研究員ブログ

この冬は「段酌」&「なっそ」を飲むべし!

タイトル名がイマイチわかりにくいですが、簡単に言いますと宇和島市遊子地区の段々畑で獲れた馬鈴薯をつかった焼酎「段酌(だんしゃく)」と、同じく宇和島市津島町岩松地区の岩松町並み保存会のメンバーのみなさんが中心となってつくったドブロク「なっそ」がいずれもこの冬より販売されるというお知らせです。

宇和島市遊子地区でつくられたじゃがいも焼酎「段酌」は、NPO法人「段畑を守ろう会」が愛媛県の南予地域密着型ビジネスプランなどを利用した事業として、西予市の酒造会社「媛囃子」さんに製造を委託してつくられたもので、焼酎の名前は「段畑を守ろう会」が市民公募をして決定した名前です。

名前の由来は漢字を見ればだいたいわかるとは思いますが、 遊子地区のシンボルでもある段々畑の「段」とじゃが芋の銘柄である「男爵」をかけあわしたものですね。

また、宇和島市津島町岩松地区でつくられたドブロク「なっそ」は、愛媛県が行っている「えひめ夢提案制度」を利用した第1号の事案で、岩松町並み保存会のみなさんが中心となってつくった企業組合「いわまつ」 が、棚田への田植えからドブロクの製造まで行いました。

ちなみに、「えひめ夢提案制度」とは、一時期「規制緩和」の象徴ということで「特区」構想がマスコミでもにぎわせましたが、それの愛媛県版ともいうべきもので、「地域の活性化につながる事業や取り組みをしたいときに、愛媛県の規制緩和をはじめ、新たな費用負担を伴わないさまざまな支援を行う制度(県庁HP引用)」のことです。岩松地区のこの取り組みは「えひめ夢特区第1号」として認定されています。

さて、その岩松地区でつくられるドブロクにつけられた「なっそ」という言葉ですが、この「なっそ」とはこの地方の方言で「なぜだ?」とか「何なんだよ」という意味があります。そこからつけられたのでしょう。

「段酌」および「なっそ」の気になる販売方法ですが、「段爵」は11月11日(日)から現地の「だんだん屋」さんで一般販売予定、「なっそ」は12月9日(日)から現地の西村酒造の酒蔵で一般販売の予定だそうですので、今から楽しみですね。特に岩松地区では「どぶろくまつり(仮称)」をするという計画もあるとか、ないとか。それぞれの詳細な購入方法についてはそれぞれの団体にお問い合わせをしてみてください。

・NPO法人「段畑を守ろう会」連絡先
0895‐62‐0015(JAえひめ南宇和海第一支所内)
・企業組合「いわまつ」連絡先
0895‐32-2721(宇和島市役所津島支所内:森田)

あと、「南予地域密着型ビジネスプラン」、「えひめ夢提案制度」についてはそれぞれこちら↓を参照してください。

南予地域密着型ビジネスプラン(愛媛県産業振興財団HP)

えひめ夢提案制度(愛媛県HP)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)