研究員ブログ

県産品をつかったコンビニ商品 (2)

以前、この研究員ブログで県産品をつかったコンビニ商品についてご紹介いたしましたが、このほど第2弾の商品が前回と同じくファミリーマートさんで期間限定販売されましたので再びご紹介いたします。この商品が販売されるようになった経緯の概要については以前の研究員ブログ記事で掲載してありますので、ここでは割愛いたします。

今回、期間限定で販売された商品はのは以下の3点です。いずれも10月15日までの限定販売となっています。

1.じゃこおかかおむすび(118円税込)

おむすび

愛媛県産「上乾ちりめん」をご飯に混ぜ込んだおむすび。あっさりとしたおかかの味とじゃこの食感がナイスマッチングです。お米は愛媛県産「愛のゆめ」を100%使用し、ちりめんは愛媛県産「上乾ちりめん」を100%使用しています。

2.豚肉玉子めし(490円税込)

豚肉玉子飯

今治市では馴染みのある「焼豚玉子飯」をモチーフにアレンジした商品です。ご飯の上に柔らかな豚焼肉の上に半熟の玉子焼きをのせてもので、濃厚でコクのある甘辛いタレが特徴で、ちょっとクセになりそうなお味です。お米は愛媛県産「愛のゆめ」を100%使用しています。

3.和風醤油焼そば(330円税込)

やきそば

愛媛県産「上乾ちりめん」がはいった焼そば。しょう油で味付けされた「しょうゆやきそば」になっているため、ソース焼きそばのようなこってり感はまったくなく、女性でも好まれそうなあっさりとした薄味に仕上げられています。ちりめんは愛媛県産「上乾ちりめん」を100%使用しています。

以上の3品は10月15日まで四国四県のファミリーマートで購入することができますが、ファミリーマートさんは愛媛県では南予地方には現在のところ店舗展開されていないため、南予地方の方が食べる機会が少ないのがたいへん残念です。また、10月16日から10月29日には新商品も登場しますのでお楽しみに。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

いまばり「町のおもいで写真展」開催!

昨年度の当センター主催の「地域づくり人養成講座」の修了生が企画する「いまばり、町のおもいで写真展」が、先週9月24日(月)~30(日)ま で間、今治テクスポートで開催されました。開催期間中の来場者は延べ618名で、当センターのまちづくり活動アシスト事業の支援助成を受けて行われまし た。
この写真展は、昨年度の当センター主催の「地域づくり人養成講座」の受講がキッカケで、自分たちが住んでいる今治のを再認識してもらたいたとの想いで開催 しました。当初は準備不足で、勝手なおもいさきで始めたような写真展でしたが、さてフタをあけると多くの人が来場し大好評でした。

いまばり、町のおもいで写真展1

いまばり、町のおもいで写真展2

今年の写真 展から、私の一押し、二押しの写真を紹介しましょう。
まず、昭和30年代の「蒼社川の染糸の乾燥風景」です。
まるで、写楽の浮世絵のような感じで、水面に映り綺麗ですね。

蒼社川染糸の感想風景(昭和30年代)

続いて、私の敬愛する民俗学者である”宮本常一風”の写真です。
昭和30年代の玉川での風景ですが、友達とのビクニックでしょうか?
何を食べてるんでしょうか?
芋かな、バナナかな?
懐かしい木製のミカン箱に”昔”と書いてあるのがいいですねぇ!

玉川にて(昭和30年代)

さて真打ちの登場です。
迫力ある牛の写真で、なんとも立派な牛ですねぇ。
首にメダルが4個かかっています。チャンピオン牛なんでしょうか。
富田地区は、昭和30年代畜産が盛んで、多く乳牛が飼われていたそうです。
写真展を開催している”うずの鼻”のメンバーである越智正人さんの家にあった写真です。今治市の農業の歴史を感じさせる一枚です。

玉川にて(昭和30年代)

この写真展は、当センターのまちづくり活動アシスト事業の支援助成を受けて行われており、このあと10月21日(日)に催される今治の「湯ノ浦まつり」、11月上旬に今治スピカ、年末には今治テクスポート、年が明けて2月に波 止浜公民館で写真展を開催する予定です。

最後に会場で見かけた”うずの鼻”のメンバーを紹介しましょう。

うずの鼻のメンバー

向かって、左から村上太さん、越智保緒さん、越智正人さんです。

写真で見かけたら、声をかけてあげてください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 清水和繁)

