まちづくりに関して、人材の養成やまちづくり活動の支援などを行い、活力ある地域づくりに寄与することを大きな目的の一つとして設立された、財団法人えひめ地域政策研究センターでは、まちづくりグループが実施する創意と工夫に富み、地域の活性化に貢献すると思われるイベントや学習会の実施、広報資料の作成などの活動に対して、毎年、助成金の交付を行っております。
■ 助成対象
政治、宗教、営利を目的とする団体でなく、10 人程度のメンバーで構成されている、まちづくり団体。ただし、過去に本事業による助成金を交付されている団体は、除きます。
■ 助成額
1団体あたり30万円を上限とし、助成金の額は助成対象経費の100%以下。
21年度においても、この助成事業である、まちづくり活動アシスト事業を実施することとし、現在、申請を受け付けております。(申請期限:平成21年5月8日)
「地域活性化のために何かやりたい。だけど活動資金がない。」ということで、行動を起こすことに躊躇している団体があれば、当財団が資金面等でアシストしますので、応募資格のある団体・グループの申請をお待ちしております。
なお、実施要領等、事業の詳細については、こちらを参照してください。http://www.ecpr.or.jp/info/index.html#21assist
(まちづくり活動部門 主任研究員 小方 悟)
インドのタタ自動車がナノという、一番安いモデルで日本円約21万円の自動車を販売した。それまでのインド国内で最も安かった自動車は、スズキ自動車が現地法人にて販売していた日本円約38万円の自動車であった。ナノは、約半額という価格設定で販売された。
エアコンなし、ワイパーが1本、助手席側のドアミラーなしなどによりコスト削減を図っており、安全面・燃費・機能面など日本の自動車規格に適合するのか気になるが、軽自動車とバイクの中間と考えると便利そうな感じもする。
特に数週間前まで、80ccのカブ(販売価格20万円前後)に乗っていた自分としては屋根があればと思ってしまう。
しかし、時代の大きな流れから考えると、80ccカブから電動アシスト自転車へ、さらには、自転車へと変化していくのだろうか?
(企画研究部門 研究員 近藤誠護)
先日、ふと、考えさせられる出来事がありました。ある雨の土曜日、自転車通学の娘が、カッパを持っているのにズブ濡れになって帰ってきました。どうしたのかと聞くと、娘は、「私だけカッパを持っていて、一緒に帰るみんなは持っていなかったので、一緒に濡れて帰ったけど、けっこう楽しかったよ」と言いました。
考えさせられたのは自分だったらどうしただろうと。みんなと一緒に濡れて帰ることもあれば、一人だけカッパを着て帰ることも考えられます。あるいは雨が止むのを待つこともありますし、親の迎えを待つことも、バスに乗る選択肢だってあります。一緒に濡れて帰れば楽しいが、風邪をひくことが心配です。もちろん洗濯も必要です。止むのを待てば時間の無駄が生じます。さて、どうしたものかと「ふと」考えさせられました。
以前から、お世話になっている和尚さんから「正しいという文字は、『一つ止まって考えてからやる』と正しいという字になるんだよ、一度止まって考えないとね」と教わってなるほどと妙に感心したものです。
さて、正しい選択になるかどうかは結果論として、今の未曾有の経済危機が「深刻な大雨の日」の対処だと仮定したら、どう決断するのだろうかと・・・。一度止まって天から降る雨を観て、どうしようかと考えるだけの余裕があるのだろうか?やはり止むのを待つのかな、心配は尽きません。
(まちづくり活動部門 研究員 武田昭文)
昨今、温暖化防止のために二酸化炭素(CO2)の削減が必要です。今後50年間で温暖化により平均気温が3度前後上昇すると推定されていますが、そうなると愛媛県においても、名産である温州みかんの栽培ができなくなってしまうそうです。温暖化防止だけが理由ではありませんが、4月から自転車通勤を始め、実際に自分がどれくらい二酸化炭素を削減に寄与できているかを計算してみました。通勤距離はだいたい片道で5km程度となっています。私が乗っている車は、燃費があまりよくないので、ガソリン1L(リットル)で10km走行することができます。そのため、往復でガソリンを1L使用していることになります。ガソリン1L使用すると排出する二酸化炭素は、環境省の「総排出量算定方法ガイドライン」によりますと2.3587kgとなります。雨の日もありますので、1ヶ月で15日間自転車通勤すると35.3805kg、これを1年間続けますと424.566kgと約0.42t削減できることとなります。小さなことかとは思いますが、これからも自転車通勤を続けて二酸化炭素削減に努めていきたいと思います。皆さんも一度自分の生活から排出される二酸化炭素量を計算してみてはいかがでしょうか。
(企画研究部門 研究員 三好進祐)
B級ご当地グルメで街おこしをしようという動きが全国各地で行われている。なかでもよく取り上げられるのが静岡県富士宮市の富士宮やきそばだ。
仕掛け人は富士宮やきそば学会の渡辺英彦氏で「やきそばG麺」「天下分け麺の戦い」「ミッション・麺ポッシブル」など軽妙なオヤジギャグによる情報発信を武器に無名だった富士宮やきそばを全国レベルの地域ブランドに仕立て上げ、6年間で217億円の経済波及効果を生んだ伝説の人物である。渡辺氏は地域ブランド戦略とはお金をかけず、おもしろい企画を考え、マスコミ等を使い、絶えず情報発信をすることと述べている。
愛媛県内においても八幡浜ちゃんぽんや今治のやきとりなどのご当地グルメが全国に向けて発信中で、第2・第3の富士宮やきそばになれるようがんばって欲しいと思う。
(企画研究部門 研究員 向井浩司)