今日の研究員ブログは一昨年度まで当センターに研究員として在籍していた愛南町役場の脇田さんからの依頼記事です。以前、郷土料理百選にかかる宇和島鯛飯への投票依頼を南予地方局(当時宇和島地方局)におられる井石さんから受けましたので、その第2段といったところでしょうか。
現在、愛南町では「真珠のふるさと愛南町」を広くPRしていくために「愛南のしずくコンペ」というコンペを行っています。
これは、「愛南町をイメージしたオリジナルデザインの真珠製品を作成し、平成21年1月に行われる愛南町 成人式に参加する新成人に記念品として贈呈するほか、愛南町の特産品としてPR用に使用するためのコンペ」(HP引用)だそうです。
すでに15点の作品が1次審査を通過して、ネット投票による2次審査を行っているところで、ネット投票(2次審査)は、どなたでも参加していただくことができるそうです。この研究員ブログをご覧のみなさんもぜひご参加していただき、お気に入りの作品に投票していただければと思います。
ちなみに、脇田さんによると「作品のクオリティは回を重ねるごとに上がってきており、見るだけでも楽しいかと思います」とのこと。まずは百聞は一見に如かずともいいますので、まずは以下のアドレスをクリック!してみましょう。
http://www.e-ainan.net/deai21/pearl/ainan.html
ちなみに2次審査でもっとも得票の多かった作品に投票した方の中から、抽選で10名の方にオリジナルストラップが当たることになっているとのこと。お気軽に投票してみてはいかがでしょうか?
また、愛南町ではパールジュエリー作品の募集も行っており、ご応募いただける方がございましたら、そちらもよろしくお願いいたしますとのことです。パールジュエリー作品募集のサイトはこちらから↓
http://www.town.ainan.ehime.jp/news/detail.html?gmenu=2&lmenu=1&new_rec=1387
みなさんのご協力をよろしくお願いします。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
7月17日・18日にかけて宇和島市で行われました「全国文化的景観地区連絡協議会総会」に参加してきました。
この協議会は、「加盟する自治体が協同して文化的景観の保存整備に関する調査研究、施策の推進並びに情報交換を行い、もって文化的景観をはぐくみ地域住民の生活と文化の向上に資すること」を目的に設立されています。
そして、加盟自治体で持ち回りで年に1回総会を行うのですが、今年度は重要文化的景観に全国で3例目に選定された「遊子水荷浦の段畑」がある宇和島市で開催されたというわけです。
この総会にあわせて、全国の文化的景観選定地および選定候補地の紹介パネル展示や、記念講演、事例報告、情報交換会、現地視察が行われました。
記念講演では、遊子水荷浦の段畑の保存管理計画策定委員会の委員をされていた広島大学大学院国際協力研究科教授の中越信和氏より「文化的景観への生態学的アプローチ-西四国の事例から-」という演題で、ドイツの文化的景観に関する事例と西四国の事例(遊子と高知県梼原町)を比較しながら、美しい景観を保存するまちづくりについて講演していただきました。
総会が長引いた関係で当初の予定よりも若干講演時間が短くなったのは残念でしたが、ドイツの事例として、戦争で焼けた街を復興するのに、昔の写真にもとづいて同じ景色に復興した事例や、国土における文化的景観の選定エリアが1/4を占めていて日本が点であるのに対してドイツは面になっていること、景観保護指定地域で路上駐車をすると法律違反になるといったことなど、景観に対する認識の日独の差を紹介していただきました。
そして、遊子の景観保全を考える際に、古代日本では四国のことを「南海道」といっており、基盤は「陸」よりも「海」であったことに再度注目し、現代では陸(=陸上の生活)から海(=海の生活)を見ていることが多いが、もういちど海というものから陸をとらえなおすことが大事ではないか、「里山」ならぬ「里海」を目指していくべきでは?という指摘もいただき、文化的景観は世界遺産にもなる財産であることを述べられて話を締めくくられていました。
次に、事例報告では、すでに国の重要文化的景観に選定されている滋賀県の近江八幡市と高島市、そして今年度に選定される予定の熊本県山都町の3本の報告が行われました。
特に興味をひかれたのは熊本県山都町の文化的景観です。このたび選定される山都町の文化的景観は観光地としても有名になっている「放水する橋」である「通潤橋」を中心とした「通潤用水と白糸台地の棚田景観」です。
この「通潤橋」とは、嘉永7年(1854)に地元の惣庄屋(そうじょうや)であった布田保之助(ふたやすのすけ)が企画、石工達の当時の最高技術を駆使し、村民の献金と労力奉仕のもとに完成したもので、全国でも最大規模の単一アーチ式眼鏡橋として昭和35(1960)年に国の重要文化財に指定されています。
そして注目すべき点は、この通潤橋が「住民たちの献金と労力奉仕でできた橋」ということで、いまでも通潤橋の運営は江戸時代の運営方法を踏襲して住民のみなさんが主体的に行っているということです。
