研究員ブログ

きらり☆久万高原、堂々のグランドオープン!

移住案内人レポートでも紹介いたしましたが、11月23日(金)松山ロープウェー街にオープンした久万高原町のアンテナショップ「きらり☆久万高原」を訪ねましたので、その様子を御紹介いたします。以下は「移住案内人レポート」と同じ内容です。

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挨拶する玉水寿清 久万高原町長

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関係者によるテープカット

木にこだわりの久万高原町らしく、久万材をふんだんに使った店内は、杉木の香りがただようなかでゆっくりお買物ができます。

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オープン直後から新鮮な野菜が飛ぶように売れていました。
これからも野菜が収穫できる季節には、ショップ-町中心部およそ40分という地理的条件を生かして、採れたての新鮮野菜を直送する予定だそうです。

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また町内の特産品・加工品も充実しており、季節の花やインターネットショップ「楽天市場」で度々上位にランキングされるスイーツ(特に若い女性に大人気だとか!)など盛りだくさんの品揃えです。
スイーツといえば、松山ロープウェー街には久万高原町のほか、「霧の森大福」で有名な四国中央市にある「霧の森」のアンテナショップもあり、こちらも洋菓子を中心に、市の特産品であるお茶を使った加工品などを販売しています。
今回、久万高原町からインターネットで注目を集めている洋菓子が登場したことで、松山城のおひざもとであるロープウェー街がさらに熱く盛り上がってくれることを期待しています。

順調な滑り出しでまずはひと安心といったところですが、都市住民や愛媛を訪れていただく方々に対して久万高原町の魅力を継続するためにも、このアンテナショップを特色のある情報発信基地にして活用していくことが大切だと感じました。

※「きらり☆久万高原」には町職員が常駐しております。久万高原町に興味のある方はお気軽に声をかけて下さいということでした。

【連絡先】
きらり☆久万高原
〒790-0004
 松山市大街道3丁目8番3号 (松山城ロープウェイ東雲口駅舎前) 
 TEL 089-989-4006
 FAX 089-989-3809

【関係ホームページ】
 久万高原町公式ホームページ
 久万高原町観光協会

(文責 まちづくり活動部門 研究員 坂本耕紀)

県内の移住関連調査をしてみて

現在、愛媛県内への団塊の世代の移住・交流促進のため、県内にすでに移住された方や移住・交流に関する施設を取材していますが、先週、愛媛県南予地方の施設および場所を訪問・取材いたしました。

今回、訪問した先は大洲市の「ふるさとの宿」(旧河辺村)、西予市の「小松山荘」(旧野村町)、北宇和郡鬼北町の「市民農園」(旧日吉村)と「旧アルコール工場跡地の宅地分譲団地」(旧広見町)の4箇所です。

訪問した先のレポートについては、「移住案内人レポート」で写真を交えて順次御紹介することとして、訪問してみて思った感想をこの研究員ブログで徒然なるままに綴ってみたいと思います。

まず、河辺地区の「ふるさとの宿」。これは以前、当センターが主催した「地域づくり人養成講座」で訪問した内子町大瀬地区にある「いかだや」さんと同じ、もともと小学校だった施設を改修してできた宿泊施設です。

ただ、河辺地区と内子町大瀬との大きな違いは、いわゆる中心市街地との距離でしょうか。どちらも小田川、肱川と美しい川のせせらぎが聞くことのできる自然豊かな里山ですが、内子町大瀬地区の場合は内子町の市街地まで車で20分もかからないですが、河辺地区の場合は大洲市の市街地から車で50分ほどかかります。ですから、本当に交通の便はあまりよくないというのが現状で、特に車がないとたいへんな地域ですが、これを裏返して考えると「都会の喧騒をより忘れられる」ともいえます。そのあたりは個人の嗜好の問題なのかもしれませんね。

次に訪問した西予市野村町の「小松山荘」。西予市旧野村町の中心部からおよそ車で40分ほどの「小松地区」と呼ばれるところにあり、西予市の中心部である宇和町まではおよそ車で1時間以上はかかります。この小松地区はほとんど四国カルストに近いような位置にあるたいへん山奥にある地区です。といっても四国カルストがどんなところかわからない人もいると思うので説明いたしますと、一言で言えば「愛媛の小さい北海道」です(たぶん)。ここでは大多数の方が酪農農家をされています。

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※四国カルスト

この「小松山荘」がある西予市野村町の小松地区というところは近くに大きな集落もなく、いわゆる「限界集落」という言葉が脳裏に浮かぶような地域でした。この「小松山荘」があるような地域に移住をということになれば、かなりの覚悟が必要ではないかと思ってしまったのが私の偽わらざる心境です。

