研究員ブログ

「四国の地域おこし協力隊 交流勉強会in伊予市」1日目

お久しぶりです。研究員の檜垣です。
9月と言えば皆さん何を思い浮かべますか?
実は9月から11月にかけては首都圏・関西圏で移住・交流に関するフェアが開かれる季節でもあります。
近年、田舎暮らしがブームとなっており、いくつもの雑誌やホームページ(e移住ネットなど)で情報を得られますが、
やはり実際に住んでいる人、既に移住した先輩から得られる生の情報を得たい!と思う方は大勢いらっしゃいます。
そういった移住を考えている方々のニーズにお応えするため、当センター内に設置している「愛媛ふるさと暮らし応援センター」からも、私こと檜垣と大森が上記の移住・交流フェアに出展し、田舎暮らしを考えている方々からご相談を受け付けております!
だから・・・というわけではないのですが、(== ;;)
少々(?)遅くなってしまいましたが、9月3日から4日にかけて愛媛県伊予市で開催された「四国の地域おこし協力隊 交流勉強会in伊予市」の様子をご紹介いたします☆
地域おこし協力隊はそれまで知らなかった場所に移住するという面を持つ制度ですので、隊員さんが孤立感を持ってしまうことが懸念されます。
また、設立されて間もない制度なので、受け入れ側の自治体でも試行錯誤を重ねている部分があります。
そういった理由があり、地域おこし協力隊員や地域おこし協力隊に関わる仕事をしている自治体職員の間に横のつながりを設けるため、
7月には愛媛県内での地域おこし協力隊の研修・交流会が行われ、9月には四国4県での交流勉強会が行われました。
1日目
まずは1日目です。
愛媛県地域政策課髙塚課長様のご挨拶と
伊予市長中村佑様の歓迎のお言葉から始まりました。
最初は開催地である、伊予市の取り組みについての紹介が行われました。
伊予氏は農産物と魚介類、それらの加工品が主な地域資源ですが、
人口減・高齢化による後継者不足に直面しています。
これを解決するため、「参画と協働の郷づくり」として住民の自主性による地域活性化を目指しています。
そして伊予市では住民自治推進の一環として、地域おこし協力隊制度で2人の方に来ていただきました。
次に、伊予市で活動されている地域おこし協力隊のお二人から活動の報告がありました。
最初は竹内肇さんからです。
竹内さんは伊予市(旧中山村)の佐礼谷地区で、住民自治されだにの会社化を目指して活動されています。
地域の自治会を会社化するってどういうこと?!
と多くの方は疑問を抱かれたかと思います。
私もそうでした。詳しくは後ほど、佐礼谷地区の現地視察についての項でご説明します。
お2人目は冨田敏さんです。
冨田さんは旧双海町の下灘地区で地域資源の発掘や特産品・着地型観光商品の開発などに取り組まれています。
現在予定されている取り組みとしましては、このブログでもご紹介しました「紙芝居&ウクレレショー」などがあります。
続きまして、高知県、香川県、徳島県の地域おこし協力隊員さんから取り組み報告を伺いました。
徳島県美馬市:西脇隆雄さん
西脇さんは景観作物としてかつて地域で栽培していた赤そばを復活させる活動や、
廃校となった重清北小学校の跡地を利用して体験型宿泊施設を作ろうとする活動などについて報告されました。
香川県小豆島町:真鍋邦大さん
真鍋さんは「小豆島 夏休み寺子屋教室」の取り組みについて報告されました。
これは島外から大学生や若手の社会人に来てもらい、小豆島の中学生に勉強を教えてもらうという取り組みです。
中学生は学力向上だけでなく、島外の大人との交流を通して将来のビジョンを描く助けとなり、
講師として来た人たちには社会貢献と田舎暮らし体験が行えるというメリットがあります。
高知県仁淀川町:石川伊佐男さん
石川さんは主に、都市との交流イベントを通した地域の魅力発信について報告されました。
交流イベントの開催は他地域に住んでいるファンを増やすだけでなく、地元住民の元気を取り戻すことにもつながっていきます。
また地域おこし協力隊員で耕作放棄地を借り、活用方法を検討しているとのことでした。
各県の地域おこし協力隊員さんからの活動報告の後は、現地研修として伊予市の各地域へ向かいました。
①JR下灘駅
②まちづくり郡中
③佐礼谷集会所(座談会)
佐礼谷地区は中山間地域で、急速に進む少子高齢化・過疎化に悩んでいます。
このままだと集落活動が困難になるばかりか、存続さえ危ぶまれる集落もあります。
かといって、行政の補助金に頼ってばかりでは問題の根本的な解決は困難です。
地域住民自身の知恵と責任において地域運営をする必要があります。
そこで、人(住民)・物(田畑や自然)・金(財源)を長期に渡って維持・活用する手段として会社化という選択肢が出てきました。
佐礼谷地区はそういった地域のニーズがあり、会社設立のノウハウを持つ竹内さんに、地域おこし協力隊として来ていただいたのです。
現在は2013年の法人登記に向けて活動をしています。
④双海シーサイド公園
双海シーサイド公園は「恋人の聖地100選」及び「日本の夕日100選」にも選ばれている場所です。
公園内にある「恋人岬」のモニュメントには、真ん中に穴が開いており、「春分の日」と「秋分の日」にはその穴に夕日が入る光景が見られます。
また漁協の女性部がハート形の「ラヴじゃこ天」を販売しています。

