9月3日(木)に、長野県長野市にあります“いいづなお山の発電所”を視察してきました。この施設は、平成15年5月に設立された化石燃料を一切使わず、木質バイオマスのみを用いた発電施設となっており、長野森林資源利用事業協同組合が事業者となっています。発電量は年間10,920,000kWhとなっており、一般家庭の消費電力に換算すると2,000軒分の電力をまかなえる規模だそうです。
このような木質バイオマスを用いた施設で、他の事例にもあります大変なところは、燃料となります木材等の確保であると思います。この施設においても、公園から排出されます剪定枝などの受入以外は、有償で購入しているそうです。地域における木質バイオマスの量には限りがあるため、今後は新しい施設が開設されることから、争奪戦が大変になるのではとのことでした。
長野森林資源利用事業協同組合のホームページに、施設の紹介ビデオがありますので、興味のある方はご覧なってはいかがでしょうか。
長野森林資源利用事業協同組合ホームページ
http://www.mwwi.co.jp/hatsuden/
(企画研究部門 研究員 三好進祐)
松山市議会市民福祉委員会が開かれ、市が、9月定例議会に上程した公共の場所での喫煙を規制する歩きたばこ等防止条例案を審議し、全会一致で原案可決したそうです。本会議で可決される見通しで、早ければ12月1日より施行されるとのことです。
誰もが住みやすい都市を目指す上では、喫煙者である私も賛成です。しかし、以前、東京に出張した際、ビル内禁煙、路上禁煙で、喫煙者は、近所の喫煙用エリアまで行かなければならないということがありました。そのような場所が、地元以外の人にも分かるようになっていれば良いのですが、そうなっていないような気がします。今、松山市は、観光に力を入れています。観光客などに分かりやすい喫煙所の設置が必要と思います。
(企画研究部門 研究員 近藤誠護)
歴史学の基本は史料批判です。歴史学の史料においては「いつ」「どこで」「だれが」を明確にすることが最も重要で、そのために歴史史料の信ぴょう性を徹底的に検証します。これは裁判の証拠調べに良く似ており、いつ、誰が、どこで、何の為に作ったのか分からない文書が証拠に採用されたら裁判は成り立たない理屈と同じといえます。ですから、なるべく多くの史料を集め、いろいろな角度から検証していきます。
歴史史料を分類すると、大まかに以下の5つに分けられます。
第1次史料
事件発生当時、発生場所で当事者が作成したもの。(当事者の日記、手紙、
当時の新聞記事等)
第2次史料
事件から時間が経過した後に、当事者が作成したもの。(回想録等)
第3次史料
第1次史料、第2次史料を基に作成したもの。
史料価値があるのはここまで
第4次史料
作者、作成年代、作成場所が判明しないもの。
第5次史料
何の為に作られたか分からないもの。(史料価値は0とされる)
諸説入り乱れているような歴史問題を考察する上で、上記のことを覚えておくと参考になるのではないでしょうか。
(企画研究部門 研究員 向井浩司)