研究員ブログ

近代化遺産ニュースvol.12 in愛南町福浦小学校

こんにちは!

臨時研究員の徳永です(●^o^●)

 

今日の☆ここはどこでしょクイズ☆は、こちらですっ!(勝手に命名。)

問題っ!この写真は、愛媛県のどこかで撮りましたが、さて、その場所はどこでしょうかー!??

06 カーブする石垣

 

石垣ですねぇ~~。

カーブもしてますねぇ~~~。

南の方ですかねぇ~~~~~~。

 

答えっ! 愛媛県南宇和郡愛南町福浦 (旧西海町) です(^O^)/

 

南予の中でもさらに南の方に位置する、”風の福(吹く)浦”と呼ばれる福浦にいってまいりました(^u^)!!

確かに風は強いんです(+o+)ミミミビュービュー

しかし、そのことで面白い地域性がみられましたっ☆

今日は、そんな福浦の魅力、特に近代から残っているものを再発見しに、福浦の子どもたちと散策に行ってきた様子を伝えたいと思います♪♪

 

それでは、福浦小学校から探検スタートでっすヽ(^。^)ノイェェーイ

 

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この日は、あいにくの雨でしたが、福浦小学校の校長先生の”福浦の地域性を知っていきたい”という思いに助けられ、多少の雨にも負けず、出掛けて行くことにしました☆

探検隊の隊長は、岡崎主任調査員!!

そして、探検隊メンバーは、5年生と6年生の14名の子どもたちと、先生方。そして、県庁の文化財保護課の方、愛媛県教育委員会の方、土岐研究員、川渕研究員、私デス!!

 

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てくてくてく。たまに通る方に「こんにちはー!!」

「あ、○○ちゃんのお母さんや!」 「どーも!」

 

だいたいが顔なじみのようですね(@^^)/

 

てくてくてくてく。

 

少し歩くと、お寺に到着。

まずは、階段の所に注目!!

01 若宮神社の階段

岡崎隊長によると、薬師堂入口にあるこの階段にへばっている木が面白いとのこと!

名付けて・・・「ねばり強い木」!!

ウン!なるほど!なるほど?

なかなか気付かないところですよね☆

直接、近代化遺産には関係ないですが、これを見ると、石階段のできた古さが分かりますね。

今日は、ねばった話になりそうですねぇ~(^O^)/

続きをお楽しみくださいっ(^-^)

 

この階段を登ったところに【宇和島石の薬師堂新築記念碑】がありました!

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宇和島石というのは、この地域でしか採れず、字をキレイに掘ることに適しているそうです♪

よく見ると、「昭和3年」と刻まれています。

この年は、大正天皇が亡くなり、喪に服した後に昭和天皇の即位式が盛大に行われた年です。

 

そして、お堂の方を見てみると、入口に飾りがあります!

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両端に白い何かがありますが、なんでしょう!?分かりますか??

これは、象の頭の部分を形作っています。

なぜ象かと言うと、仏教はもともとはインドが発祥の地であり、そこでお釈迦様の近くには必ず白い象がいたから、お寺でもそれをしているようです。

インド好きの私には、超興味津津の話ですねー!(^^)!

 

別の階段を上がっていくと、太い木がありました!

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 とってもナイスバディな木ですね~~=^_^=イヤン

このナイスバディな木は、”巨樹”と呼ばれ、地上から1.2mの高さのウエスト回りが3m以上ある木のことをそう呼ぶみたいです★

こちらの木の本当の名前は、「ホルト」といいます。

実がオリーブに似ており、ポルトガルの国名がなまって、

「ポルトガル」→「ホルト」となっていった説があります。

 

 

今度はコチラ☆

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02 若宮様の狛犬

こちらの神社にある狛犬(こまいぬ)です。

ちょっと怖い顔ですね・・・((+_+))

でも怖い顔である理由は、魔(災い)が神聖な場所に入らないように、睨んでいるようです(`´)

番犬のような役目を担っていたんですね☆

 

 

さてさて、神社にやってきたので、神様にあいさつもしましょうか(^^)

子どもたちに正式なお参りの仕方をレッスンしました☆

 

お邪魔して、勉強させてもらっていますー!

ペコペコ パンパン ペコ (-人-)~☆

(二礼 二拍手 一拝)

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きっと子どもたちにとっていい学びになりますね♪

(お参りの仕方は、地域や宗派などによって異なるようです。)

 

てくてくてく。

ガッキーゾーンに入ってきましたねぇ~。(石垣ゾーン☆)

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風が吹く地域ならではの光景ですね!

 

「あそこ、○○ちゃんの家で、二階のあの窓が、○○ちゃんの部屋~!!」

みんな、近代化遺産が転がっている地域に住んでいるんですね☆★

 

 

こちらの石垣は、昔の職人さんによって大きさの違う石が上手く組み合わせています(^◇^)

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岡崎隊長は、こうやって同じ石がひとつもないこの石垣を高く評価されていました!

色んな形の石たちだけど、力を合わせて丈夫な石垣ができあがっていることが凄いと。

だから、子どもたちみんなも、色んな性格の子がいるけど、協力しようね。

そんなことをおっしゃっていて、思わずホッコリ(●^o^●)

 

こっちは、また違うタイプの石垣。

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形を揃えるために削られています!

こちらはこちらで凄いですね☆

こうやって、石垣を見ると、その地の職人さんの腕の良さが分かったり、地域の力や熱意も分かるそうです!

 

さらに、こんなものまでありました!!

12 防潮石垣

これは、風から守るだけでなく、福浦は海が近いので、波から守る役目もあります!

グッジョブなガッキ―です(`´)b

ここならではのものですね☆

近くを通りかかった住民のおじいちゃんが「これは、火事になったときに火を止める役割もあったんだよ~。」と。

お年寄りの方々も地域学習の先生ですね♪♪

 

そして、もうひとつならではのもの!!

網かけ屋根の家です!

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ちょっと見えにくいですかね!?

瓦が風で飛ばないように、網をかけています。

この網は、元々は漁に使っていたもので、リサイクル精神によって、屋根にも使われました☆

 

 

2時間かけて、福浦をてくてく回り、たくさんの発見がありました!(^^)!

近代(明治~昭和)というと、いまよりも文化や技術は発展していないイメージがあるかもしれません。

しかし、その時代に生きた人の“知恵”によって、その土地の特徴に合ったものがたくさん生まれていました。

福浦では、海が近くにあり、風が強く吹くという特徴があります。

その特徴に合わせて、当時の人たちは、石垣に、宇和島石、網かけ屋根、魚類の製造場などを造り、利用しました。

 

その時代、便利な物は少なかったかもしれませんが、人の協力と知恵によって、安心に住める生活がつくられていました。

それは、福浦だけでなく、全国各地にもあったと思います。

福浦小学校の校長先生も話していました。「福浦にもこんな面白いものがあったんですね。」

”地域の魅力”は、有名なところだけでなく、どこにでもあり、その価値は眠っているだけで、見つけ出してあげることが大事。

探検隊の収穫した宝物はたくさんありましたヽ(^。^)ノ☆

 

 

最後にみんなで集合写真☆★パシャリ!!

いい思い出ができました(●^o^●)

集合写真