去る8月23日(土)に、西予市宇和町の宇和米博物館において地域ミニフォーラム「町並み保存と地域づくりin宇和~全国町並みゼミ卯之町大会に向けて~」が開催されました。
このミニフォーラムは、町並み保存をテーマにして学習会を開催しているグループ「地域ネット研究会UWA」と、えひめ地域づくり研究会議とが共同開催したもので、当センターも後援しています。
また、このミニフォーラムは、10月11日から13日にかけて宇和町で開催される「全国町並みゼミ」のプレイベントとして位置づけもあり、岩松地区の町並み保存運動をしている宇和島市教育委員会の森田浩二さんから、同地区の町並み保存の取り組みについての話題提供をしていただき、そのあと全国町並み保存連盟の常任理事の八木雅夫さんのほか3名をパネリストに、町並み保存運動のこれまでとこれからについて議論を行いました。
個人的な感想としては、町並み保存という運動を知ったのはつい最近のことですが、まちづくりというものは10年20年という長いスパンで考えていかなければならず、それこそ一朝一夕では何もできないものであること、急激に変化をすることなく、少しずつ少しずつ歩んでいくことなのだということ、そして「景観10年、風景100年、風土1000年」という言葉がありますが、まさにまちづくりその言葉どおりなのだということがわかったように思います。
この日は、多くの宇和で開催される町並みゼミの運営にかかわっている方が出席しておられました。来る10月の町並みゼミに向けての気運が高まってきたと感じられる盛り上がりのある大会だったように思います。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
8月20日(水)に地域づくり人養成講座が今治市で開催されました。今回の養成講座で受講生のみなさんが学習するテーマは「食育」。今治市における食育の取り組みは全国的に見てもたいへんな先進地なのです。
今年度の受講生の方には、学校給食に係る方もおられたりするなど、「食」に関係する方がおられたこともあり、講座コーディネーターの清水研究員の発案により今回のテーマ「食育」が実現しました。
この日、現地の専門講師としてお招きしたのは今治市企画課政策研究室長の安井孝さん。食育や地産地消に関しては県内外を問わず、たいへん有名な方です。
安井さんからは、今治市の食育に関する取組を簡単に説明していただいたのち、安井さんの「食育に対する思い」をみっちりと聞かせていただきました。個人的にはマクドナルドの話が一番おもしろかったのと、いかに「知識・認識から行動へうつす人を増やしていくのか」ということの大切さと困難さについて、たいへん共感ができました。
安井さんのお話ののちに、昼食では「家族のテーブル ティア」というお店で、地場産有機農産物を使ったバイキング料理を受講生みんなで食べました。
午後からは、学校給食における地産地消の取り組みと今治市の食育の取り組みと課題について、現地サポーターとして、JA今治立花知久有機農業研究会の阿部さんと、JA今治立花生産課長補佐の神野さん、今治市農林振興課地産地消推進室の渡辺さんから課題提供をしていただき、2班にわかれてグループワークを行いました。
今回のグループワークでは、それぞれのグループにテーマが設定されており、そのテーマにそって議論を行いました。お祭りマンボー班に与えられたテーマは、「学校給食における食育(地産地消)の進め方」について、元気ん♥班に与えられたテーマは「社会に色幾を広く進めていくための方策」について、それぞれ話し合いを行いました。
今回のグループワークは2回目ということもあり、1回目にくらべて各段にスムーズに進行していたように思いますし、発表に対しての講評で、安井さんから「よくまとまっているが、枠にとわれているようで、奇抜さにやや欠ける。もっと独創的なものを期待していた(笑)」という温かいご指摘を受けながらも、2つの班の発表もなかなかのものだったように思います。次回も期待大です。
そして、グループワーク終了後のオフライン交流会では、今治の誇るB級グルメ「やきとり」に舌鼓をうちつつ、受講生同士の交流を図っていました。
さて、次回の地域づくり人養成講座は、9月12日(金)に「観光・交流」をテーマに大洲市で開催いたします。受講生のみなさん、がんばりましょう。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
愛媛県と大手コンビニチェーン店「ファミリーマート」さんとは、県産品拡大や地産地消の推進、「愛媛ブランド」の育成等について取り決めた協定を締結し、これまで県産品拡大のためのコンビニ商品を期間限定発売してきました。
その一環として、「愛媛県産には、愛がある」というキャッチフレーズを使用した商品としてマイバック(エコバック)を販売することになりました。
ちなみに、ファミリーマートさんのニュースリリースによると、地方自治体との協定に基づき、エコ商品を販売するのは、全国初の取り組みとなるそうです。
このエコバックは県庁内の売店か、愛媛県内のファミリーマートさんでしか購入することができません(販売価格は320円です)。筆者もさっそくファミリーマートさんをのぞいてみますと、すでに売り切れや品薄状態になっており、ようやく3軒目で購入することができました。人気の高さがうかがえますね。
ところで、この「愛媛県産には、愛がある」という言葉ですが、これは全国公募の中から平成14年2月に決定し、その文字は「念ずれば花開く」などで知られる詩人、坂村真民先生の書によるものって知っていましたか?
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)
調査研究情報誌「ECPR」23号を発行いたしました。今号の特集テーマは、「『限界集落』への対応」です。
過疎山村集落の現状と展望や、県内外の事例紹介、3月に行われましたトークサロン「限界集落と地域の再生」の内容紹介、当センター研究員の自主研究論文ほかを掲載しています。
この冊子は、おもに当センターの会員および関係各位に配付しておりますが、9月にはホームページ上におきましても閲覧が可能なようにいたしたいと思いますので、ぜひご一読いただくとともに、昨今、マスコミにおいても注目をあびている、いわゆる「限界集落」という用語の問題も含めて、今後の問題提起のひとつとなれば幸いです。
(財団法人えひめ地域政策研究センターからのお知らせ)
えひめ地域政策研究センターでは、会員の皆様を中心とした情報提供サービスの一環とし て、政策研究セミナーを開催しています。今回は「これからの過疎地域を考える」をテーマに 宮口早稲田大教授の講演「過疎対策の歩みと今後のあり方」と、パネルトーク「愛媛の過疎 地域のこれから」の2部構成で次のとおり実施いたします。
参加ご希望の方は、申込欄に必要事項をご記入のうえファックスいただくか、電子メール にて必要事項をお知らせください。なお、定員になり次第、締め切りとさせていただきます。
○日 時 平成20年9月5日(金)13:30~17:00
○会 場 愛媛県美術館 新館1階 講堂
○定 員 120名(申し込み先着順)
○内 容 講演「過疎対策の歩みと今後のあり方」
パネルトーク「愛媛の過疎地域のこれから」
○参加費 無料
○申込先 財団法人 えひめ地域政策研究センター
企画研究部門 担当 河野
FAX 089―932-7760
電子メール info@ecpr.or.jp
○申込締切 平成20年8月29日(金)
○その他 会場には駐車場がありませんので、ご来場には公共交通機関をご利用ください。詳しくは以下のチラシをご覧ください。
(財団法人えひめ地域政策研究センターからのお知らせ)