研究員ブログ

愛媛県の移住交流促進に向けた取組みについて

本年から始まった団塊世代の大量退職に伴い、本県への移住交流を促進するための体制整備、移住者等の受け入れによる地域活性化策の検討を目的に、来る7月19日(木)午前中、えひめ共済会館において、えひめ移住交流促進協議会の設立総会が行われます。
また午後からは、月刊「田舎暮らしの本」編集長として、地域移住に造詣の深い佐藤信弘氏を講師にお迎えして、当センターとえひめ移住交流促進協議会の共催による講演会が開催されます。
(講演会の詳細はこちら

これまで愛媛県では、農業・観光分野それぞれの目的に応じた移住交流事業を実施していましたが、えひめ移住交流促進協議会の設立を機に窓口を一本化することで、より効果的・効率的な移住施策が展開できる体制が整備されます。

また愛媛県と協働して移住交流の取組みを行っている当センター内に、移住希望者に対する情報提供や市町への取次ぎなどを一元的に担う「愛媛ふるさと暮らし応援センター」を設置するため現在準備を進めるとともに、センターの設立にあわせ公開予定の「えひめ移住支援ポータルサイト(仮称)」構築のため、各種の情報収集等を行っています。

移住を計画されている方にとって、「えひめに来てからの自分のライフスタイルはどんな感じだろう?」ということは非常に興味のある情報です。ポータルサイトでは既移住者の一面を切り取った情報だけでなく、日々の暮らしや地域の出来事など、継続した情報発信が大切であると考えており、個人のホームページやブログとのリンクも考えています。
上記のような情報をご存じの方がおられましたら、お手数ですが当センター(まちづくり活動部門 坂本)まで情報を提供いただきますようお願いします。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 坂本耕紀)

舞たうんVol.93のテーマは「食と健康」

舞たうん最新号のテーマは、「今、注目される食と健康」です。
現在、盛んに”食育”が取りあげられ、話題になっていますが、実際に行われている内容をみると、

①体験学習
②学校給食
③栄養授業

に大別でき、これらに地産地消的な内容がからんでいるものがほとんどです。「食育」というと子ども達に対して食の教育をすると思われがちですが、食育とは「食を育む」こと であり、「体にふさわしい食事とライフスタイル」を正しく選択し実践することです。それは、生涯を通して行い続けるもので、そのためには私たちが毎日食べている「食べ物」こそ大切です。今回の舞たうんは、「食育」をベースに、地域ブランドへの取り組み、柑橘王国えひめならではの新しい健康法の紹介など、食と健康の最新情報を特集しています。
本日、発送しますのでご覧ください。ホームページでも公開予定です。

舞たうん93表紙

(文責 まちづくり活動部門 研究員 清水和繁)

地域づくり人(びと)養成講座(第1回)

6月27日(水)、松山市三番町にあるコムズ(松山市男女共同参画推進センター)において、平成19年度の「地域づくり人(びと)養成講座」が開講されました。

この講座は、地域づくりに関心のある方を受講生として募り、地域の実態に即した実践的な研修を通じて、地域づくりのリーダーとしてのスキル向上を図り、各地域において活動の中心となる人材を育成し、また県内各地の地域づくり実践者との交流をはかり、将来にわたる幅広い地域づくりネットワークの構築を図ることを目的に、財団法人えひめ地域政策研究センターが主催して開講しています。

今年の受講生は18名で、県内各地からまちづくりに関心のある方が集まり、専任講師の指導のもとで合計6回程度の講座を予定しています。

この日は第1回目の講座ということもあり、開講式、オリエンテーションののち、アイスブレーキングによるグループ分けを行い、受講生同士の自己紹介などを行いながら交流を図りました。

開講式の様子

※開講式の様子(栗田所長のあいさつ)

昼食休憩の後、第1回目の講座がいよいよ行われ、この日は「まちづくり総論」ということで、最初に高知県馬路村農業協同組合代表理事組合長をされている東谷望史(とうたにもちふみ)さんによる講義が行われ、、「ゆずの里」で有名な高知県馬路村における「地域づくり」についてお話をいただきました。

東谷さんの講演

※東谷さんの講演の様子

この日は講師の東谷さんが受講生全員にゆず飲料「ごっくん馬路村」1本を用意していただきました。この場をおかりして御礼申し上げます。ちなみに、「ごっくん馬路村」のほか、馬路村の特産品につきましては、こちらを参照してください。

