研究員ブログ

【こどもの絆プロジェクト】について

こんにちは!

臨時研究員の徳永です!(^^)!

 

先日、【こどもの絆プロジェクト~未来への絆~ 代表 青野信久】さんがお越しくださいました(@^^)/~~~

青野さんは、愛媛県公民館連合会館の主事部会長です!

実は、青野さんは去年の当センターが毎年実施している「地域つくり人養成講座」の受講生でもあります。

  

青野さん

青野さんは、こどもの絆プロジェクトの活動をまとめた冊子を片手に、胸にしみる話をたくさんしてくださいました(>_<)

 今日は、青野さんの活動とその様子をまとめた冊子をご紹介したいと思います!

※こどもの絆プロジェクトとは、”福島の子ども達の為に活動している「ふくしまキッズ」という団体と提携し、福島第一原発事故の影響で、野外での活動を制限された福島県内の小学生を、平成23年12月25日~平成24年1月6日までの12泊13日の日程で愛媛に呼び、地元の子ども達と共に様々な体験活動を行い、リフレッシュしてもらうというものです。”

この活動を行うことになったキッカケはたまたま入った居酒屋で店員さんから聞いた一言でした。

 

そのことばは・・・

 

「福島の子どもたちが、愛媛に来れば、何も気にせずに遊べるのに・・・」

それを聞いた青野さんが、「何かできないか」と思い、県内の公民館主事の間で話したことが、このプロジェクトの始まりでした。

 

そんな日常の中にあったキッカケを、気持ち絶やすことなく行動し続けてきた青野さんに驚きを感じ、質問してみました。

「そのキッカケから、プロジェクトが始まるまでにどんなことがあったんですか?」と・・・

すると青野さんは、進めていく中で出会った人たちのことをお話くださいました。

「福島の子どもたちを愛媛に連れてきて、様々な体験活動や食事をすることには、まず大きなお金がいる。しかし、それをするだけのお金がありませんでした。

そのような中で、お金がないのであれば、自分たちで集めると言ってくださった方々がいました。本当に大切なことは何かを考えるべきで、そのことにお金を使ってほしいと言ってくれたんです。

また、普段仲の良い人たちも、ご自身に余裕があるわけではないはずなのに、寄付をしてくださったりと、プロジェクトに賛同してくださる方たちが、自らすすんで寄付を募ってくれました。」

青野さんは、関わってくださった方、寄付をしてくださった方の思いに触れていくことによって、前へ進むことができ、そのことにより、いままで出会っていなかった様々な方とも出会い始め、色々な人がつながっていったことも実感したそうです。

 

そうして、多くの人たちからいただいた大事な寄付金と、県からいただいた補助金によって、このプロジェクトを行うことができたのです。

 

実際のプログラムですが、初日の12月25日から、3日間は新居浜市で、地元の子どもたちとスタッフ・ボランティアと過ごしました。

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12月26日の「最初の外遊び」は、印象深かった子どもが多かったそうです。

普段、福島に住んでいると外で遊ぶ時間は短い。

愛媛では普通に何時間でも外でめいっぱい遊べるけれど、福島では難しい。

愛媛に来てめいっぱい遊ぶことができた子どもたちにとって、本当に有難かったようです。

子どもたちの喜ぶ様子を見た青野さんは、その当たり前のことができないという福島の実情に改めて被害の大きさを実感したそうです。

 

次に、今治へと移動。

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福島に住んでいる方たちにとっては、

「動く」⇒「お腹がすく」⇒「食べる」

という、普通のことができにくいのです。

そんな子どもたちに青野さんは「子どもたちの体重を3kg増やして、福島に帰ってもらおう」と考えていたそうです!

写真でもすごくご飯を嬉しそうに食べているのが見受けられます。

その結果、冊子にもあるように、5kg増えた子もいるとか!

福島では、安心してご飯が食べられず、少しやせ過ぎていた子もいたようなので、親にも喜んでもらえたようです!

 

そして、1月4日からは大洲へ。

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プロジェクトをすすめていくなかで、青野さんが気を付けていたことは、

”とにかく楽しんで帰ってもらうこと” と “目を離さずに、寄り添ってあげること” 。

あるとき、小学校5年生の女の子が「海に行きたい」と言ったそうです。

青野さんは、最初は海には連れて行かないほうがいいかなと考えていたのですが、女の子の気持ちを尊重して、空いた時間に海に連れて行ってあげたそうです。

すると、真冬にも関わらず女の子は海に足をつけ、気持ち良さそうにしていました。

その時の様子がコチラ。

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その写真がこの冊子の表紙と裏表紙をかざっています。

私たちにとっては、他愛もないことではありますが、それができるということが実は幸せなのだなぁと思わされました。

 

最後にスタッフの言葉や、新聞記事、福島からの手紙を載せます。

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青野さんはこのプロジェクトを終えて、福島の子どもたちを愛媛の3つの地域に連れて行き、そこで様々な体験をしてもらって、本当に喜んでもらえたと感じました。

そして、子ども同士の絆が生まれました!

福島の子どもも、また来年も愛媛に来たいと言っている子がいるそうです。

またそれだけでなく、そこに住む地元の人々や、関わったスタッフ・ボランティアの方にも変化がありました。

多くの人が関わり、そこにみんなの思いが集まったことで、様々なところで絆が生まれたのです。

地元の美味しいものを食べさせたいと頑張った地元住民の方々同士の絆。

寄付金を渡してくださった方々との絆も実感したそうです。

ここには書ききれないほどの絆がたくさん広がり、強まったことだと思います。

この絆が、これからも続き、さらにもっと広がっていったらいいな、とおっしゃっていました。

 

私たちセンターがいま”地域づくり”をやっているなかで、

本当に大切にしていきたいことを聞かせていただきました!

 

また、次回のこのプロジェクトは夏にされるそうです!

これからもお話を聞いていきたいです(*^_^*)

本当にステキなお話をありがとうございました(@^^)/~~~

 

※こちらの冊子を欲しい方がいらっしゃいましたら、青野さんににご連絡ください。

    携帯電話:090-1174-8252

    メールアドレス:kodomonokizuna@ezweb.ne.jp