お久しぶりです。研究員の檜垣です(^^)

早いもので、今年の4月に今治市からECPRへ出向して半年が経ちました。

愛媛県のいろいろな場所にお伺いし、お話を伺い、移住相談のため県外にも出張し。

気がつけば半年が過ぎ去っていたという気分です。

だから・・・というわけではないのですが、(== ;;)

研究員ブログを書こうと思いつつも、なかなか書けずじまいでした・・・

そのため少々(?)遅くなってしまいましたが、今回は9月3日から4日にかけて愛媛県伊予市で開催された「四国の地域おこし協力隊 交流勉強会in伊予市」の様子をご紹介いたします☆

地域おこし協力隊はそれまで知らなかった場所に移住するという面を持つ制度ですので、隊員さんが孤立感を持ってしまうことが懸念されます。

また、設立されて間もない制度なので、受け入れ側の自治体でも試行錯誤を重ねている部分があります。

そういった理由があり、地域おこし協力隊員や地域おこし協力隊に関わる仕事をしている自治体職員の間に横のつながりを設けるため、

7月には愛媛県内での地域おこし協力隊の研修・交流会(1日目)(2日目)が行われ、9月には四国4県での交流勉強会が行われました。

まずは1日目です。

愛媛県地域政策課髙塚課長様のご挨拶と

伊予市長中村佑様の歓迎のお言葉から始まりました。

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 開会挨拶

続きまして取り組み内容の紹介です。

最初は開催地である、伊予市の取り組みについての紹介が行われました。

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4)伊予市

伊予市は農産物と魚介類、それらの加工品が主な地域資源ですが、

人口減・高齢化による後継者不足に直面しています。

これを解決するため、「参画と協働の郷づくり」として住民の自主性による地域活性化を目指しています。

そして伊予市では住民自治推進の一環として、地域おこし協力隊制度で2人の方に来ていただきました。

次に、伊予市で活動されている地域おこし協力隊のお二人から活動の報告がありました。

最初は竹内肇さんからです。

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 竹内さん

竹内さんは伊予市(旧中山村)の佐礼谷地区で、住民自治されだにの会社化を目指して活動されています。

地域の自治会を会社化するってどういうこと?!

と多くの方は疑問を抱かれたかと思います。

私もそうでした。詳しくは後ほど、佐礼谷地区の現地視察についての項でご説明します。

お2人目は冨田敏さんです。

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 冨田さん

冨田さんは旧双海町の下灘地区で地域資源の発掘や特産品・着地型観光商品の開発などに取り組まれています。

当センターの地域づくり人養成講座第5回でも、現地講師を務めていただきました☆

続きまして、高知県、香川県、徳島県の地域おこし協力隊員さんから取り組み報告を伺いました。

徳島県美馬市:西脇隆雄さん

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 美馬市西脇さん

西脇さんは景観作物としてかつて地域で栽培していた赤そばを復活させる活動や、廃校となった重清北小学校の跡地を利用して体験型宿泊施設を作ろうとする活動などについて報告されました。

