研究員ブログ

岩国城

 ゴールデンウィークには、安近短ということで、山口県岩国市に行ってきました。
 
錦帯橋(ここも世界遺産登録を目指しているようです)を渡ると城跡が芝生の広場に花壇や噴水を配した吉香公園となっており、公園に接した城山の山頂に再建された岩国城の天主が見え、同じ平山城なので、少し小ぶりながら堀之内から眺める松山城に似ています。
 
松山の堀之内はどんな風に整備されるのか、楽しみです。
 
吉香公園の中にこじんまりした吉川資料館が有ります。岩国藩主吉川家に関する資料を、年4回入れ替えながら展示しています。 
 私の行った時には、甲冑や絵画の他に、毛利家の外交僧安国寺恵瓊が京都の様子を毛利家に伝えた有名な手紙、「・・・信長は近々公家にも出世するだろうが、何年か先には転ぶだろう。しかしその家臣の木下藤吉郎はなかなかの人物である。・・・」や、三本の矢の教えの逸話の元となった毛利元就の三人の子供(毛利隆元・吉川元春・小早川隆景)への手紙(吉川家に伝わる写し)、鳥取城で羽柴秀吉に兵糧攻めされ城兵の助命とひきかえに切腹した吉川経家の遺書等、戦国時代の中国地方、天下統一を進める織田信長と毛利・吉川家をめぐる貴重な文書が展示されていました。
 小さな資料館だったので大して期待はしていなかったのですが、印象深い資料館でした。 

(企画研究部門 研究員 政木輝彦)  

「みやま清流米」オーナー制度(その1)

“田植え・稲刈り楽しもう~西予市が棚田オーナー募集~”という新聞記事を見つけました。実家(津島町)にも田んぼがあって、田植えや稲刈りを手伝ったことを思い出しました。私が子供のころは今のように機械化がされていなくてほとんどが手作業だったので、田植えや稲刈りといえば農家の一大イベントで、子供心に楽しみでたまりませんでした。

田んぼに足を入れた時のひんやり・ヌルリっとした土の感触、昔は苗を手で植えていたので腰が痛くなったことや、お昼に食べたおにぎりがとっても美味しかったことなどいろいろなことを思い出して、早速申込みました。

 オーナー制度は、西予市が近くの棚田を地元農家から借り、「みやま清流米オーナー」として2006年から実施している事業で今回が4回目ということです。オーナーは地元農家の指導で、5月中旬の田植えと6月中旬の除草と9月上旬の稲刈りに参加するというもので、日常の水管理や肥料やりなどは農家の方がやってくれて収穫した米は持ち帰ることができ、11月中旬には収穫祭が計画されているということです。今年の秋には自分が作った美味しい新米が食べられると思うと今から楽しみです。

 妻にこの話をすると大変乗り気で、その理由が一年を通して定期的に野村・城川方面に遊びに行けるということのようで「私は田んぼには入らないけど、5月の田植えには行く」と言っております。スーパーには、一年中いつでも同じような野菜や果物があって季節感がありません。一年365日の時間の流れと四季を感じたいと思います。

 日本の農業は、後継者不足による高齢化や耕作放棄地の問題などいろいろな問題があります。私も元は田舎人なのにその田舎のことを忘れかけています。この制度に参加させてもらって、ほんの少しかもしれませんが田舎や農業に触れたいと思います。

 明日(5/9)は、田植えなのでとても楽しみです。次回報告します。

(企画研究部門 研究員 河野茂樹)  

普通は長めなのでしょうか?

 先日、友人の小山(自称)がジーンズを買いに行くというので某ショップに付き合った。裾上げの段階で、店員から「裾は『長め』にとっておきますね」と半ば確認、半ば命令のような口調で判断を求められると、友人・小山(自称)は一瞬戸惑いの素振りをみせた。

 戸惑いの理由は次のように推測できる(私がそうだからだ)。
  ①どうして「長め」なのか?
  ②いつも「長めでいいか」と聞いてこられるが、他の人達は
   ここで素直に肯いているのだろうか?「長め」にして裾が
   擦り切れる心配をしないのか?
  ③どうして最初に「普通にしておきますね」と聞いてくれな
   いのか?それなら即座に「ハイ」と気持ちの良い返事がで
   きるのに・・・。
  ④そもそも「長め」って一体・・・。それはさておき、ここ
   は思案すべきところだ。
  ⑤さあて何と答えようか・・・。
  
  友人・小山(自称)は一拍間をおいてから「ハイ」と不承不承(のように見えた。私がいつもそうだからだ。)返事をした。   (企画研究部門 主任研究員 高市孝一)