オンリーワンのみかんづくり

今日は、撮影で八幡浜市向灘の日の丸産地に出かけた。
舞たうんVol93の表紙になった園地からの風景は、まさに愛媛の顔である。
日の丸と言えば愛媛みかんの代表ブランドで、黒をベースにした箱は千両みかんとして有名である。
ここの園主は橋本博幸さん。地元では有名な自他共に認める頑固親父。
この橋本さんのみかんづくりは独特で、営農指導員や果樹試験場の皆さんが、普通、してはいけないということをやり、しなさいということをやらない栽培方法である。
しかし、橋本さんのみかんは食味は素晴らしく、玉太りの悪い今年でも丸々とふとっている。イトーヨーカドー系の店舗に行かないと手に入らない。
橋本さんのみかんづくりは、若松さんの「真似しない真似ができない地域づくり」と相通ずる所があり、もちろん「オンリーワン」のみかんである。

日本一のみかん産地の頑固親父
写真で、指を1本立てているのは、な~ぜ。

(文責:まちづくり活動部門 研究員 清水和繁)

小林 至 講演会その2

【アメリカ生活から球団経営へ】

 1995年新天地を求めてアメリカへ、当時、流行っていたMBAを取得するため渡米しました。コロンビア大学経営大学院入学。東大時代に経営学を専攻していたので違和感なく2年後にMBAを取得することができました。そして、旅行に訪れて以来、一度こんなところに住んでみたいと思っていたオークランドにある「ゴルフチャンネル」という会社に入社しました。そこでの仕事は、同時通訳、翻訳、コメンテーターなど、いわく「英語屋」。執筆業も精力的に展開しました。

 しかし住めば住むほどアメリカの格差社会が、どんどん自分の理想から遠ざかっていくことを感じ始めていました。日本人に生まれて良かったなどと言っているうち、経営トップに呼ばれ、国と会社の人種差別体質を公に批判したということで突然クビを言い渡されました。アメリカで約7年足らずの生活でしたが、帰国を決意し2000年12月再び日本へ帰ってきました。

 そして帰国後、江戸川大学から教育界へと誘われ、「いずれは」と思っていた仕事であったため直ちに「イエス」と答えて、スポーツビジネスを中心とした経営学を専門分野として社会学部で教鞭をとることとなりました。

 スポーツビジネスという観点から当時の日本プロ野球の現状を見ると、ファンの人口は伸び悩み、球団経営は健全さに欠け、有望選手は米国大リーグへ流出して行く非常に危機なる状態でした。

 そして2004年の球界再編問題をきっかけに「合併、売却、新規参入。たかが…されどプロ野球!」という本を書き上げ、この書籍が孫正義氏の目に留まり福岡ソフトバンクホークス株式会社取締役となり、12年ぶりに再びプロ野球の世界に足を踏み入れました。

 今の日本のプロ野球で良い所は、WBCでの優勝したことでも証明された選手の力が世界トップクラスであること、本年の観客動員数が史上最高となったことです。

 例えば、ソフトバンクは、観客動員数320万人、1試合平均32,000人、稼働率90%、これは地域に密着している球団であること、ローカル局が地元チームの情報を頻繁に放送し選手の露出度がすごいことである。日本ハムも東京から北海道へ行ってから飛躍的に良くなりました。反対にヤクルトは特徴のない球団になっています。松山には素晴らしい球場がありますがいかがですか。

 私の夢は、米国の大リーグに負けないほどのピカピカの輝きを日本のプロ野球界に取り戻すことです。そのためには地域の力を頼りにプロ野球のブランド価値を上げていく必要があると思います。

 今回の講演で小林氏は、日本プロ野球の復活は、地方の活性化と地域の力を頼りとしていると言われています。愛媛のマンダリンパイレーツや愛媛FCを全国ブランドにするためには、愛媛県民挙げての応援が必要ではないでしょうか。

(文責 企画研究部門 研究員 秋山照彦)

小林 至 講演会その1

 去る10月24日(水)内外情勢調査会松山支部主催により松山全日空ホテルにおいて、「一歩踏み出す勇気が何かを生む」と題して、元東大出身のプロ野球選手である小林氏の講演会が開催されました。

 東京大学から千葉ロッテマリーンズに入団、大きな話題となった小林氏。その後渡米してコロンビア大学でMBAを取得され、現在は、江戸川大学社会学部社会学科教授を務めつつ、福岡ソフトバンクホークス株式会社の取締役として球団経営に携われています。

 今回は、その波乱万丈の野球人生から得たものについて2回に分けて紹介いたします。

【プロ野球の選手に】

 自分のモットーは、夢とキャリアに大きなギャップがあっても、一度こうと思ったことは何が何でも達成することです。時には、達成するために一発逆転を狙った行動ととることなどもありましてよく変人扱いされることもあります。しかし、私はいつも夢に対して素直で積極的に、情熱的に自分がこうしたいことを高らかに謳い、高望みをもって行動してきました。こういう人間が歩いてきた人生についてお話したいと思います。