香川県小豆島町:真鍋邦大さん

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 小豆島町真鍋さん

真鍋さんは「小豆島 夏休み寺子屋教室」の取り組みについて報告されました。

これは島外から大学生や若手の社会人に来てもらい、小豆島の中学生に勉強を教えてもらうという取り組みです。

中学生は学力向上だけでなく、島外の大人との交流を通して将来のビジョンを描く助けとなり、講師として来た人たちには社会貢献と田舎暮らし体験が行えるというメリットがあります。

高知県仁淀川町:石川伊佐男さん

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4)仁淀川町石川さん

石川さんは主に、都市との交流イベントを通した地域の魅力発信について報告されました。

交流イベントの開催は他地域に住んでいるファンを増やすだけでなく、地元住民の元気を取り戻すことにもつながっていきます。

また地域おこし協力隊員で耕作放棄地を借り、活用方法を検討しているとのことでした。

各県の地域おこし協力隊員さんからの活動報告の後は、現地研修として伊予市の各地域へ向かいました。

コースは4つありましたが、私が行ったコースは

①双海シーサイド公園→②石窯香房みどり→③翠小学校→④佐礼谷集会所

の順に巡りました。以下、順番にご紹介します。

①双海シーサイド公園

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) シーサイド公園

双海シーサイド公園は「恋人の聖地100選」及び「日本の夕日100選」にも選ばれている場所です。

公園内にある「恋人岬」のモニュメントには、真ん中に穴が開いており、「春分の日」と「秋分の日」にはその穴に夕日が入る光景が見られます。

また漁協女性部の方々がハート形の「ラヴじゃこ天」などの特産品を販売しています。

ラヴじゃこ天

そのまま食べても十分美味しいですが、わさび醤油が欲しくなる味です。

②石窯香房みどり

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 石窯香房

こちらでは地元の有志の方々がピザ焼き体験教室を行っています。

トッピングに使うイカやエビ、バジルは地元で獲ったもので、ピザを焼く石窯も石窯香房みどりのメンバーによる手づくりです。

当初は石窯だけしかなかったそうです。しかし屋根が無いと雨風をしのげません。

そこで、余った建築資材をいただいて自分たちだけで屋根を作られたそうです!

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 石窯香房②

③翠小学校

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 翠小学校①

初めて見た人でも、なぜか懐かしい気分になるこの校舎。

実は愛媛県内では最も古い木造の校舎です!

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 翠小学校②

屋内も昔ながらの校舎の雰囲気を残しています。

もちろん建築当時のままというわけではなく、改修が施されています。

けれど、その改修は単なる改修ではありません。

木造校舎としては全国初の「学校エコ改修と環境教育事業」モデル校として指定を受けた改修が行われました。

例えば太陽光発電・風力発電・雨水の再利用設備を設置したり、子ども達の意見を取り入れて、ビオトープをつくったりと独創的な改修を行いました。

④佐礼谷集会所(座談会)

地域おこし協力隊交流勉強会in伊予市(H24.9.3-4) 佐礼谷

佐礼谷地区は中山間地域で、急速に進む少子高齢化・過疎化に悩んでいます。

このままだと集落活動が困難になるばかりか、存続さえ危ぶまれる集落もあります。

かといって、行政の補助金に頼ってばかりでは問題の根本的な解決は困難です。

地域住民自身の知恵と責任において地域運営をする必要があります。

そこで、人(住民)・物(田畑や自然)・金(財源)を長期に渡って維持・活用する手段として会社化という選択肢が出てきました。

佐礼谷地区はそういった地域のニーズがあり、会社設立のノウハウを持つ竹内さんに、地域おこし協力隊として来ていただいたのです。

現在は2013年の法人登記に向けて活動をしています。

1日目の日程は以上のとおりでした。

取り組み報告に現地視察にと密度の高い1日目でした。

さて、翌日2日目はワークショップを行います。

1日目にインプットした情報がどう再加工されてアウトプットされたのかは、

また次の記事でご紹介いたします(^^)

オマケ

会場であるウェルピア伊予の入口には伊予市の公式キャラクター≪あじの郷(くに)五勇士≫のぬいぐるみが飾られていました☆

ミカンまるたち

中心にいる「ミカンまる」はゆるキャラグランプリにもエントリーしています!