8月27日(土)、宮窪町の島四国9番札所「法輪寺」(通称”お不動さん”)で
30年以上途絶えていた盆踊りの復活イベントに
「元気な集落づくり応援団マッチング事業」として、
(株)愛媛銀行(2名)、三浦工業(1名)、愛媛大学(1名)の皆さん
そして県職員(3名)の計7名が、参加してきました。
※当日の模様は8月29日の愛媛新聞でも紹介されました。
当日の様子を御紹介する前に、島四国等について少し御紹介します。
島四国は、今から209年前(文化4年、1807年)に、
吉海の医師毛利元得らの発願で始まったと言われており、
手軽に巡拝できることから、今でも多くの巡拝者が訪れております。
このお不動さん、138段の急な石段があることで有名ですが、
ほかにも石の産地らしく、自然の巨石に彫られた不動明王や、
人一人がやっと通れるほどの隙間の奥に、仏様が祭られていることでも知られています。
この石の隙間は「せりわりさん」と呼ばれ、悪い行いをする人が入ると、
出られなくなると恐れられていたそうです。
↑138段の急な階段(左) ↑札所正面
↑不動明王と「せりわりさん」(中央階段上部の隙間) ↑隙間の正面の仏様
前置きが長くなり申し訳ありません。ここから、作業の様子をリポートします。
会場の札所までは、坂が急なので慣れた地元スタッフの車で移動です。
最後は歩いて現地に向かいました。
この道を約200mほど上がったところに階段があります。
みんな、はぁはぁ言いながら登って行きました。
札所に着いて息を整えた後、
今日の作業等について、資料に基づき打合せを行いました。
まずは、札所に続くう回路脇の草引き&掃き掃除です。
人数が多いと作業がはかどります。
休憩中は、区長さんから島四国やお不動さんの歴史について説明を受けました。
地元の人も一休みです。
少し休んだ後は会場の設営です。
準備が完了し、地元の人が集まってくる前に、スタッフは少し早い夕食です。
婦人部御自慢のたこ飯とNPO法人アクションアイランドの焼きそばを
みんなでおいしくいただきました。
そうこうしているうちに、地元の人も次々集まってきました。
御年配の方のお迎えも応援団がお手伝いしました。
地元の人も集まったので、本日のメインイベントの開始です。
まずは、亡くなった人への尊敬を込め、みんなで念仏を唱えます。
念仏が終わった頃には辺りも暗くなり、ライトアップが威力を発揮します。
さあ、お待ちかねの盆踊りです。
踊りを伝授してくれたお年寄りは御年90歳、
今でも元気に畑仕事をなさっているそうです。
ただ、何せ30年ぶりの盆踊りとあって、
一曲通しての振り付けを覚えている人がおらず
踊りながら、ああでもない、こうでもないという間に
時が過ぎていきました。
今回は、肝心の踊りの完全復活というまでには至らず
踊り手の一員として役に立ったのかと、少し疑問でしたが、
片づけをしているときに、区長さんから
「マッチング事業がなかったら、30年以上も途絶えていた盆踊りを
復活させようという話はまとまらなかった。今日は復活に向けた第一歩。
応援団の皆さんには本当に感謝している。これを機に集落内で話合いを続け、
コミュニティの再生を図っていきたい。」
というお言葉をいただき、少し安心しました。
参加者のみなさん、夜遅くまでお疲れ様でした。