前回は勝手に脱線してウォッチングしてしまった記事でしたので、今日はしっかりと(?)上島町での地元学の様子をご紹介いたします。
まずは、吉本さんから水俣の歴史についてお話をしていただきました。この日集まったのは小学生から高校生までの16人の子どもたち。みんな元気な子どもたちばかりでした。
水俣と言えば水俣病から避けて通れません。その水俣病の歴史から、水俣のひとたちはどのように立ちあがってきたのか、そして世界に冠たる環境都市として名高い水俣のまちづくりについてのお話を聞かせてもらいました。
その後、以前の研究員ブログでお伝えいたしましたとおり、「人に聞き取り班」「島あるき班」「郷土料理調査班」といった、いくつかの班にわかれて取材にいくことになりました。
こちらは「摘み菜料理」をつくってくれるおばちゃんたち(赤い頭巾をかぶっているのは村上律子さんですねー)に子どもたちが取材をしています。ちなみに、この取材の様子をみていたら、島あるき班とはぐれてしまってウォッチングすることになったのです。
これが私をおいていった「島あるき班」の子どもたちです(笑)。いや、単に私がグズグズしていただけなんですけど(笑)。
こちらはインタビュー班。近くを歩いている人に突撃インタビューしています。
こちらはEM菌をつかって農作物をつくっている方にインタビューしています。このインタビューですが、子どもたちは最初にどんな質問をするかはある程度決まっていて、この日は①名前、②生年月日、③好きな季節、④上島の好きなところ、などなど項目が7項目ほどありました。
ただ、これはあくまで取材対象者の方が子どもたちに話しやすいようにするための導入といいますか、アイスブレーキングにすぎず、そのあとは子どもたちが思ったこと、感じたこと、これなんだ?と思うようなことをどんどん質問していき、その答えをワークシートに記入していきます。
子どもたちも最初はおどおどしながら質問していましたが、途中でじつは遠い親戚の人だったとか、自分と同じ誕生日だったとかで取材対象者と何かしらの共通点を見つけて話が盛り上がっている場合や、だんだん質問するのに慣れてきて、ある意味「図々しく」なっている子どももいました(笑)
結局、これで何がしたいのかというと、子どもたちが地域を知ることができるのと同時に、取材対象者であるひとたちも地域を見つめなおすきっかけになるのだと思いますし、そして、うちの近所にはこういう子どもがいたのかということも取材対象者もしることができるのが特徴なのではないかなと思います。そうやって人と人とのつながりを生む作業なのでしょう、きっと。
で、それをもちかえってまとめる作業を行います。
さてさて、子どもたちは地元学を体験してみてどんな成果が得られたのか。それは2月16日(土)に行われた地域ミニフォーラムで発表されることになりましたので、その成果については地域ミニフォーラムの研究員ブログ記事でご紹介いたしましょう。
余談ですが、時間の都合により午後4時すぎの船で弓削を離れたのですが、島の子どもたちは桟橋まで見送りにきてくれました・・・。ええ子たちや(涙)。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)