研究員ブログ

街道灯籠祭り 海街道をゆく

6月9日(土)に愛南町僧都川河口(南レクプール付近)で、「街道灯籠祭り 海街道をゆく」が開催されました(主催:街道灯籠祭り愛南実行委員会)。本来は6月2日(土)に開催されるイベントでしたが、雨による順延の開催でした。

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※開催の案内板

本来の日程では、正午過ぎよりボランティア清掃をしてのち、灯籠づくり、灯籠設置、ライトアップという日程でしたが、順延となった9日はボランティア清掃を取りやめということで一部日程を変更しての開催となったようです。

この日のライトアップで使われた灯籠は、竹と和紙をつかったもの。四万十の灯籠は空き瓶、松野町目黒地区のそれは木とダンボール、と各地のライトアップイベントでつかわれる灯籠がすべて異なるというところにオリジナルティーがでていたようでした。

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※愛南町の灯籠は、竹を斜めに裁断して、それに和紙でくるんで輪ゴムで留め、麻紐で再度留めて、中にロウソクを置くタイプ。この日用意したロウソクは500個ほどとのこと。主催者にうかがうと、7月、8月の灯籠イベントでは和紙は使わないそうです。今回設置した竹は、御荘中学校、内海中学校の生徒さんたちが地元のボランティアの人たちと協力して制作したそうです。

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※この日の灯籠作りには、御荘中学校の生徒さん50名ほどがお手伝いとして参加していました。

さて、午後3時からの灯籠制作が終了したあと、「御荘新四国順路図」を生徒さんに配付したのち、新四国めぐりということでマップを手にしながら「新四国めぐり」をして、自分たちの住む町の風景をあじわっていたようです。

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※「御荘新四国順路図」。四国には島四国をはじめとして、各地にミニ八十八箇所廻りがあり、「四国はお遍路文化」という代表的な事例とも言えるでしょう。ちなみに、城辺の新四国順路図もあるそうです。

ただ、この日も、夕方になるにつれてだんだんと雲行きが怪しくなってきて途中から雨模様となり、ライトアップの開催も危ぶまれましたが、ライトアップ準備時の午後7時前には雨もあがり、いよいよ灯籠を設置してライトアップ作業を行いました。

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※雨もあがり、夕やけもでてきて、なんとか開催ができるめども立ち、スタッフの皆さんは灯籠を会場に設置していきました。距離は2メートル間隔で、約700メートルの道に500個弱の灯籠を設置して、ロウソクに明かりを灯していました。

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※午後7時半すぎには、会場に幻想的な風景があらわれ、少しずつ夜の闇に淡い灯籠の光りが広がっていたようです。左が午後7時30分頃の会場、中央が午後7時45分頃の会場、右が午後8時過ぎの会場。

来場した人にお話しをうかがうと、「きれい」という声や、「時間がゆっくり流れるように感じて、癒される」といった声がきかれ、なかなかの好評イベントだったようです。 主催者のみなさん、雨の中たいへんおつかれさまでした。

この愛南町のイベントについてのお問い合わせは、同実行委員会(地域交流センター プラザ城辺内:TEL&FAX 0895-73-2288)まで。また、愛南町ではこの灯籠イベントを7月、8月にも会場を別にして予定しています。お近くの方、興味のある方、癒されたい方、愛南町までお越しになってみては。詳しくはこちらのサイトを参照してください。

なお、この愛南町の「街道灯籠祭り」を実施している同実行委員会は、当センターが実施している「まちづくり活動アシスト事業」の平成19年度助成団体となっています。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)