観光カリスマ塾のご案内

ご覧になった方も多くいると思いますが、本日の愛媛新聞にWEBサイト「自悠くらぶ」が紹介されています。この「自悠くらぶ」では、旅・巡・音・感・味・財・住・健の8ジャンルに分かれ、さまざまな分野で活躍する「案内人」が、旅や音楽といった趣味を楽しむコツ、田舎暮らしの魅力、住まいづくりのポイントなど、シニア世代に向けた情報を発信していくそうです。

「感性を磨く(Emotion)」のコンテンツで、案内人を当センターの清水研究員(気象予報士)が担当し、日々の暮らしに根ざした気象の話題を「お天気よもやま話」として提供されます。また、同じコンテンツで、人間牧場主宰の若松進一さんが、田舎暮らしのノウハウ、楽しみ方をつづる「人間牧場だより」を話題提供されます。聞く所によると月1・2回程度の更新だそうですが、ネタが豊富な両名は、どのくらいの頻度で更新するか楽しみなところです。

自分のブログの更新も忙しい若松さんですが、11月に国土交通省が主催する「観光カリスマ塾」の塾長を務めることになりました。

11月15日・16日の両日、伊予市双海町で「地域資源を生かした観光のまちづくり」をテーマに開催します。若松さんの講演以外にも、私設公民館「煙会所」や翠小学校・シーサイド公園(夕日鑑賞会)の現地視察、双海の肴で交流会、人間牧場での「夕日寄席」など若松さんの魅力を探る企画となっています。

詳細及び参加申し込み方法は、国土交通省のホームページでご確認ください。募集人数が20人程度になっていますので、希望者は早めに申し込んでください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)

愛媛の郷土料理を全国区にしよう!

今年の3月末まで当センターの主任研究員をされていた井石さん(現在:宇和島地方局商工労政課商工労政係長)から、「ぜひとも宇和島鯛めしをはじめとした愛媛の郷土料理を全国区にしたいので当センターでも応援してほしい」という依頼がありましたので、さっそく今日の研究員ブログでご紹介いたします。みんなで愛媛の郷土料理を全国区にしよう!

以下は、宇和島地方局南予活性化支援チームから寄せられたお願いの文章です。

農林水産省では、本年度、全国各地の農山漁村で脈々と受け継がれ、かつ「食べてみたい!食べさせたい!ふるさとの味」として、国民的に支持されうる郷土料理を「郷土料理百選」として選定し、それにまつわる歴史文化、レシピ、伝承活動なども併せて国民の皆様に発信しながら、食文化を通じた地域振興を図ろうとしています。

また、これに併せて、9月1日~10月10日の間、百選選定の参考となるウェブでの人気投票を実施しています。

現在、宇和島地方局南予地域活性化支援チームでは、地元の飲食店と協力し、「宇和島鯛めし」を中心に、宇和島圏域の郷土料理を活用した地域活性化を模索しており、百選への入選をてこに、様々なイベントを展開し、宇和島の郷土料理を全国区に押し上げたいと考えております。

つきましては、ぜひ、郷土を愛する皆様にも上記投票に御参加いただき、「宇和島鯛めし(愛媛038)」を始めとする愛媛の郷土料理に御投票いただきますようお願い申し上げます。(1人あたり、県内分3票、県外分3票の投票権があります。)

投票はこちらからできます。

農林水産省サイト「農山漁村の郷土料理百選」

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

地域づくり人養成講座(第4回)

9月22日(土)、地域づくり人(びと)養成講座の第4回目の講座が松山市の西垣生(にしはぶ)地区で行われました。

今回の講座のテーマは「地域福祉」。
高齢者や「障害」をもたれている方が地域の中で人らしく生きていける地域をつくっていくということはどういうことなのかについて、地元の地域づくりグループである託老所「あんき」の取り組みをとおして学習をすすめました。

この日の学習では、これまでの内容とは異なり受講生全員が「一日新聞記者」となって、地域を取材して聞き取りした内容をもとに紙面にまとめる「地域福祉新聞」づくりを行いました。

講座のはじめに清水研究員から講座の趣旨説明を行った後、託老所「あんき」の中矢代表から「あんき」の活動の概要について説明をしていただいたのち、垣生地区の地域性についてお話いただきました。