橋をかけるということは今では一般的に行政が行うこととされていますが、当時はこの橋をかけるために藩は一切協力をしていません。つまり「通潤橋」は「住民自治の結晶」ともいえるわけです。「地域の自立」ということが言われている中、この「通潤橋」の歴史から私たちが学ぶことは大きいなあと思うと同時に、近世後期の村落社会の改編について卒業論文を書いた学生時代を思い出しました。
その後行われました「情報交換会」では、全国の景観保存にかかわる方々と意見交換を行いまして、11月に愛媛県で行われる全国大会のPRもあわせて行いました。
翌日は現地視察ということで水荷浦の視察を行い、はじめに段畑を守ろう会の松田副理事長より説明を行った後、宇和島市教委文化課職員の案内のもと、現地視察を行いました。参加者のみなさんは一様に段畑と宇和海が織りなす美しい風景にみとれていたように思います。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
週末の休日を利用して、西条市丹原町にある「四季彩農園」という観光農園に行ってきました。
「観光農園」と聞くと、だいたい内子町などの南予地方や久万高原町などをイメージする方が多いようですが、西条市丹原町にもあるんですね。しかも国道11号線から少し入ったところにあるので、わりと交通アクセスの良い位置にあるのが意外でした。
それで、なぜこの農園を訪問したかといいますと、ちょうどこの日からブルーベリーの収穫体験ができたから・・・ではなくて、当センターが発行している「舞たうん」に関連しての訪問でした。
実はこの四季彩農園さんは、インターンシップをとりあげた「舞たうん96号」を読んで、自分たちの農園でもインターンシップで学生を受け入れしてみたいということで、NPO法人Eyesさんにお問い合わせをして、あらたなインターンシップの受け入れ先となったそうです。
というわけで、「舞たうん」が取り持つ御縁を感じながら、ちょうど西条市によるついでがありましたので、突撃で訪問させていただきました。
※ヒツジとヤギがお出迎え。
ここの農園は通常の制限時間食べ放題の観光型体験農園とは異なり、「食育」の視点を組み入れた「食農型」となっています。要するに、ここを訪れると食と農のつながりについて楽しく学習できる体験プログラムになっているわけですね。
さて、これは余談ですが、この四季彩農園の場所ですが、ちょうど「扇状地」のところにあるのでかなり遠方の眺めがよいです。
まさか中学校の地理の教科書にでてくる「扇状地」を見ることができるところが県内にある(教科書では山梨県や長野県が事例として紹介されることが多い)とは驚きでした。まだまだ知らない愛媛がたくさんありますね。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
「南伊予みち風景会議」が各地の地域づくり団体と協力して行っている街道灯篭祭りが今年も行われています。
そのうち、昨年度の当センターアシスト事業の助成団体だった「街道灯篭祭りin愛南実行委員会」の代表者である兵頭さんより、今年もやるのでぜひ告知をという熱烈な(?)ラブコールがありましたのでご紹介いたします。
この街道灯篭祭りは、宇和島管内と高知県幡多地域で行われているライトアップ事業で、各地で行われている「灯篭をともすイベント」を同じ冠を打って地域連携して行おうというイベントで、昨年の様子は当センターの研究員ブログでご紹介していますので、それぞれ参照してみてください。
さて、今年の愛南会場の灯篭祭りの日程などは以下のとおりです。今年も昨年と同様に3か所で行う予定だそうです。どの会場も趣のあるところばかりですので近隣の方のぞいてみてはいかがでしょうか?
記
1.酒蔵の道をゆく
○と き:7月12日(土) 18時点灯
○ところ:小西酒造場周辺、蓮乗寺川沿い
2.海街道をゆく
○と き:8月23日(土)
○ところ:南レク御荘公園周辺、僧都川河口付近
3.山街道をゆく
○と き:10月11日(土)
○ところ:山出憩いの里温泉周辺
<お問い合わせ先>
街道灯篭祭り愛南実行委員会(担当 兵頭)
TEL&FAX:0895-73-2288
〒798-4131 愛南町城辺甲1976
地域交流センター プラザじょうへん 内
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
今年11月に「地域づくり団体全国研修交流会」が愛媛県で開催されます。

今回の舞たうん97号では、その愛媛大会の分科会を運営する地域づくり団体をご紹介しています。団体の活動内容や昨年度から進めている全国大会へ向けての取り組み等を代表者に寄稿していただいています。次号の98号を含めて、15の団体を紹介しますので、是非ご一読を!
8月には、全国大会の参加募集を開始します。面白そうな取り組みがあれば、百聞は一見にしかず。大会に参加し、全国の地域づくりの実践者の皆さんと研修・体験・交流をとおして、「地域づくり」について語りあいましょう。
今回の舞たうんには、「地域づくり団体全国研修交流会愛媛大会」以外に、もう一つの全国大会「第31回全国町並みゼミ卯之町大会」の情報も掲載しています。それ以外にも全国育樹祭もあり、今秋の愛媛は「地域づくり」「まちづくり」の機運が高まること間違いなし。読書の秋、食欲の秋ならぬ、地域づくりの秋としましょう。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)