研究員ブログ

少しはお役に立っているようです

今日の記事は手前味噌な話題で申し訳ございません。研究員ブログもちょっとはお役にたっているというお話です。

先日、研究員ブログで大洲市の上須戒公民館の方から地域のイベント行事の紹介をしてほしいという依頼があり、研究員ブログでご紹介したところ、イベント開催時にマスコミの方が「研究員ブログ」の投稿記事をもって取材にやって来られ、新聞記事に掲載していただいたという話を聞きました(実際に4月7日の愛媛新聞の地方欄に掲載されていました)。

また、県立図書館の担当者の方から「ビジネスなんでも相談会」の開催の紹介依頼があり、これまた「研究員ブログ」でご紹介したところ、インターネットで知って相談会に参加した方もおられたそうで、相談会そのものが好評だったこともあり、県立図書館では平成20年度も相談会を開催する運びになったそうです。

というわけで、当センターも県内すべてのイベントを把握しているわけではありませんので、地域づくりカレンダーに掲載されていないイベントやセミナーについて情報をお持ちで、告知をしたいと考えられている方、少しはお役に立てると思いますので、どしどしセンターまでお問い合わせください。

なお、イベントやセミナーの内容如何によっては、研究員ブログや地域づくりカレンダーにおいて掲載できない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

内子町の観光案内所

内子町の玄関口、JR内子駅に「旅里庵」と呼ばれる観光案内所ができました。写真を見ていただいたらわかりますが、八日市護国の町並みにあった外観になっています。

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この旅里庵はアンテナショップとしての機能もあり、和ろうそくや和傘、和紙のほか、内子町特産の果物を紹介するコーナーや街歩き用のガイドブックなども販売されており、スタッフが町内の散策コースの案内などもしてくれます。

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この施設は町が観光振興の拠点づくりにと開設したもので、施設の運営は「ちゃがまる」を運行している町づくり団体「プロジェクトA.Y」のみなさんが行っています。

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ちゃがまるとは、観光用ボンネットバスのことで、今回の「旅里庵」がオープンしたことにともない、「旅里庵」で切符販売も行っています。
また、あわせてレンタサイクルも10台設置されていますので、観光拠点としても最適です。

ここで最も注目したいのは、街歩き用の観光ガイドブックです。とってもセンスがよいガイドブックになっていて、これまでのガイドブックのような「場所」に注目したものではなく、「人」に注目したガイドブックになっていますので、ぜひお買い求めいただいて内子の町並みを歩いていただくと、またかわった内子の姿が見えてくるかもしれません。

なお、水曜日はお休みだそうですので、訪問する際はお気をつけて。問い合わせは同案内所まで(0893‐43‐1450)

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

初めまして

 皆さん初めまして。この度、愛媛銀行から(財)えひめ地域政策研究センター企画研究部門研究員として配属されました向井浩司です。愛媛県の活性化の為に少しでもお役に立てれば幸いだと思います。私の簡単な自己紹介をさせていただきます。

 生粋の愛媛生まれの愛媛育ちです。趣味は特にありませんが、強いて言えば映画鑑賞やバイクで旅に出ることです。現在我が家に小さな子供が居り、なかなか趣味に時間を費やすことができない状態となっておりますが、それ以上に子供の笑顔を見ることの方が楽しかったりする今日この頃です。子供達の将来の為にも愛媛県をもっと活性化させていけるようがんばっていきたいと思っておりますのでこれから宜しくお願いいたします。

(文責 企画研究部門 研究員 向井浩司) 

遠方の家族の無事を知らせるブログ

4月5日(土)付の日本農業新聞に、独り暮らしの高齢者といった遠くの家族の様子を携帯電話で知ることができるサービスを山口県岩国市のNPO法人がはじめたという内容の記事が掲載されていました。

「元気ブログ」と名付けられたこのサービスをはじめたのは、山口県岩国市にある特定非営利活動法人「ほっとにしき」。同法人は、過疎・高齢化の進む中山間地域の対策や高齢者の生活支援を行うことを目的に活動しています。

記事によると、元気ブログの仕組みはこうです。記事によると、同法人はこのシステム構築のために専用のソフトを業者に依頼して製作したそうです。

①都市部の家族と契約(月3,000円の予定)
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②毎月4回程度、同法人の地区担当者が高齢者の元気な姿を確認
 ↓
③写真や高齢者の日常や街の様子などのコメントを担当者が入力
 ↓
④情報が更新されると家族にメールで知らせる。
 ↓
⑤家族は携帯電話の専用ページに暗証番号を打ち込むと、画像とメッセージを見ることができ、コメントも書き込みが可能。

このサービスの大きな特徴は、中山間地などは携帯電話の通話エリアに含まれていないことが多いですが、高齢者が住んでいる地方が、必ずしも携帯電話の通話エリア内になくてもよいということでしょう。

現在、過疎化、少子高齢化などが言われていますが、この「元気ブログ」は携帯電話という現代の情報ツールを使った、あたらしい都市と地方の交流によるビジネスモデルとして注目すべき話題ではないかと思われますが、みなさんはいかが思われますか?

ちなみに、「ほっとにしき」さんのホームページはこちら

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)

地域の力-食・農・まちづくり

2007年に内閣府が行った世論調査によると、住んでいる地域に「元気がない」と感じている人が53%いるという結果がでたそうで、2年半前に行った同じ調査に比べると8ポイントも増えているそうです。

地方の時代といわれていますが、現実には地方は疲弊しているという認識があるという実態があるようですが、そんな中でも地域資源を活かしながら、活力ある地域づくりをしているところも少なくありません。

そんな魅力あふれる地域づくりをやっているところの中で、第1次産業、特に農業を中心とした食と農のまちづくりをやっている農山村地域を中心とした8つの事例を紹介する本が、岩波新書から2008年2月に発売されています。

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大江正章著「地域の力-食・農・まちづくり」
(岩波新書 735円(税込))

この本の著者である大江氏は、「食・農・環境・自治・アジア」をテーマに活躍する編集者兼ジャーナリスト。とくにこの本では、次のような問題意識に立って各地の取り組みを紹介しています。

 「いま最も求められているのは、第一次産業や生業を大切にしながら新たな仕事に結びつけ、いのちと暮らしを守りつつ、柔軟な感覚で魅力を発信している地域に学び、その共通項を見出して普遍化していくことだろう」(本書「はじめに」より)。

この本に紹介されている8つの事例の中には、今治市の食育、徳島県上勝町のハッパビジネス、高知県梼原町の森林、といった四国の事例が3つも登場してきますので、身近に感じることもできるはずですし、取り上げた8つの地域の共通点なども紹介されていますので、興味のある方、ぜひご一読ください。

(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)