そして、鬼北町で訪問をしたのは、旧日吉村にある「市民農園」と旧広見町にある「旧アルコール工場の分譲地」の二つです。

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旧日吉村にある市民農園は、道の駅「日吉夢産地」に隣接しています。コテージ数は6戸、農園の13区画で1区画あたりおよそ 35㎡~38㎡あります。このコテージにはミニキッチンなどもありますが、お風呂はなく、トイレも集合トイレになっています。

この市民農園ですが、すでに申込者で一杯の状況で遠くは松山市から借りている人もおられるとか。田舎にはこれくらいの広さの畑ならいくらでもあるのに、都会の人はわざわざどうして借りようとするのかと失礼ながら思ってしまいましたが、それが「田舎の常識」と「都会の常識」のズレというか、価値観の違いなのだ思うと妙に納得してしまいました。

旧アルコール工場跡地の宅地分譲は、ちょうど宅地の造成中で地ならしをしている最中でしたが、第一印象は「広い」というものです。もともと工場があったところを見ていたこともあり、それを取り壊して地ならしするとこんなに広いものなのかと驚いたのが最初の感想です。

北宇和郡鬼北町も高速道路が宇和島市三間町に開通する(平成23年度供用予定)と、十分に県都松山市へのアクセスもよくなりますし、宅地造成されている地区は鬼北町の中心部ということである程度の人口規模もあります。

また、造成されている地区がひとつの集落となりますので、いわゆる「既存のコミュニティ」に新たに移住者として加わるということではなく、新しく転居してきた住民だけで組織されるコミュニティができあがるということになるので、その点においても通常の移住とは違う特徴があるのかなと思いました。

とまあ、徒然なるままに綴ってみましたが、「県内への移住」とひとことで言っても、多種多様であり、自分の嗜好(志向)と置かれている状況を踏まえて、じっくりと答えを出していかないといけないのだなと実感しました。

また、それと同時に、「だからこそ移住のお手伝いやお世話をする側の人間も、しっかりと移住先の状況や移住者の声を踏まえた対応やお手伝い(=マッチング)をしなければならない」との思いを新たにした取材となりました。

それぞれの取材地のレポートは、順次「えひめ移住案内人レポート」で御紹介していきます。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

大学の地域貢献

秋といえば「食欲の秋」を私は真っ先に思い出してしまいますが、「読書の秋」でもあります。みなさんは、秋の夜長にどんな本を読みますか?

さて、最近ですが個人的に調査・研究しているテーマの関係で「大学の地域貢献」について読んでいる本があるので、みなさんにご紹介します。

 大学と連携した地域再生戦略 (大宮登・磐田正 編著)

書籍
(ぎょうせい 3,500円税込)

 大学と地域の連携によるまちづくり

 この本は群馬県高崎市にある公立大学「高崎経済大学」の地域貢献に関するおよそ10年の取り組みをふり返り、いわゆる「大学の地域貢献」のあり方について書かれた本です。

 以前、筆者がこの研究員ブログでも指摘しましたが、かつての「産官学」連携は、「工業系」の技術開発などの産業振興に対する寄与がたいへん大きく、それにより地域が活性化してきました。ゆえに企業と大学がタッグを組む=技術開発といったイメージがあり、実際にそれにより技術革新がおき日本が経済発展してきたのは事実です。

 ですが、現在の「産官学連携」におけるモデルは、地域をとりまく状況の変化や行政の役割の変化(協働の理念など)を踏まえた取り組みであったり、地方のシンクタンクともいうべき「知の拠点」づくりを目的とするものまで、以前に比べて非常に多様性に富んできました。

 これは安価に大量生産を行い、そしてそれを大量消費する時代から、経済のグローバル化をうけて「ものの価値に見出す」、つまり「量から質の時代」へと社会が変容してきたこととも関連しているでしょう。

 この本の主なテーマは、大学が主体となった地域づくりと地域再生です。

 特に、冒頭の地方大学が自治体や地域から求められている地域貢献のあり方と、大学が考えている地域貢献のあり方のギャップについてアンケートの結果については大学関係者、自治体関係者の方は必見です。

 大学の地域貢献ランキングで常に上位にランクされている「高崎経済大学」が実際に行った取り組みを通して、大学が地域に果たす役割についてたいへん詳細に、そしてわかりやすく書かれています。興味のある方、ぜひご一読ください。

 なお、この本の購入をお考えの方は「ぎょうせい」のHPまで。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

団塊世代の必携の本!?

