研究員ブログ

「みやま清流米」オーナー制度(その4)

毎月、務局からは田んぼの写真を送ってもらっていて、イネの成長は家に居ながらでも分かったのですが、そもそもこの制度に参加した目的の一つが、これを機会に野村町・城川町方面へ遊びに行くということでしたから、田んぼには5月の田植えと7月にイネの成長を見に行ったのと、829日(土)の稲刈りで3回行きました。週間予報では雨模様となっていたので当日まで心配していたのですが、何のなんのとてもいい天気でした。

最初は鎌で一株ずつ刈って、810株をまとめて準備していたイネ藁で束ねました。結構順調に作業は進んだのですが、ずっとしゃがんで作業をしていたのと、天気が良過ぎて暑くて30分もして立ち上がった時にはめまいがして、しばらく畔道で横になっていました。田植えの時は見ていただけで「田植えは疲れた」と言っていた妻に「折角だから稲刈りしてみたら」と言ったらヤリ始めたので驚きました。

途中で事務局の方に「稲刈り機を運転してみませんか」と言われて、一度やってみたかったので喜んでやらせてもらいました。最初はうまくいかなかったのですが暫くすると慣れて、とても楽チンでした。機械を導入すれば農家の人は肉体労働から解放され仕事は楽になるのですが、年に数回しか使わないような機械でも高齢化や人手不足等を補うために購入することになり「農業は機械等への投資が大変だ」と思いました。

刈ったイネは乾燥させるために稲木(刈った稲穂を束ね、穂を下にしてかけておくもの)に引っ掛けておいて、しばらくして脱穀するということで9月中旬頃には「お米を取りに来て下さい」と言われました。ついに自分が作ったお米が食べられます。そもそも自分が作ったお米を食べたいと思ってこの制度に参加したのではありますが、日々の水管理や施肥等といった地味な作業は全て農家の人に任せっきりで、私は全くノータッチでしたので「もう少し関わりたかった」という思いもあって、少しストレスが溜まっています。

次の日は体のあちこちに少しハリはありましたが、大勢に影響はありませんでした。

(企画研究部門 研究員 河野茂樹)

深夜のビデオ観賞

 先日の朝、出勤前に歯磨きをしながら隣の部屋から流れてくるニュースを聞いていると、松山市に在住しているアクション俳優の方の活動が紹介されていた。映像を見ていないこともあり特に気に留めていなかったが、数日後、今度は新聞記事で目にすることとなる。短期間の内に連続して耳目に訴えられると、何やら妙に気になり始めた。
 ネットで詳しく調べてみると、日本のテレビドラマで活躍しているだけでなく、奇才の映画監督クエンティン・タランティーノがメガホンをとった「Kill Bill. Vol1」に出演していたことが分かった。ハリウッドデビューを果たした俳優が身近に住んでいることを誇らしげに感じながら、早速、「Kill Bill. Vol1」をYouTubeで視聴せずにはいられなくなった。
 「Kill Bill. Vol1」は、日本映画やブルース・リー映画へのオマージュを色濃く押し出した作品で、特にブルース・リー映画の場面が随所に散りばめられている。主人公が着用する黄色地に黒線の入ったトラックスーツの印象は鮮烈で、今度はブルース・リー映画を今すぐ観たいという衝動が抑えられなくなってきた。この時点でかなりの深夜だ・・・。
 我慢できず、録り貯めていたビデオを引っ張り出し、寝ながら観ることにする。ウトウトしながらヌンチャクのアクションシーンを見ていると、子供の頃、夏休みに何本ものヌンチャクを自作したことなどを思い出した。いつか対峙するであろう悪い敵と戦うためには強くなくてはならない、ヌンチャクくらいは使えなくてはならないと本気で考えていたのだ。 
 しかし、今、ブルース・リー映画を観ると、「何と乱暴なヤツだ。」という斜め目線の大人の感想くらい言わなければならない自分がいる。幼い小学生の頃に比べ、お金や知識などを得て、はるかに自由で豊かな生活を送ってはいるが、幸せになっていると思えない。
 オヤジ感にどっぷりと浸った夜でした。 

(企画研究部門 主任研究員 高市孝一)  

