地域づくり人養成講座の第4回目が9月12日・13日の両日、大洲市河辺地区で行われました。今回のテーマは「観光・交流」ということで、大洲まちなか再生館の河野さんや昨年度の養成講座の受講生の佐々木さんが現地スタッフとなって受講生の受け入れをしていただきました。
今回は体験学習ということで、最初は集合場所の河辺ふるさとの宿から2班にわかれて「菊池道場(きゅうりの収穫体験)」と「稲田道場(トマトの収穫体験)」を体験しました。
私はトマトの収穫体験を行いましたが、これがなかなか楽しく、みなさんせっせと収穫作業を行っていました。しかしながらも、それまでつくられた労苦があったのにもかかわらず、収穫するという一番おいしいところだけをやるのにはいささかの申し訳なさが同居しましたが、それでも稲田さんの説明を聞きながら、ひさしぶりに(?)すがすがしい汗をかいたように思います。
午後からは専門講師の河野さんから河辺の取り組みについて教えていただき、恒例のグループワーク。今回は講師の前田先生が設定したテーマがかなり難解なこともあり受講生のみなさんも苦労されていたようです。
その後、入門道場として受講生みなさんが、夕食につかう竹箸と竹器をつくり、オフライン交流会を行いました。
今回の講座は年に1回行われる恒例の宿泊研修であり、受講生のみなさんは夜を徹して地域づくりについて語り合っていたようです。
次回の講座は、10月27日(月)に新居浜市で「協働」をテーマにした講座を開催します。受講生のみなさん、いよいよこれが最後の現地研修ですのでふるってご参加ください。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
「集落を消滅させないために、今!
~いわゆる限界集落って本当に限界??~」
声高々に叫ばれるいわゆる“限界集落”問題。集団離村した寒川村のドキュメントを見ながら、効率的とか合理的とか呼ばれるものの危うさを考える。
また、地域色豊かな県内3地域での開催により、固有の農山漁村の豊かな生活、懐の深い人間関係を持続可能なものにするため具体的に何をしなければならないかを模索してみたい。
このリレーフォーラムへの参加を希望される方は、センターからのお知らせのページにあります申込書(Excelファイル)にご記入の上、当センターまでお申込ください。
<日時及び場所>
①平成20年9月28日 13:30~ 久万高原町「産業文化会館」
②平成20年9月29日 18:20~ 愛南町柏 「DE・あ・い・21」
③平成20年9月30日 18:00~ 伊方町三崎「三崎公民館」
<参加費>
1,000円
主 催 : えひめ地域づくり研究会議
共 催 : 財団法人えひめ地域政策研究センター
後 援 : 久万高原町、愛南町、伊方町、愛媛新聞社
(財団法人えひめ地域政策研究センターからのお知らせ)
以前の研究員ブログでもご紹介いたしましたが、地域づくりをテーマにした全国大会が11月に愛媛県で開催されます。
現在、大会の参加者の募集をしていますが、その募集の締め切りである9月16日(火)が迫ってまいりました。全国の地域づくりの活動者と会えるまたとないチャンスです。研修・交流を通じて、全国の仲間と熱い議論をしてみませんか?
参加申込書は、愛媛大会実行委員会のホームページにおいて、大会の募集要項冊子のPDFデータとともに公開していますので、参加申込書とあわせてダウンロードしていただくと、愛媛大会の概要がわかるものと思われます(参加申込はインターネット上ではできません)。
この大会は、地域づくり団体関係者や行政関係者でなくても、地域づくりやまちおこしに興味のある方でしたらどなたでも参加できますので、多数の参加をお待ちしております。
なお、参加申込に関する詳しい情報は、実行委員会ホームページをご参照ください。
第 26 回地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会実行委員会
ホームページアドレス
http://www.ecpr.or.jp/taikai/
(財団法人えひめ地域政策研究センターからのお知らせ)
舞たうん98号を発行いたしました。今回のテーマは「地域資源を活かした都市と農村の交流」。副題に「いよいよ開催!第26回地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会」とつけています。以下、編集者の巻頭の言葉です。
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都市と地方の格差が叫ばれて久しい。都市部の好景気が続く一方、中山間地域では過疎化、高齢化が急速に進展し、コミュニティの崩壊、地域の存続が危ぶまれる集落が増加の一途をたどっている。
そうした地域の住民からは「ここには何もないから、誰も来るわけがない」と、あきらめにも似た声を聞く。しかし都市住民は、農村文化や素朴な暮らしに触れることによって、その「何でもない」風景に癒されたり、人の温かい心に感動したりと、確実に地方へと目を向け始めている。例えば、農村の空き家を古民家風に改修して住みたいといった都市住民のニーズが増えていることなどは、その好例だろう。
このように、地域が抱えている問題でさえも地域資源になり得るということは、少し見方を変えれば、地方にはそこに住んでいる人が気づいていない宝物(=地域資源)がまだまだあるということであり、地域に眠る宝物を都市と農村の交流に活かすことができれば、活気を失いつつある地域の再生につながるのではないだろうか。
今年11月、本県で開催される第26回地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会は、今ある宝物を全国に向けて発信する場であると同時に、全国各地から参加する地域づくり人たちと一緒になって、地域に埋もれている宝物を探す良い機会でもある。
いま都市と農村にどのような交流の仕組みが求められているのか。今秋の愛媛大会がそのヒントになれば幸いである。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 坂本耕紀)
去る8月23日(土)に、西予市宇和町の宇和米博物館において地域ミニフォーラム「町並み保存と地域づくりin宇和~全国町並みゼミ卯之町大会に向けて~」が開催されました。
このミニフォーラムは、町並み保存をテーマにして学習会を開催しているグループ「地域ネット研究会UWA」と、えひめ地域づくり研究会議とが共同開催したもので、当センターも後援しています。
また、このミニフォーラムは、10月11日から13日にかけて宇和町で開催される「全国町並みゼミ」のプレイベントとして位置づけもあり、岩松地区の町並み保存運動をしている宇和島市教育委員会の森田浩二さんから、同地区の町並み保存の取り組みについての話題提供をしていただき、そのあと全国町並み保存連盟の常任理事の八木雅夫さんのほか3名をパネリストに、町並み保存運動のこれまでとこれからについて議論を行いました。
個人的な感想としては、町並み保存という運動を知ったのはつい最近のことですが、まちづくりというものは10年20年という長いスパンで考えていかなければならず、それこそ一朝一夕では何もできないものであること、急激に変化をすることなく、少しずつ少しずつ歩んでいくことなのだということ、そして「景観10年、風景100年、風土1000年」という言葉がありますが、まさにまちづくりその言葉どおりなのだということがわかったように思います。
この日は、多くの宇和で開催される町並みゼミの運営にかかわっている方が出席しておられました。来る10月の町並みゼミに向けての気運が高まってきたと感じられる盛り上がりのある大会だったように思います。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)