 まず高校野球時代にもレギュラーになれなかった者が、どうしてプロ野球の世界へ入れたのかということからお話します。高校時代に野球漬けの生活を送ったにもかかわらず、ついにレギュラーにはなれませんでした。ただただ野球が好きで生きてきたからこのままでは終われないとの思いが強く、大学で野球を続けようと思いました。ただ自分の実力からいってレギュラーを狙える大学野球のレベルは東大だと考え、東大を第一志望に努力しました。その甲斐あって東大に合格することができました。

 2年のとき神宮デビューを果たし、4年のときには晴れてエースにまで登りつめることができました。大学時代に勝つことはできませんでしたが、このとき、勝っても負けてもスポットライトを浴びる野球の魅力に取り付かれてしまいました。大学の卒業が近づくと、半分は夢で、半分は真剣に野球をやりたいとの思いで「進路はプロ野球」と答えていました。

 それを当時ロッテの監督を務められていた金田正一氏が聞きつけ「そんなに情熱があるのなら、うちの入団テストを受けさせてあげよう」と救いの手を差し伸べてくれました。そしてテスト終了後に金田監督に「坊主、野球は好きか」と聞かれたので「はい」と答えると「よし、あとは醍醐(当時のヘッドコーチ)に任せるから」と言ってドラフト8位で指名していただきました。このときこそプロ野球という夢の扉が開いたときでした。

 しかしプロの世界は、その分野のトップアスリートたちが厳しい生存競争を繰り広げる世界でした。今日のプロ野球界でも、あえて遅い球を決め球に持つピッチャーもいますが、変化球の1つとしてそうした遅い球を持つのと、懸命に投げても投球スピードが時速130kmしか出ないピッチャーとはレベルが違います。プロの世界は、成績は数字できちんと表せます。ファーム暮らしでだんだん登板の機会もなくなり、1993年のシーズンを最後に自由契約選手となり、練習生時代を含め、3年間の短いプロ野球生活が終わりました。

 プロ通算成績は、イースタンリーグで26試合。23回1/3、0勝2敗、防御率6.17。現役生活は3年と短かったけれども自分の実力でよくそこまで頑張ったという達成感がありました。

(文責 企画研究部門 研究員 秋山照彦)

鯛バーガーの可能性

最近、私の投稿する記事のタイトル名が「○○の可能性」というのがつづいておりますが、特に意味はございませんのであしからず。

新聞紙面に「鯛バーガーが若い人に人気(愛媛新聞経済欄)」「鯛バーガー意外に受けるかも(読売新聞地方欄)」なる記事が紹介されていました。

これは、愛媛銀行の「ひめぎん情報センター」が愛媛銀行の本支店勤務の行員とその家族計3,000人を対象にした「南予の鯛に関するアンケート調査」を行った回答結果のひとつで、フィッシュバーガーは19歳以下の若い人の7割近く(68.9%)に支持があります。しかも、鯛はフライではなくてカロリー控えめな「鯛焼きバーガー」のほうがいいそうです。

また、鯛は基本的に高いと感じている人が多い一方で、「おいしい鯛焼きバーガー」ができればフィーバーの可能性があるとも結論付けています。

さて、ここまで「鯛バーガー」の話を出して、「ああ、あれね」とすぐに「ピン」とくる方は、この「研究員ブログ」を日々御愛読いただいている証拠ですね。そうです。実際にはもう「鯛バーガー」ってあるんです。

鯛バーガー

これが噂の「遊鯛バーガー」 だ!

もう何回もこの「研究員ブログ」で御紹介していますが、宇和島市遊子地区では地元の愛媛女子短期大学と協力して開発した「鯛バーガー」を販売しています。その名は「遊鯛バーガー」。焼いた鯛ではないですが、「竜田味」と「タルタル味」の2種類あります。このアンケート結果からいうと、売れる要素十分ですねえ。焼いた鯛ではないですが。

というわけで、筆者イチオシの御当地バーガー「遊鯛バーガー」。これを食べたいなあと思った方、基本的に現地にある「だんだん屋」という直販所までいかないと食べることができませんし、土曜・日曜・祝日しか営業してません。そして、訪問する前にその「だんだん屋」さんを運営されているNPO法人「段畑を守ろう会(連絡先:0895-62-0015)」さんまで必ずお問い合わせください。現在は、基本的に地元でしか購入できないレアものですが、今後は宇和島市内のどこかで販売する予定だそうのですのでお楽しみに。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

地域づくり人養成講座(第5回)