今年度に当センターではこれまで3回の政策研究セミナーを開催しております。そのうち、第25回政策研究セミナーの講師としてお招きした(有)コミュニティビジネス総合研究所長の細内信孝さんが編集にたずさわった書籍「団塊世代の地域デビュー心得帳」が、このほど株式会社「ぎょうせい」さんから発売されました。

細内信孝さんは言わずと知れた「コミュニティビジネス」の第1人者です。

2007年問題とも言われる団塊世代の大量退職。それを受けて愛媛県では移住・交流の促進を推進しており、当センターも「えひめふるさと暮らし応援センター」を設置し、愛媛県への移住・交流ポータルサイト「e移住ネット」も新たに開設しています。

これから団塊世代が大量に地方に、そして地域にデビューする機会がこれから増えてくるわけですが、そんな団塊世代の地域デビューで成功するための準備や心構え、具体的実践方法(コミュニティ・ビジネス)、先にデビューを果たした先輩の成功事例などを、この本ではわかりやすく読みやすく紹介しています。

田舎暮らしをしようかなと考えている方、必携の書ですよ。

書籍

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 目次
  プロローグ 地域デビューの時代、地球で星はキラリと輝く
  序章 地域デビュー挑戦の時代
  1 地域デビューのための準備I
     不安解消・お付き合いのためのヒント
  2 地域デビューのための準備II
     あなたをもっと魅力的にするためのヒント
  3 地域デビューへの道標
     ご近所ノート
  4 地域への想いを形にしよう
     コミュニティ・ビジネス実践編
  5 元企業戦士が行く!
     一足お先に地域デビューした先輩たち
  最終章 私たちのこれからと同世代へのエール
  エピローグ
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(ぎょうせいHPより引用)

書籍の購入を希望されている方は、株式会社「ぎょうせい」のHPを参照してください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

路地から見えてくること。

最近公開された「ALWAYS 続 三丁目の夕日」という映画があります。すでにご覧になられた方もおられるのではないでしょうか。これは前作の評判がよくて続編がつくられたそうです。

筆者は続編については残念ながらまだ見たことがないのですが、前作に引き続き昭和30年代半ばの経済発展につきすすむ東京の下町に生きた庶民の交流を描く感動作品にしあがっているそうです。

この映画はもともとはマンガ「三丁目の夕日」が原作になっているそうで、このお話は中国の教科書にも掲載されているとかしないとか。

さて、私は前作の「ALWAYS 三丁目の夕日」を見てたいへん印象的な場面がありました。

それは俳優の堤真一さんが社長演じる(社長といっても小さな自営の自動車修理の町工場ですが)「鈴木オート」に、電気冷蔵庫がやってきたときの話です。それまでは氷屋さんがもってきた氷を木製の箱に入れて食べ物を保存していたのが、電気冷蔵庫の登場により路地裏の粗大ゴミのところに木製の箱をすてられてしまい、それを悲しげにピエール瀧さん演じる「氷屋さん」が眺めるシーンがあります。

その氷屋さんの表情になんとも言えない哀愁を感じるとともに、経済発展の名の下にどこか日本が置き忘れてしまった時代の流れの裏側を見た思いがしました。

さて、この作品、その氷屋さんのシーンに代表されるように多くの「路地」でのシーンが登場します。現在は車社会になってしまい、防災や救急医療、交通の関係もあり、法令等により土地区画整理がなされて、路地というものがだんだん少なくなってきており、「路地裏」という言葉さえも使われることが少なくなってきたような感がありますが、それにあわせて残念ながら「コミュニティ」というものもだんだんと薄くなってきたようにも思います。

路地というモノは当然道が狭いわけですから、お互いの顔が近くてその存在が見えるということです。ですが、現代はプライバシーの問題をいわれている時代となっており、車社会の現代では路地はただの狭い道でしかないようになってきました。

でも、この映画「三丁目の夕日」が描かれている世界は、そういうお互いの顔が見える路地裏があるこそ「コミュニティ」と呼ぶべきものがあったように見えましたが、みなさんはどのようにお考えですか?

さて、そういう「路地」をテーマにしたまちづくりの本もあります。興味のある方、ぜひご覧ください。

路地からのまちづくり

関連本

ちなみに、宇和島市津島町岩松地区では、「岩松横っちょストーリー」と呼ばれる岩松地区の古い町並みの狭い路地を利用したフリーマーケットが年に数回行われています。

また、当センターが主催する「地域づくり人養成講座」の「地域福祉」のテーマで現地研修で訪問した託老所「あんき」のある松山市西垣生地区も狭い路地が多い地区でもあります。

狭い路地だからこそお互いの顔が近くなり、会話が生まれ、交流が生まれる。そういうことを意識してみると、「路地」というものから教えられることはあるのかもしれませんね。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)