」の投稿、100回目に突入!

 今年5月に「えひめ地域政策研究センター」や研究員の日々の活動等を、情報発信する目的で「研究員ブログ」を開設してから、100回目を迎えることになりました。人間牧場主で、えひめ地域づくり研究会議代表運営委員でもある若松進一氏のブログには、到底及びませんが、継続して情報発信することが大切であり、これも研究員の努力・協力のおかげであると、感謝しています。

 担当者によると、月のアクセス数は、3,000に満たない程度だそうですが、「いつも読んでいるよ」という温かい励ましをいただくことも増えているようで、地域活性化や地域振興につながる情報提供という意味において、甚だ微力ではありますがこの「研究員ブログ」がお役に立っているのではないかと考えています。

 さて、100回目という節目の今回、今年度もおよそ半分が過ぎましたので、私どもの「えひめ地域政策研究センター」の近況について、報告をさせていただきます。

 当センターでは、会員の減少や各自治体の厳しい財政状況を反映して、会費収入や事業収入の減少など、厳しい運営を余儀なくされておりますが、地域課題についての自主研究や公共的団体などからの委託調査研究、政策研究セミナーの開催、調査研究情報誌「ECPR」まちづくり情報誌「舞たうん」の発行、地域づくりリーダーの育成などの各種事業を各研究員ががんばって実施しております。

 さらに、今年度から、次のような新たな取り組みも開始いたしました。

 まずは、県内の地域づくり団体のみなさんが交流して情報交換する場をインターネット上に設置しようという趣旨のもと当センターのホームページ内に、この「研究員ブログ」も含めた「地域づくり広場」を開設し、5月から運用しています。残念ながら「研究員ブログ」以外の記事の更新頻度が低いようですが、今後も継続して情報発信をしながら交流の場を広げる土壌づくりに取り組んでいきたいと考えています。

 次に、団塊の世代を中心とした本県への移住希望者に対する情報提供や市町の移住者誘致の取り組みに対する支援などを行う「愛媛ふるさと暮らし応援センター」の運営を愛媛県から受託し、9月10日にオープンしました。県外から一人でも多くの方々に、愛媛県に移住していただきたいものです。そのために、愛媛県や各市町のみなさんと連携を図りながら、できる限りのお手伝いをさせていただきたいと思っています。

 さらに、平成20年度に愛媛県で開催される「地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会」の実行委員会事務局を仰せつかって、開催にむけた準備を行っていますが、当面は、平成20年2月1日・2日に開催される茨城大会で、愛媛大会のPRが最大の事業ですが、今後とも、実行委員のみなさんと連携を図りながら充実した情報発信を行い、全国の「地域づくり」に関わるみなさんに、是非、愛媛県に来ていただき、地域づくりについて、大いに語り合っていただきたいものです。

 このように、当センターでは、研究員一同、お金がなければ知恵を出し、知恵がなければ汗をかくの発想で、それぞれの事業について、より一層内容の充実を図り、積極的に事業を展開し、地域の発展に貢献してまいりたいとがんばっておりますので、今後ともみなさんの、より一層のご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

(文責 えひめ地域政策研究センター 所長 栗田史朗)

舞たうんVol.94「学校と地域の関わり」

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舞たうんVol.94を発行しました。今回のテーマは「学校と地域の関わり」です。

松山市内の3つの中学校で常勤講師を、双海町教育委員会で公民館主事、社会教育主事の経験を踏まえての今回の編集となりました。折りしも愛媛新聞で「さまよう学校」の連載が始まり、学校を取り巻く環境が大きく変わってきていることが取り上げられました。

「学校と地域の連携が重要」と学社連携、学社融合を進めていた双海町では、学校や地域を巻き込んだ子どもたちの体験活動を重視した事業を実施してきました。常に「ふるさとを愛し、ふるさとを誇れる」子どもたちの育成に力を入れてきました。しかし、市町村合併後は、特出した活動ではなく、足並みを揃えた事業へと変貌しつつあり、人的配置や予算措置も減少しています。

双海町だけではく、県内でも市町村合併により、学校の統廃合の話をよく聞くようになりました。また逆に、木造校舎の良さや校舎の文化財保存の流れもあります。

急速な時代の流れの中で、今一度、地域と共に歩んできた学校を見つめ直し、学校が拠点となる地域づくりを模索したいとの思いで今回の舞たうんを発行しました。この舞たうんは、えひめ地域政策研究センターのホームページでご覧いただくことができます。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)

地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会第2回実行委員会を開催しました。

平成19年10月4日(木)、西予市中央公民館において第2回目の実行委員会を開催しました。

会議の様子

※会議の様子 

第2回実行委員会では、分科会運営団体の決定のほか、愛媛大会の日程、全体会の開催場所を決定したのち、第3回実行委員会の開催における協議題のうち、茨城大会でどのように愛媛大会や愛媛県をPRするかということについて事務局から実行委員の皆様にお願いをさせていただきました。

以下は決定事項です。

1.分科会の運営団体について
 愛媛大会の分科会の運営団体は、15の分科会で実施することになりました。

2.愛媛大会の日程について
 愛媛大会の日程は、平成20年11月14日(金)・15日(土)に決定いたしました。大会日程として午前中から全体会を開催することとし、午後には分科会に移動できる日程を組むことも決定いたしました。

3.愛媛大会の全体会場について
 愛媛大会の全体会場は、宇和島市で開催することが決定いたしました。

4.第3回の実行委員会の開催について
 第3回の実行委員会の開催については、平成19年11月13日(火)で場所はこれまでと同じ西予市中央公民館で開催する旨を事務局よりお伝えいたしました。

5.その他
 その他、事務局より第3回の実行委員会で協議していただきたい項目の一部に関して情報提供を行い、各委員で準備をしていただくようお願いいたしました。

その他、詳しい情報は事務局日誌をご覧ください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)