研究員ブログ

環境月間

 6月は環境月間です。昨今の環境に対する意識の高まりを受け、全国で環境保全のための行事が数多く行われています。
 
数ある環境問題の中で、今最も注目されているのは地球温暖化問題でしょう。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)2007年に発表した第4次評価報告書で、「これまでの観測結果から地球が温暖化していることは疑う余地がない」とし、「その原因として、人間活動による温室効果ガスの増加による可能性が非常に高い」との見解を示し、「気温上昇を影響の少ない2℃程度に抑えるには、温室効果ガス排出量を2020年には減少に転じさせ、2050年には2000年比で半減させる必要がある」としています。
 
日本では、現在京都議定書の目標である温室効果ガス排出量を1990年比で6%削減するため、さまざまな対策が取られています。また政府は、610日に、温室効果ガス削減の2020年までの中期目標を「05年比15%減」と発表しました。
 
温室効果ガス削減には技術的にも経済的にも多大の努力を要し、また地球規模の気候変動についてはまだまだ予測不能なところも多く、国際的にも国内においても合意の形成は難しい問題ではありますが、昨年のアメリカのバブル崩壊のように、皆が問題があることは十分に知りながら見て見ぬふりをし、まだ大丈夫だろうと十分な対策をとらず、ある日いきなり危機的状況に陥っていた、という事態にはなって欲しくないものです。

(企画研究部門 研究員 政木輝彦)

第4回愛媛県障害者スポーツ大会

  5/24 ()に“第4回愛媛県障害者スポーツ大会”が、選手、役員・ボランティア、介助者・引率・家族等合わせて約4,000人が参加して、県総合運動公園で開催されました。昨年は知人がスタッフとして参加していたので冷やかしで見に行ったのですが、暑い中一生懸命に頑張っている選手たちの姿をスタンドから見ていたら最後の種目(400mリレー)になっていました。この大会は参加している選手たちはもちろんですが、多くの人の協力があって成り立っている、来年は自分も何かお手伝いがしたいと思いました。
 というわけで今年は、ボランティアスタッフとして参加しました。私はトラック競技のお手伝いということだったのですが、なかなか仕事の要領が掴めなくてたいして役に立たなかったので、来年も参加して今年の分も働かなくてはと思っています。
 トラックの担当だったので、選手達が頑張っている姿を間近で見ることができました。元々熱くなるタイプではありますが、体にハンディがあっても自分の持てる力を最大限に出そうと頑張っている姿を見ていると、胸が熱くなり思わず頑張れと言ってしまいそうでした。実力を発揮してゴールできた人の満足そうな顔、普段の力が発揮できなかった人の悔しそうな顔、グラウンドの中にはいろいろな顔がありました。選手以外の付添いの人、ゴールでタイムを取っている人、記録をつけている人、補助をしている人、みんなが応援している様子を見て感動しました。トラック以外の場所でもいろいろな競技をやっていたので、どの会場でも同じような光景が見られたのではないかと思います。
 当日は絶好の運動日和でした。天気も大会を応援してくれたのだろうと思います。暑くて疲れましたが、とっても気持ちのいい一日でした。
(企画研究部門 研究員 河野茂樹)

不利益取扱いに関する相談増加

女性の妊娠・出産を理由とした不利益取扱いに関して、厚生労働省が労働者からの相談件数を発表したそうです。それによると平成20年度に2,030件あることが分かり、前年度よりも320件増加していることが分かったという内容でした。何に対しても労働者にとって不合理な取扱いはやめるべきであり、労働者が働きやすい職場環境を形成していくことが、個人意欲の形成と生産性の向上だけでなく個人のモチベーションを高めることにつながるので、結果的に全て良い方向に波及することになると私は思いますので、今後も労働者の目線に立って、労務管理を徹底的に見直していただき、働きやすい職場を作っていって欲しいものです。

まちづくり活動部門 研究員 吉良大助

蛍の飛び交う季節になりました

 6月6日(土)、伊予市双海町の「ほたるの里ふたみ」ほたる祭りに行ってきました。当日は、同市の中山町や大洲市柳沢、砥部町広田村など多くの場所でほたる祭りが行われたようです。

 「ほたるの里ふたみ」ほたる祭りは、例年だと赤い屋根の「翠小学校」で開催されますが、今年は学校が環境省のエコ改修事業にて建て替えが進められており、翠地区のグリーンツーリズムの拠点であるピザ窯広場で行われました。

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(会場は、多くの観衆で埋め尽くされました)

 祭りは、毎年恒例の案山子踊りで始まり、翠小学校児童とPTAの「ソーラン節」の共演、餅まきなどが行われました。会場では、地元自治公民館などによるカレーライス、うどん、杵つき餅などが販売されました。特に、「ピザ窯工房みどり」のピザが飛ぶように売れていました。20時を過ぎたころ、祭りの名物「ちょうちん行列」が行われ、多くの観衆がちょうちんをぶら下げて、上灘川の上流へとほたる散策に出かけました。

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(ちょうちんをぶら下げて、上灘川のほたるを観賞)

 ほたるが生育しているスポットは、環境のバロメーターと言ってもいいほど、きれいな水や生い茂る草などに恵まれています。ぽうっと幻想的に光るほたるを見つめながら、周囲の守るべき環境に思いをめぐらせてみてはいかがですか 。

(まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)

四国へんろ道文化

 524日(日)に「四国へんろ道文化」世界遺産化の会が主催する第2回の「へんろ道体験クリーンウォークin三坂峠&八塚」(当センターも協賛)のお手伝い(?)をしてきました。147名の参加者とスタッフ21名の168名で、久万高原町の三坂峠から松山市恵原町集会所までの旧へんろ道(約10㎞)を軍手にゴミ袋を持ってゴミ拾いしながらウォーキングしました。途中の坂本屋では休憩して「お接待」を受け、大黒座では寸劇を観覧。浄瑠璃寺や八坂寺などを参拝した参加者からは、新緑のすがすがしいウォーキングであり、へんろ道が少しでも清掃できたことに喜びを感じていたようでした。 

 一方、スタッフも、地元恵原町内会の方や松山大学MUSEの学生の方など、多くの支援(ボランティア)に助けられ、事前の草刈りから当日の運営まで、「お接待」の心で遍路文化に取り組んでいたことが印象的でした。世界遺産になるまでには、多くの課題があると聞いていますが、一日でも早く登録されることを願う一人となりました。

 (まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)