10月24日(水)、地域づくり人(びと)養成講座の第5回目の講座が内子町大瀬東地区で行われました。この講座の現地研修はこれで最後となりました。

今回の講座のテーマは「地域資源の活用」。
現在、新聞紙面でも「限界集落」という言葉が取り上げられていますが、研修会場として「川登筏の里交流センター」において「中山間地の自立プログラムについて実践を通して考える」ということで森本純一さんにお話をおうかがいしました。

いかだや

※研修会場となった「いかだや(川登筏の里交流センター)」。もともとは小学校だったものが公民館の分館となり、それを町の方針で自治公民館(自治会が管理する公民館)となって、その後宿泊施設併設に改修したものだそうです。

森本純一さんは、かつて内子フレッシュパークからりの企画情報部長として「からり」を立ち上げに携わったひとで、現在は「おむすび会」と呼ばれる川登地区の住民の有志でつくった地域づくりグループで、研修会場となった「川登筏の里交流センター」を活用した地域づくり活動を実践されています。

講義の様子

※森本さんの講義の様子

森本さんからは、からりを立ち上げたときのきっかけや、当時の農家をとりまく状況などを説明していただき、からりネットと呼ばれるFAXを活用したPOSシステム(物品販売の売上実績を単品単位で集計する手法)の導入が大きく貢献しており、商品に専用のバーコードシールを貼って、レジでの情報と、生産者のFAXをネットワークで結び、販売や精算の「とれたて」の情報を生産者と運営会社双方が随時手に入れることで、「とれたて」農産物の出荷・販売を効率的に行うことが可能となったもので、農家にマーケティングの要素を取り入れたということで当時としては画期的な取り組みとして全国的に注目されました(現在の直販所ではそのほとんどが取り入れているシステムです)。

昼食①

※おにぎりと味噌田楽

昼食②

※大瀬のうどん(名物の「たらいうどん」です)

その後、受講生のみなさんは「おにぎり会」のみなさんが御用意していただいた昼食を食べた後、現地視察見学ということで内子町川登地区で造成・整備されている観光農園の視察を、「(有)エコファームうちこ」の明智さんに現地スタッフということで御同行いただいてお話をおうかがいました。

明智さん

※現地案内人の明智さん((有)エコファーム内子)

整備中の様子

※整備中の観光農園(ビニルハウスの中にはまだ何も作物はなかったです)

かき

※内子町の特産品の一つである「柿」 

現地案内をしていただいたのち、受講生のみなさんはさっそく②グループに分かれてグループワークを開始しました。2班ともに最初の頃よりたいへん議論も盛り上がりをみせ、できあがったワークシートもよく整理された内容となっており、受講生のみなさんのファシリテーターとしての力量もあがってきたことをうかがうことができました。みなさん、素晴らしいです。

グループワーク

※作業の様子 

作業終了後、会場をうつしてサプライズゲストである河野達郎さん(大洲まちなか再生館専務)から、地域資源を活かした地域づくりについてお話をしていただきました。このサプライズは清水研究員がよくやる手ですので受講生のみなさん、しっかりと覚えておいてください。物事の裏まで読みきることが大事とは清水研究員の言(普通、分かる人はそうはいないと思いますが)。

河野さん

※河野さんのお話

そして、いよいよ河野さんも交えての夕食交流会を行いました。今回は伊予の秋の名物といえば、そう。「いもたき」ですね。秋の味覚を十分に受講生のみなさんも堪能されていたようです。その様子や夕食のメニューなども御紹介したかったのですが写真撮影するのを忘れておりました。すみません。夕食でも十分に交流したのち、まだ交流しきれていないという受講生のみなさんも多かったため、今回は研修場所の「いかだや」さんが宿泊施設を併設していることもあり、一部の受講生のみなさんで「夜なべ談議」を行い、深夜まで交流を深めていたようです。

囲炉裏

※夜なべ談議会場の囲炉裏(夜なべ談議の様子はこれまた写真を撮影するのを忘れていました。ごめんなさい)

鮎 

※鮎を囲炉裏でやいていただきました!美味です!

囲炉裏には猫

※囲炉裏には猫も・・・。すいません(汗)、ぬいぐるみでした! 

現地受け入れをしていただいた森本純一さんをはじめ、おむすび会のみなさん、(有)エコファーム内子の明智さん、そして川登地区自治会のみなさん、たいへんお世話になりました。

受講生のみなさんは、これで現地研修はおしまいです。受講生のみなさんは、それぞれが地域づくりに関する自主課題を見つけて研究論文を作成して12月20日までに当センターの清水研究員まで提出してください。なお、研究発表会は平成20年1月24日を予定しております。

なお、前回の地域づくり人養成講座の紹介記事が文字ばっかりだったので、今回の記事は写真を多めにして様子を紹介するにとどめておりますので御了承ください(笑)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)