ゆずの村・馬路村(馬路村農協HP)

その後、平成18年度に当センターが活動資金の助成をした県内の地域づくり団体による4本の実績報告をしていただき、参加者から質問をうけつけたり、指導講師から助言などをしていただくなど、県内の身近な地域づくりに関する実践例をもとに学習を行いました。

若松進一さん

※若松進一さんによる実践報告の講評

なお、実績報告をしていただいた団体は以下のみなさんです。

1.特定非営利活動法人Good Will(新居浜市)

<事業名>
・自然と緑と花の島創生事業

<おもな内容>
・新居浜市の沖合いにある大島の地域活性化を図るため、桜の植栽、公園等の清掃、えひめAI普及・販売に向けての取り組み、看板の設定や「白いも」の収穫祭の実施

2.い~コーディネータNET(西予市)

<事業名>
・酒蔵コミュニティ・ネットワーク事業

<おもな内容>
・地元の町内会を巻き込みながら、八幡浜市にある梅美人酒造の酒蔵を利用した「蔵シックコンサート」を企画し、酒蔵をひとつのコミュニティの場として活用する方法を提案し、地元のまちづくりへの中間支援的な役割を果たす。

3.ゆげ女性塾(上島町)

<事業名>
・島の食文化再生事業

<おもな内容>
・島にある食文化を見つめ直すことを通して地域を活性化しようと、講師を招聘して、島の植生調査(摘み菜ウォッチング)、摘み菜料理の実施、摘み菜分布図の作成、配布など

4.大杉塾(大洲市)

<事業名>
・多目的憩いの場整備事業(名称 つくし)

<おもな内容>
・地区にあるJA販売所が委託点となったことを契機に、空き室の有効活用と、バス待合所兼コミュニティの場として、地域活性化をねらい多目的憩いの場の改修整備を行った。

※各団体の取り組みについて興味のある方、もっと詳しく知りたいという方は、それぞれの団体の担当者の連絡先をお教えいたしますので、(財)えひめ地域政策研究センター(担当:谷本)までお問い合わせください。

講座終了後、受講生や参加者は発表者や講師、センター職員たちとのオフライン交流会(いわゆる『飲み会』というやつです)を行い、各自が情報を交換しながら、受講生同士の交流を深めていたようです。

なお、来月は松山市三津地区へ行き、フィールドワークをしたのち、地元の人たちから地域づくりの実践活動の報告を受けて、専門講師による指導の下でまちづくりの基本における学習を進めていきます。

※今年度の標記講座の受講生募集は既に締め切っておりますので、来年度の募集をお待ちください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

田舎暮らし

「田舎暮らし」ということばにどのようなイメージをもっていますか?都会で生活してきた人と都会以外の地域で生活してきた人とでは受け取り方が異なるのではないでしょうか?地方で暮らしてきた人が気にも留めない当たり前のことが、都会の人にとってはとても魅力的だったりします。新聞やテレビ番組では地方移住に関連するテーマを取り上げたものが多く見られるようになったことから、実際に行動を起こすかどうかは別にして、都会で長く働いていて、ゆくゆくは田舎で暮らそうかと考える人は多くなっているように感じられます。

実際のところはどうでしょうか。当センターでは、平成19年7月19日に佐藤信弘氏をお迎えしてえひめ移住交流促進協議会と共催で講演会を開催します。佐藤氏は平成8年から月刊「田舎暮らしの本」の編集長をされ、これまで数多くの移住経験者に接してこられました。講演会では、移住に関して最近の動向なども含めて具体的事例に基づいたお話をされますので、今後、このテーマを考える際に大いに役立つものと思います。

なお、講演会は座席数に限りがありますので、事前にファックスもしくは電子メールにて、こちらからお申し込みください。

(文責 企画研究部門 研究員 越智隆行)

えひめ地域政策研究センターです

こんにちは。えひめ地域政策研究センターです。
「えひめ地域政策研究センター」ではこれまでホームページをつかった「まちづくり活動」関係の情報 を発信していましたが、今年度からは「地域づくり広場」というサイトを開設し、さまざまな方にまちづくり活動における情報を提供していただきなが ら、できるだけタイムリーでホットな県内のまちづくり活動状況をお伝えしていくことにしています。この「研究員ブログ」は、当センターの研究員が日々の活 動を日記形式のブログで紹介するコーナーになっています。
可能な限りがんばって日々の活動を更新していきますので、今後ともよろしくお願いします。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)