去る6月1日(日)に行われました八幡浜市の新町ドームで開催された「第21回福祉のつどい」へ行ってきました。
今回の訪問の目的は、この研究員ブログでもご紹介いたしました、YGPのみなさんが仕掛けた「ドネパ(ドネーションパーティ)」の視察です。
ドネーションパーティについての仕組みについては研究員ブログでご紹介いたしましたが、ここで再度おさらいをしておきましょう。
ドネーションは、donationと表記する「寄付行為」を意味する英語で、ドネーションパーティとはアメリカなどで行われている、市民活動に対する市民の寄付行為を行うイベントというわけです。
どうやって市民のみなさんが市民団体に寄付するかというと、
①受付で1口100円の市民活動団体の応援券を購入
②応援券に書いてあるエントリー団体から応援したい団体を選んで投票
③投票結果を発表して寄付金の配分
という流れになります。100円からできる市民活動というのが、このドネーションパーティのウリというわけです。
※投票の様子
※投票箱の中身!
さて、気になるこの日の寄付金の合計結果ですが、
13万円くらい
だったそうです。YGPの方に聞くと「山口で行われていたドネーションパーティでは24万円くらい集まったので、せめて半分くらいは・・・」ということでしたので、最初にしてはよい結果だったのではないでしょうか。
「日本は欧米に比べて寄付文化が希薄だ」といわれていますが、赤い羽根共同募金などの結果をみると、日本人のおおよそ6割は寄付行為を行ったことがあるそうで、この割合でいえば欧米も日本も大差がないそうです。
しかし、欧米に比べると、ひとりあたりの寄付金の平均額が圧倒的に少ないというのが実情だそうですので、日本の場合は「広く薄く」寄付金を募るという方式のほうが受け入れられそうな感じがします。
そういった意味で、現在ふるさと納税などで言われている寄付金にかかる最小住民税控除額は5,000円からですので、それにくらべてYGPさんの100円からできる市民活動は、意外と日本人の寄付事情にマッチしたものだと言えるかもしれませんね。
(文責 まちづくり活動部門 研究員 谷本英樹)