趣旨説明 中矢さん

※趣旨説明の様子(左)と託老所「あんき」の中矢代表(右)

その後、受講生は2班それぞれにわかれて地域に入って取材活動を開始しました。受講生が最初に訪れたのは中矢代表が運営されている託老所「あんき」。「あんき」は「指定居宅介護支援事業所」です。受講生はあんきを利用している方々にいろいろと質問をしていました。

あんき全景 基本理念

※託老所「あんき」全景と中矢さんの「あんき」への思い

あんきの取材活動の様子 

※あんきでの取材の様子

その後、受講生のみなさんは地区内をそれぞれ取材活動をしていた模様で、取材活動の合い間に同じ地区内の別の施設「こんまいあんき」で開催されているコミュニティレストラン「心のテーブル」で昼食をとりました。

この「心のテーブル」は年に数回実施しているもので、地域のお年寄りにあつまってもらいボランティアグループや子どもたちが料理でおもてなしをして三世代交流を図るというものです。このコミュニティレストラン「心のテーブル」に関しては、株式会社バッフォの稲田さんにもお世話になりました。

こんまいあんき

※コミュニティレストラン「心のテーブル」の会場
(こんまいあんきにて)

子どもたちもおてづだい

※子どもたちもお手伝い

食事の様子

※食事の様子

食事のあと、受講生のみなさんは取材活動を再開し、地区内をいろいろまわっていたようです。

この西垣生地区の特徴は、狭い路地が多く、地区内にはたいへん同じ姓の方が多く(「中矢」など)、それぞれを下の名前で呼び合うそうですが、それとは別に屋号もいくらか残っているそうで(ただ家の軒先に屋号を見ることが残念ながらなかったです)、松山市内の中心部とは異なるコミュニティのつながりを感じる地域ということでしょうか。

また一方で、新しい家と「あんき」のような古民家や古い家屋が並んでいるなど、古いものと新しいものが混在しているといった「温故知新」といった表現が正しいのかもしれません。

そんな西垣生地区の取材を終えた受講生のみなさんは、当番のファシリテーターを中心としてさっそく「福祉新聞づくり」に取り掛かりました。

作業の様子2 作業の様子

※新聞づくり作業の様子

新聞1 新聞2

※できあがった福祉新聞 

それぞれの班ができあがった「地域福祉新聞」を説明したのち、中矢さんに講評を含めて「ちっちゃなちっちゃな地域福祉の確立を目指して」と題して「あんきの目指すもの」について講話をしていただきました。

講話

※講話の様子 

中矢さんのお話の中では、なぜ「託老所あんき」や「こんまいあんき」で行われている活動が普通の民家をつかっているのかということを説明していただきました。そこには高齢者も障害をもっておられる方も、どんな人であってもひとりの住民であり生活者の一人なんだという思いがつまっています。

また、託老所「あんき」はバリアフリーという考えも敢えて取り入れていません。築80年の家ですので敷居は高いし、室内いたるところにでこぼこがあります。しかし、たとえば玄関の敷居をまたぐというその行為そのものが生活リハビリとなるという思いがあるからです。ここにも「ふつうの暮らしができる託老所」という考えが根底にあります。

そして、心のテーブルが「託老所あんき」とは違うところで催されるのにも理由があります。たとえば、いつも同じところで食事をとるのではなく、たまには違うところで外食をと思うことがあります。それはどんな人でも同じです。そういう生活者の思いを大切にして、いつも利用する「託老所あんき」とは別の場所で食事をとるようにしているのです。

年をとっても住み慣れた地域で自分らしく生きて、そして死にたい。それがみんなの願いであり、それをどう地域が支えていくか、それが「地域福祉」であると中矢さんは述べられました。中矢さんの言う「地域福祉」の根底にある「人が人らしく生きて、死にたいと思う地域づくり」という考えは、それはまさしく「人権」のまちづくりともいえるのではないでしょうか。

今回の講座は所長以下、センターの研究員を含めてたいへん勉強になったという感想が多かったように思います。次回の養成講座は10月24日(水)に内子町大瀬地区を訪問して学習を行います。また、今回の地元受け入れをしていただいた託老所「あんき」の取り組みについては、こちらを参照してください。

なお、今回つくった福祉新聞は場合によれば再編集をしてセンターのWEBで紹介する予定ですのでお楽しみに。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)