里山プロジェクト

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8月下旬に、東温市河之内地区の「里山のお米づくりプロジェクト」に取り組んでいる「NPO法人なもし開縁隊」の門屋哲朗氏を訪ねました。ちょうど、仲間の皆さんと河之内地区で蕎麦を作って手づくり蕎麦を食べようと企画されて取り組まれていました。 同隊は、これまでも、三津浜の活性化、ロープウェー街の活性化、里山の活性化など、港町・中心街・里山とそれぞれの場所にある特有の資源を活用し、取り組まれています。 

作業をして汗をかかれた中、お聞きすると、「自然環境の中、仲間のみんなと楽しみながら、やることもないと長続きしませんね」と言われました。 詳細の取り組みは、次号の「舞たうん」(101日発行予定)で紹介したいと思います。 

(まちづくり活動部門 研究員 武田 昭文)    

地域づくり人養成講座第3回現地研修

 去る8月21日、当センターが主催している「地域づくり人養成講座第3回現地研修」を行いました。今回のテーマは「中心市街地の活性化」で、宇和島市商工観光課のサポートを得ての開催となりました。(場所は宇和島市交流拠点施設「きさいや広場」)

 まず、全日空から宇和島市に派遣されている小林詳子地域再生マネージャーから講話していただきましたが、この2年間の取組の中から、地域を輝かすためには人材が必要で、特に、女性の活躍の場を提供することの大切さを語っていただきました。
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(「女性が輝けば まちも輝く」と熱く語っていただいた小林地域再生マネージャー)

 講話の後は、宇和島市商店街に出向き、各班でフィールドワークを行いました。6.jpg
(気になるところをカメラに収めながらフィールドワークを実施)

 午後からは、宇和島市商工観光課の神應課長から「きさいや広場と商店街の連携」や宇和島市の商店街の歴史、新しく取り入れるベロタクシーについて話題提供していただき、本日のテーマである「中心市街地の活性化」について班毎にワークショップを行いました。3.JPG
(班名:まどべのワークショップの様子)

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(班名:ヤルキングのワークショップの様子)

 2時間後、各班からワークショップの発表を行っていただきました。ワークショップの様子や発表を聞かせていただきましたが、前回の砥部に続く2回目のワークショップでしたので、KJ法を活用するなど活発な意見交換もあり、中心市街地の活性化策について議論できたようでした。しかしながら、当事者意識がないため、安易な提案に終わってしまった感もありました。次回の講座では、1つの提案が達成されるまでの仕組みづくりについても考察していただきたいものです。4.JPG
(ヤルキングを代表して渡辺さんが発表)

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(まどべは、ファシリテーターを務めた武田さんが発表)

 今回の講座には、夏休みということもあり、高校生の参加もありました。今年の受講生には5人の大学生がいますが、若い世代にまちづくりに興味を持っていただくことは大変意義深いと感じています。地域の課題を見つめ、新たな可能性を探る若者を育てることが私たちの責務かもしれません。

 次回の地域づくり人養成講座第4回現地研修は、西予市卯之町で「協働とまちづくり」をテーマに、9月18日に開催します。

(まちづくり活動部門 研究員 松本 宏)

選挙報道

 衆議院議員総選挙から一夜明けました。
 8月31日の未明まで、テレビの選挙速報を見ていた方も多いと思います。

 大方の予想どおりの結果ではありましたが、民意が示された以上、立場を超えて政党・政治家・国民・各種団体がそれぞれ知恵を出し合い、最善を尽くして欲しいと願っております。

 投票率向上は、民主主義において非常に重要なことは、論を待ちませんが、今回投票率は69.28%と、前回の2005年(67.51%)を1.77%上回り、現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の選挙では過去最高となりました。しかしながら、全国平均は70%には届きませんでした。

 ちなみに愛媛県内の投票率は、自民党と民主党の激しい選挙戦の影響もあり、前回のを5.1ポイント上回る70.91%となりました。

 メディア各社は、20:00前から選挙特別放送を放映し、各テレビ局をチャンネルを回して見ていいましたが、「独自調査」「出口調査」等の結果を踏まえて、それぞれの局が開票率0%の時点で、得票議席数を予想していました。

 また、今回の選挙では、愛媛2区の状況について、「当確」情報が誤報となるハプニングもありました。

 選挙報道で感じたのは、各局の選挙報道に懸けるエネルギーを、少しでも日常の番組の編成に傾注できれば、色々問題点を指摘される公職選挙法の欠点を補うことができるのではないのでしょうか。

(まちづくり活動部門 主任研究員 小方 悟)